2015年12月29日

玉砕94

日本の精神には、武士道と、特攻精神がある。
これは、日本人として、誇れることである。

そして、その精神の底流に流れているものは、もののあはれ、という、心象風景だと、私は言う。

特攻隊員の、遺書、遺文を見ている。

人には、それぞれ、百人百様の、幸福感というものがある。
それを、誰も、強制することは、出来ない。

一千万円あっても、一億円があっても、幸福ではない人もいるだろう。
逆に、それだけで、幸福という人もいるだろう。

兎に角、拝金主義がはびこっている、世の中になった。
迷惑メールには、お金儲けの話が、続々と、流れてくる。
お金さえあれば、幸福だと、思う人が多いことも事実だろう。

そして、その空虚さに、気づく人もいるだろう。
さらに、死を急ぐ人もいる。

意味もなく、死ぬ。意義もなく死ぬ。
これは、不幸なことではないか・・・

だが、時代性とはいえ、特攻隊として、死ぬことを余儀なくされた。いや、志願して、特攻隊に入った。
多くの特攻隊員のうち、心を迷わせた隊員もいるだろう。

死ぬことは、いい、だが・・・

24歳、金華山沖で、殉職した、宅嶋徳光は、「くちなしの花」という手記に書いた。

君に会える日はもう当分ないだろう。或いは永久にないかもしれない。
手向けの花にくちなしを約束しておいてよかったと思っている。
あの花は母も好きだった。

はっきりいう、俺はお前を愛している。しかし、俺の心の中には今ではお前よりもたいせつなものを蔵するようになった。
それは、お前のように優しい乙女の住む国のことである。俺は、昨日、静かな黄昏の田畑の中で、まだ顔もよく見えない遠くから、俺達に頭を下げてくれた子供達のいじらしさに強く胸を打たれたのである。もしそれがお前に対する愛よりも遥かに強いものというなら、お前は怒るだろうか。否、俺の心を理解してくれるのだろう。ほんとうにあのような可愛い子供達のためなら、生命も決して惜しくはない。自我の強い俺のような男には、信仰というものがない。だから、このような感動を行為の源流として持ち続けていかねば生きていけないことも、お前は解ってくれるだろう。俺の心にあるこの宝を持って俺は死にたい。俺は確信する。俺達にとって、死は疑いもなく確実な身近の事実である。

サイパンの玉砕を聞いた時、私の胸は冷酷な事実の前に激しく痛んだ。どのようなことになっても私はサイパンの悲劇からお前達を救わねばならない。愛すべき小さなお前達の将来のために、私たちは戦わねばならない。
大儀のためにも、そして国家存続のためにも、私たちは戦わねばならない。

また、愛する、八重子を思い・・・

俺は、遥かに俺のイマアジュの中に住んでくれる淡い碧白のプリンセスを着たお前を思い出す。
それだけで幸福なのだ。お前は本当に優しかった。俺の母以外に、お前ほど俺を愛してくれた者はいない。遠い空の下で美しく生きていてくれるお前のことを思うと、それだけで俺は胸が一杯になる。平和に生活してくれることを望む。

俺の言葉に泣いた奴が一人
俺を恨んでいる奴が一人
ほんとうに俺を忘れないでいてくれる奴が一人
俺が死んだら白いくちなしの花を飾ってくれる奴が一人
みんな併せてたった一人・・・

死ぬことが、確実であり、愛する人がいる。
何も言葉がないのである。
恨むべくは、戦争である。

平和は、万金の値だ。
そして、その平和に暮らす、私たちの現状である。

この日本の国のために、命を捧げてくれた。捨ててくれた特攻隊。
ありがたい・・・

それでは、その恩に報いるには・・・
平和を守り続けることだ。
そして、それは、防衛の意識を生む。

彼らが、命を張って守ったこの国を、蹂躙させてはならない。
彼らが、信じた、愛する国、皇国日本を、守り抜くことである。

日本は、2700年の伝統を戴く、天皇が国体の国である。
世界に唯一の国。

幸福とは・・・
人それぞれの、幸福がある。
しかし、国民国家が崩壊、全滅すれば、それぞれの、個人的な幸福など、有り得ないのである。

4000名以上の特攻隊の死を、無駄にしてはならない。
そのための、平和である。

そして、彼らに対する、追悼慰霊こそが、最大の義務であり、それは、平和を守ることと、同じに重いことなのである。

更に、特攻隊のみならず、英霊に対し奉る態度が、国の行く末を決める。

それぞれが、それぞれの形で、追悼慰霊をすること。
そして、国が、英霊に対し奉り、徹底的に慰霊することなのである。

黙祷は、誰もが出来る行為である。
場所も選ばず。

英霊を祀る場所では、黙祷をする。
国民の義務として・・・
その当たり前のことが出来ないとすれば、日本人ではない。


posted by 天山 at 06:54| 玉砕3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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