2014年09月05日

霊学178

いよいよ、霊界である。

この世界は物質界と全然似たところがないから、物質的感覚だけに信頼をおく人には、すべてが空想としか思われないであろう。
シュタイナー

更に、語ろうとすると、比喩になる。
当然である。
質も、次元も違うのである。

更に、物質的感覚だけを頼りにする人とは・・・
霊界に入らないだろう。

特に強調しておかなければならないのは、霊界が、人間の思考内容を織り成す素材とまったく同じ素材によって、織り成されているということである。
シュタイナー

この、素材という言葉も、比喩、暗示的である。

人間の思考内容の中に生きている素材は、この素材の真の本性の影であるに過ぎず、図式であるに過ぎない。影に投影された事物の影がその事物そのものに対するように、人の頭に浮かぶ思考内容は、この思考内容に対応する「霊界」の存在に対している。
シュタイナー

わざわざ、回りくどい、言い方をしている。

この霊界を、実相と名付けて、霊界を説明する人もいる。
この世は、写し世であるとか、仮の世とか・・・

まず物質界と魂界に存在するすべての事物や生物の霊的原像がこの世界に現れてくる。
シュタイナー

問題は「霊界」の中に、すべての事物の原像が存在する、そして事物や生物の物質的存在形態はこの原像の模造に過ぎない、ということなのである。
シュタイナー

確かに、下記のような人は、いる。

外部感覚だけに信頼をおく人はこの原像の世界を否定するであろう。そして原像とは、悟性が感覚的に知覚できる事物を比較しつつ作り上げた抽象概念なのだ、というであろう。なぜならこのような人は高次の世界を知覚していない訳だし、思想の世界を抽象的な図式においてしか知っていないからである。そのような人は彼自身が犬や猫を知覚するのと同じ身近さで見霊者が霊の存在を知覚するのだということも、原像の世界が感覚的物質的世界よりもはるかに強度の現実性をもっているということを、知らないのである。
シュタイナー

知らない人に、知ることを教えても、無理だ。
知らないとは、存在しないと、信じているからだ。

更に、シュタイナー独特な言葉遣いと、回りくどさに、辟易してしまう。

そして、重大なことは、シュタイナーも、己の霊界しか、知らないのである。
様々な、霊界の著作物があるが・・・
それぞれが、皆、同じ霊界とは、限らない。また、それぞれが、霊界の、一断面である。

霊界では一切が絶え間ない活動状態を保ち、止むことのない創造行為を続けている。物質界に存在するような休息とか停滞とかということは、ここには存在しない。なぜなら創造する本性が原像なのだからである。原像は物質界と魂界に生じる一切のものの創造者である。
シュタイナー

ここで、解ることは、シュタイナーの霊界は、物質の世界の霊界であるということが、察せられる。

原像の形態は急速に変化する。どの原像にも無数の特殊形態をとる可能性が存する。いわば特殊形態を自分自身の中から湧き出させる。原像は一つの形態を産み出すかと思えば、すぐにまた次ぎの新しい形態を出現させる。そして或る原像と別の原像とは互いに、多かれ少なかれ親密な関係にある。
シュタイナー

この、シュタイナーの物質的霊界に関しては、インド仏教思想家たちが、徹底的に、その存在の空なることを、議論している。

空とは、単なる、無ではない。
因果律のことである。

だが、先を進む。

「霊界」の中には、「霊視」されるものの他に「霊聴」の対処として考察すべき原像が存在する。
シュタイナー

ここから先は、オカルトと言える世界である。

「見霊者」が魂界から霊界へ上ると、やがてその知覚された原像は響きはじめるようになる。この「響き」は純粋に霊的な事実である。それは物質界の音とはまったく別様に理解されなければならない。・・・そしてこの音響、この霊的響きの中で、霊界の精霊たちが自己を語る。
シュタイナー

これは、もう、十分に物質の霊界であると言うことが出来る。

この音響の和声とリズムと旋律の交響する中で、彼らの存在の原則や相互関係、親和関係が明瞭に示される。物質界の中で、悟性が法則や理念として認めるものが、「霊耳」には霊的音楽として表現される。
シュタイナー

ピタゴラス派が、霊界のこの知覚内容を、天体音楽と名付けたと、言う。

ここではまさに「霊的知覚」が問題なのであり、「感覚的な耳」にとっては沈黙でしかないような知覚が問題なのだから。・・・
シュタイナー

物質の世界の霊界ならば、比喩でも、暗示でもない。
その通りであろう。

霊界と言っても、様々有り、更に、それぞれの霊界のそれぞれがある。

人間も、物質のひとつであるから、誤りではないが・・・
人間の、霊性と、その霊界とは、異質である。



posted by 天山 at 06:17| 霊学3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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