2014年10月10日

整体13

心と体という場合、心については、色々な解釈があるが、兎も角、学術的には、脳にあると、考える。

私見を抜きにして、身心医学で言う、心というものについて、見る。
私見というのは、私の霊学としての、心の捉え方であり、それは霊学を語る時に、明確にしている。

身心医学の心は、脳である。
脳とは、大脳であり、それは、左右一対の大脳半球からなる。
一番外側にあるのが、大脳皮質であり、これは、前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉の、四つに分かれる。

この半球を、中央から二分する中心溝の前の部分は、運動を司る。
その後の、帯状の部分は、皮膚や筋肉の感覚を司る。
そのすぐ後に、味覚の中枢があり、光の感覚を司る部分は、最後の部分で、聴覚を司る部分は、側頭葉にある。

運動と感覚を司る部分を省いた大脳皮質の広い部分は、連合野とよばれ、運動と感覚野の間、連合相互の間には、神経繊維による、密接な連絡がある。

この連合野は、高等な動物ほど発達していて、人間らしい心の働きは、ここで、行われる。

つまり、心とは、連合野であると、言う。

前頭葉の先端から、下方にかけては、喜び、悲しみ、妬み、恨みなど、様々な感情の作られる部分がある。

頭頂葉から、後頭葉の渡る部分では、寒さ、暑さ、明暗、色彩など、色々な感覚の信号を材料に、内外からの刺激を知覚し、見分けたりする働きがある。

側頭葉では、記憶の働きが行われる。
それは、知覚したものを、記憶に照らし合わせることで、それが何であるかを見分け、考え、判断を下す。

これらの一連の働きを、心として、知、情、意と呼ばれる三つの働きとして見る。

大脳皮質の大部分を占めるのは、大脳新皮質と呼ばれる、領域である。
その内側にある、残りの僅かな部分が、大脳辺緑系、つまり、古い皮質である。

古い皮質は、臭覚と深い関係にあり、臭脳とも、呼ばれる。
そして、情動、本能的な欲望による行動、自律神経の機能、記憶などとの関係が注目されている。

ここは、心臓や胃腸などの内臓の働きを調節する中枢が、同時に、情動の場所でもあるということでは、心と体を結び付ける、生理学的に裏付けるものといえる。

更に、整体施術に関しても、重要である。

情動と、内臓の働きを調節する中枢が同じということは、情動安定が、内臓安定にも、欠かせないということである。

整体施術により、情動が安定すれば、内臓機能も、安定する。
少し、短絡的だが・・・
早い話が、そのようになるということだ。

自律神経は、大脳の古い皮質が上位から、間脳に働きかけ、自律神経を通じて、基本的な生命活動の指示を行なっているということである。

いかに、自律神経が重要であるかが、解る。

余計なことだが、古い皮質の前半部は、生命を直接維持する、食の欲求を指示し、後半部は、性の欲求を形作り、それに行動を促がす働きがある。

食欲不振・・・性欲減退・・・
これは、その脳の部分に、トラブルがあると、考える。

このようにして、身心医学は、脳を徹底して、分析して、心というものを、そして、体との結び付きを考えている。

さて、ストレスについて、である。
古い皮質は、新しい皮質よりも、各種のストレスに反応しやすく、傷つきやすい。

ここで、ある問題に突き当たる。
知的な働きをする、新しい皮質が発達していない、乳幼児は、知性の介入なしに、生の体験が、ストレートに取り入れられる。

つまり、無批判に、取り入れられ、古い皮質に蓄えられる。
その印象が、人生全般に渡り、影響を与えるとしたら・・・

特に、情動を伴う体験は、大人になっても、性格形成など、人間としての、基礎となるのである。

幼児期に、周囲が与えた影響、印象、そして、暗示などが、一生付いて回る。
更に、人生観にまで、影響を与える。

そして、体の不調和も、それにより、起こるとしたら・・・
重大である。

本人も、気づかぬうちに、それが、記憶として残り、体と心の、不調和を起こすこがある。
歪められた記憶から、そして、性格など・・・

三歳までに、決定されと、考える学者もいる。

古い皮質や、新しい皮質でも、運動や感覚を司る部分は、生後早くから、その機能を発揮するが、それ以外の、広い新皮質の部分は、三歳頃までに、準備を終えて、七歳頃になると、新皮質としての機能が備わり、十五、六歳で、その発達を完了するといわれる。

そこで、大脳の、古い皮質と新しい皮質が、どのような関係を持つのかということが、重要になる。

整体施術により、幼児期の記憶までに至る、記憶の癒しという行為がなされる訳である。
だが、それは、体の不調和から自然発露として、にじみ出てくるものである。

整体師は、心理カウンセラーではないが、そのような、知識と教養も、求められる場合がある。

施術の際に、何気なく、話をする。
その話の中に、体の不調和の記憶が、隠されていることがあるということだ。


posted by 天山 at 06:31| 整体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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