2015年04月03日

玉砕15

そして、シナ人に代わり、太平洋を渡って来たのが、日本人の移民である。
その多くは、日清戦争後、1890年頃からである。

その当時は、アメリカ人たちが、フロンティア精神の消滅を感じ始めた頃である。
であるから、日本人に対する、白人の敵意のようなものが、あった。

日本人の移民は、勤勉で、教育レベルも高い。
更に、日露戦争に勝ったのであるから、白人に負けないという信念があった。

西海岸の良好な農地の多くが、日本人の開拓、所有するところとなった。
これに対する、白人たちの怒りと嫉妬は、凄まじいものがあった。
特に、アイルランド人の敵意は、甚だしいものがある。

しかし、シナ人のように、殺すことは、出来ない。
シナ人の場合は、清朝政府は、国民の渡航を禁止していたので、許可なく国を出た者は、清国民にあらずとしていたからである。

だから、いくら殺しても、清国政府から、文句が来ることはなかった。
だが、日本は、政府から強い抗議が来る。
国際問題に発展することもある。

そこで、彼らは、法律を作る。
各州ごとに、次から次と、排日移民法を成立させたのである。

そこで、日本政府は、事態を解決すべく、外交努力を続けた。
ところが、好転の兆しなく、後退するばかりである。
ついには、1908年、明治41年、日米紳士協定が成立し、日本移民は、アメリカに出さないということになった。

日本政府は、約束を守った。
だが、日本移民が禁止されようと、アメリカ人が、日本人を憎む。
そして、日本人の土地を欲したのである。

その間に、第一次世界大戦が起こった。1914年から18年である。
その時は、一旦戦争のために、アメリカの人種問題は、休止状態になった。

この世界大戦が、日米を含む、連合軍の勝利に終わり、翌年、1919年、国際連盟の結成が決まった。
この規約作成の時に、日本は、連盟に参加する国家は、人間の皮膚の色によって、差別を行わない、という内容の条文を規約に盛り込もうと提案した。

ところが、この人種差別廃止は、多くの共感を呼んだが、その主張は、採択されないのである。
何故か・・・
人種差別によって、経済が成り立つ先進国が多く、賛成多数にも関わらず、アメリカの大統領により、全員一致ではないからと、否決されたのである。

ここで、注目すべきは、人種差別によって、その国の経済が成り立っていたと言うことである。
つまり、植民地政策である。
それを正当化するのである。

更に、日本人も、その有色人種の一つであるということが、明確になった。

実に野蛮な思想である。
もし、日米戦争が起きなければ、それが、延々と続いたかもしれない。

さて、アメリカの状況である。
その三年後の、1922年、大正11年、アメリカの最高裁判所は、白人と土着人、およびアフリカ人の子孫だけが、アメリカに帰化できるという、判定をして、すでに帰化申請をして許可されたが、アメリカ市民となっていた、日本人の帰化権を剥奪したのである。

更に翌年、1923年、移民に関する憲法修正が、上院に提出された。
その内容は、日本移民の子供にも、絶対アメリカ国籍を与えないというものである。

ここに、アメリカの闇がある。
自由、平等などと声高らかに言うが、全くの闇である。
更に、人権に関しては、今も、アメリカは、人権尊重の国だと言うが・・・
全くの、ウソである。

それまでの憲法の規定は、アメリカで生まれた者は、無条件でアメリカ国籍を与えるということになっていた。
それを覆して、過去にまでさかのぼり、適用するという、暴論である。

日本移民の一世は、アメリカの土地を取得するために、子供たちの名義で土地を買っていたが、それも、閉ざすというものである。

排日感情の強さ・・・
これが、日本人の反米感情を生む。

1924年5月、帰化に不適当なる外国人に関する移民法にクーリッド大統領は署名した。
これにより、一方的に、紳士協定は、破棄された。

恐るべき愚劣である。
そして、恐るべき、人種差別である。
それが、現在まで続くアメリカである。

日英同盟を結び、対等の関係であったが、アメリカでは、劣等民族の扱いである。

それまで親米的だった日本人も、それ以降、対米感情が悪化し、反米となってしまった。

そして、その日英同盟を潰すという、アメリカである。
1921年、大正10年、ワシントン会議が開かれた。
そこでは、第一次世界大戦の戦勝国、九カ国が集う、国際軍縮会議である。

海軍の軍縮に関する問題である。
そこでも、日本側が不利になるもの。
そして、日英同盟を廃止するという、アメリカの圧力である。

それは、当事者の意に反するものだった。
実際、日英同盟は、日本にとって、アングロサクソン支配体制での世界では、好都合の同名である。
何せ、五大国の、英、米、仏、伊、日の中で、日本だけが、有色人種国家である。
もし、日英同盟が廃止されると、諸外国は、露骨に排日感情を噴出させるだろう。

また、それは、日露戦争の勝因の一つであり、ロシアの南下を牽制する目的で、イギリスが日本に協力的だった。
日英同盟は、日本にとって、官民挙げて、支持していたのである。

イギリスもまた、それにより、十分に恩恵を受けていた。
極東に武力を置くことなく、極東貿易の利益を満喫できたのである。



posted by 天山 at 07:11| 玉砕 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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