2016年05月12日

玉砕123

平成27年2015年、元旦の今上陛下の感想

本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京をはじめとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、いま、極めて大切なことだと思っています。

私も、この玉砕というエッセイを、それに促されて、書いている。

そこで、矢部氏の次の言葉である。

こうしたとき何より重要なのは、右の明仁天皇の言葉にあるように、歴史をさかのぼり、事実にもとづいた議論をすることです。数え方にもよりますが、少なくとも半世紀のあいだ、私たち日本人はそういう根本的な議論をすることを避けつづけてきたのです。
右の文中で、明仁天皇がとくに、「満州事変」という固有名詞を出している点に注意が必要です。あきらかにいま、その具体的な歴史に学ぶべきだと警鐘を鳴らしておられるのです。

ではその「満州事変」とは何か。それはひとことでいうと、海外に駐留する軍隊が、本国の指令を聞かずに暴走し、勝手な謀略をめぐらして、海外の広大な領土を占領したという出来事です。
この無法な軍事行動を境に、日本は満州国の建設、国際連盟の脱退、日中戦争、三国同盟、真珠湾攻撃と、破壊への坂道を転げ落ちていくことになったのです。

その過程で昭和天皇は軍部の暴走に対し、何度か、はっきり止めようとしています。しかし同時に、天皇以外は軍部にブレーキをかけられない大日本帝国憲法の法的構造の中で、昭和天皇がみずから大きなリスクを負ってまでは暴走を止めようとしなかったことも事実です。

昭和史研究の第一人者、保坂正康氏がのべているように、
「昭和天皇は好戦的ではなかったが、平和主義者だったということもできない。昭和天皇が何より大切にしていたのは「皇統の継続」で、それがあらゆる判断に優先した」
というのが正確な評価だと私も思います。

では軍部が勝手な暴走を始めたときに、本当はそれにどうブレーキをかけるべきだったのか。その問題をまさにいま、私たちは考える必要があるのです。

以上

このエッセイを読まれている方は、十分に、満州事変からの様子を知られたことと、思う。

前回、安倍への意見が、集団的自衛権を可決したということに、矢部氏は、大きな危惧を抱いていたことは、引用して書いた。

そして、今、矢部氏は、
では軍部が勝手な暴走を始めたときに、本当はそれにどうブレーキをかけるべきだったのか。その問題をまさにいま、私たちは考える必要があるのです。

と、書くのは、どういう神経なのだろう。
それに、反対せよというのだろうか・・・
決まる前に、何故、反対し続けなかったと、私は思う。

更に、昭和天皇が、皇統を継続をあらゆる判断に優先したという、保坂氏の論説は、どうか。

天皇は、天皇が無くなり、天皇の無い日本は、有り得ないと、考える。そして、その歴史の長さである。天皇は、国体であり、天皇自身が、国なのである。
日本には、そういう歴史がある。

昭和天皇が、最も恐れたことは、内戦である。
何度も、それに近い、事変が起こっている。

ここで、見逃していることは、当時の国民の声である。
国民の支持があれば、そこ、軍部も動けたのである。

更に、その軍部、特に、満州に駐留した、関東軍は、何より、ソ連の脅威を知っていたのである。
そのままにしておけば、ソ連は、満州を落とし、朝鮮半島までに至る地域を支配し、日本にとっては、大変な脅威となった。

日清戦争で得た、遼東半島を、ソ連が主になり、三国干渉で、日本に破棄させた。しかし、そのすぐ後に、ソ連が、その地域を侵略したのである。

昭和天皇が、何度も、ブレーキと、お言葉を述べられた経緯は、記した。

私たちが考える必要があると、矢部氏は、言う。
当然、考えるべきである。
だが、現在は、当時と違い、文民政治である。

つまり、国民が許してはじめて、自衛隊が動けるのである。
その国民の代表が、国会議員である。
選挙がいかに、大切かということだ。

考える必要より、行動する必要である。
その唯一の方法が、国民にとっては、選挙である。

現在の自衛隊は、決して勝手な暴走をすることが出来ない。
当時とは、全く違う時代である。

何度も言うが、時代性と、時代精神を見逃しては、誤る。

敗戦したから、
破滅への坂道を転げ落ちていくことになったのです。
に、なるのである。

色々な角度、そして、時代性と、時代精神を持って、考えるべきことである。




posted by 天山 at 06:07| 玉砕3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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