2014年10月13日

整体14

身心医学による、心と体を結ぶルートを、もう少し深く追求する。

それは、神経系とホルモンを作る、内分泌系の二つである。

神経系には、脳と脊髄による、中枢神経系と、末梢神経系がある。
末梢神経系は、中枢神経系と、身体の諸器官とを結ぶ、役目をする。それは、働きとして、自律神経系である、植物神経系と、動物神経系、これは体性神経系とも呼ぶ、この二つによる。

自律神経系は、消化、呼吸、血液の循環、排泄、生殖など、生命を保つのに、欠かせない身体の機能を、調整し、生命活動の中で、植物的な部分を受け持つ。

この、自律神経系は、簡単に人の意思で、動かせるものではないと、考えられたが、現在では、色々な方法により、自律神経系に対処出来るという、考え方が主流になっている。

それは、自律神経訓練法や、暗示療法などに言える。

あくまでも、それは、脳生理学からの、身心医療である。
東洋の経絡に対するものとは、全く別物である。

良し悪しの問題ではないが・・・

動物神経系は、人体を環境に適応させ、色々な危険から身を守り、周囲に働き掛けてゆく、動物的な、生命活動を可能にする。

つまり、外界の刺激を受けて、それに応じた、運動を行なう。

植物神経系の作用が、無意識的、自動的に行われるのに反して、その働きは、意志によって、行われる。

動物神経系の中枢は、大脳の新しい皮質にあるので、意志による運動が、可能であり、植物神経系、自律神経系の中枢は、知性や意識の届かぬ、間脳、特に、視床下部にあるので、意志による調整は、難しいと言われていた。

だが、大脳の新しい皮質にも、部分的に、色々な自律神経の中枢があることが解り、前記の通り、訓練が出来るとされたのである。

更に、深く、自律神経系を探ると、交感神経と副交感神経に、区別される。
この二つは、互いに反対方向に作用する。

例えば、非常事態に陥る際に、交感神経は、瞳孔が開き、心臓の拍動数が増え、気管支は拡張する。循環血液、赤血球が増加し、肝臓のグリコーゲンが動員されて、血糖値が上がる。心臓、脳などへの、血流が増えるなど。

これに対して、副交感神経は、交感神経の興奮によって、引き起こされた諸器官を、元に戻す。消耗されたエネルギーを補充する方向に働く。
胃腸の働きを刺激して、食物の消化吸収を高める。肝臓にグリコーゲンを蓄え、血圧を下げて、脈拍数を減らす。気管支を閉じるなど。

自律神経系、特に、交感神経の影響は、身体の広い範囲に及び、この神経系を介してノイローゼや心身症が現れる。

感情が強く興奮すると、目のかすみ、口の渇き、涙、発汗、喉に何か異物がある感覚、動悸、息苦しさ、嚥下困難、胃酸過多、体の痙攣、腹の張りやガス症状など。

そこで、身心医学の、自律神経訓練法は、整体施術に似るといいたい。

整体により、自律神経の安定を促がすことが出来る。
更に、それにより、自律訓練と同じような状況が、起こると考える。

経絡について、後述するが、全く医学とは別に、経絡の考え方を取り入れると、自律神経系の働きを、自在にすることが出来ると、思われる。

さて、動物神経系は、脊髄を仲介として、脳と体の諸器官との間の連絡に当るもので、全身の骨格筋や感覚器を支配し、意志による、運動と感覚を司る。
眼、耳、鼻、舌、皮膚などを通じて、感じる外界の刺激、身体内で発生する刺激を、脳に伝達する感覚神経と、脳からの運動指令を、筋肉に送り出す神経系とから、成り立つ。

二つの神経系は、大脳皮質の、感覚野と運動野に中枢を持ち、ここで、複雑につながり、精神活動となる。

さて、次に、内分泌系であるが、間脳の一部である、視床下部といわれる部分は、人間の生命活動の、総元締めとも言える。

それは、自律神経の中枢のみならず、内分泌や物質代謝を調整する中枢でもある。
更に、感情の影響を、体に表すということも知られている。

視床下部は、自律神経とホルモンを介して、全身を調整するという、恒常性、つまり、ホメオスターシスの中枢とも言える。

ホルモンは、一般にある器官や組織により作られ、血液、リンパ液中に分泌されて、微量でも、遠く離れた部位に作用する、化学的な物質を名付けたものである。

このホルモンを分泌する、主なるものは、脳下垂体、松果腺、甲状腺、上皮小体、副腎、すい臓ランゲルハンス島、性腺などである。

身心医学では、脳下垂体と副腎が大切な意味を持つ。

脳下垂体は、多くのホルモンを分泌して、副腎、甲状腺、性腺など、多数の内分泌を指揮、調整する。
また副腎は、髄質と皮質、つまり、内と外から成り立つ。

髄質から分泌されるホルモンが、アドレナリンである。
以下、説明は、省略する。

心と体を結ぶ、二つのルート、神経と内分泌腺は、神経的な調整と、ホルモンによる化学的な調整により、それぞれの役割を果たすが、神経系と内分泌系の作用を比べると、神経の方が、より速やかで、強い傾向がある。
だが、それは、長く続かない。
ホルモンの作用の方が、長く続くのである。

このように、脳生理学、身心医学の考え方を持って、更に、経絡に関する知識を得ることで、整体施術は、より良く発揮されるはずである。

整体が、術になるのか、学になるのか・・・
それは、整体師のそれぞれが、決めることになる。

心と体に対するアプローチは、数多いほど良いと思われる。


posted by 天山 at 07:28| 整体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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