2014年08月17日

整体8

さて、経絡の経穴には、重要なことがある。

背部にある、膀胱経には、各臓腑に関する、「愈」ゆ、という名のついた、特殊な経穴が、幾つかある。
「愈穴」と総称される。

それらの、愈穴に対して、前面の胸腹部には、各臓器の「墓穴」がある。

愈穴と、墓穴は、各臓器の異常が、よく現れる点とされている。

愈とは、運ぶという意味があり、墓とは、集めるという意味がある。
それは、背部の愈穴から、胸腹部の墓穴へと、体の内部を運ばれ、集められて、流れていると、考える。

気の流れは、体の表面に近い経絡であるが、体の内部にも、及んでいるということだ。

12経絡の特定の経穴は、「原穴」と呼ばれて、重視されている。
であるから、原穴は、12あり、主に、手首、足首の付近にある。

それも、内臓の病変の際に、反応がよく現れるところである。
つまり、施術の元と言うことが出来る。

経絡の、システムを基本にした、体の見方では、内臓の生理的機能は、主として、体表面における、経絡の働きに表現されるものとして、捉える。
内臓―経絡系ともいうべき、統合システムにまとめられている。

それは、要するに、気の流れが、循環するシステムである。

これは、東洋医学の特色である。
それは、体表医学ともいうべき視点だ。

皮膚を中心にして、体のシステムを捉える見方である。

整体療術の皮膚刺激は、まさに、ここから言うことが出来る。

確かに、西洋医学の解剖学的分析を欠くといえるが・・・
西洋医学は、内臓中心であり、東洋医学は、体壁中心といえるのである。

さて、神経系、血管系、内分泌系等に注目すると、皮膚は、これらの、総合システムの中でも、最大のものである。
更に、それらを、全体として、まとめている、最高の統合システムである。

皮膚は、生理心理学では、自我、意識の窓、といわれるように、意識と無意識の作用を最もよく表現する場所である。

皮膚は、無意識の心理学と深く関係していると、いえる。
人体の統合システムであり、心身論にとっては、重要なポイントである。

であるから、整体療術の方法は、これを主として行なう。

各経絡の末端は、手足の先端となっている。
気の流れは、主に、この先端を通して、外界と交流している。

手足の先端にある各経穴は、「井穴」せいけつ、と名付けられて、重要視される。

体の基本的機能は、生命エネルギーである気を、外界から吸収し、または、排出するところにある。

そのように考えると、西洋医学の、各部分をそれだけで判断して、病名をつける考え方とは、大きく違うのである。

体の一部分が、病めば、それは、全体に影響する。
すべて、皮膚によって、体が覆われ、結び付いているからだ。

手足の先端まで、すべての体、内臓に結び付いている。
足の冷えは、体全体に影響を及ぼすのである。

また、両手を暖めるだけで、体全体を温めることも出来るのである。

温泉地などでの、足湯という場所は、それだけで、体全体を温めるものとなっている。

体の不調和は、体の冷えから成り立つのであり、整体療術は、体を温める作用を重視するのである。

皮膚を通して、血流をよくし、更には、気流もよくする。
血色の奥にある、気流に対しても、効果があるのが、整体療術である。

特に、気を流すという際は、如何に、毒気を排出するかに、重きを置く。
毒気は、気の乱れである。
その気の乱れが、何処からのものか・・・

体、精神、心、魂、霊からのものか。

矢張り、深層心理学の知識が必要になる。
無意識の気が、体を冒している場合も多々あるからだ。

マイナスの気が、無意識から流れていることにより、体の不調和を起こす。
単なる、機能的ではない、問題もある。

精神的原因・・・
目に見えることは無いが、実は、大きな原因となっていること、多々あり。

更には、記憶の癒しである。
深い心の記憶にある、マイナスエネルギーが、体、或いは、ある器官、ある箇所を不調和にする。
その、記憶に対して、整体は、体によって、カウンセリングを行い、体を通して、快癒に向わせる。

つまり、記憶の癒しである。

無意識は、記憶である。

単純に言えば、マイナスの思いが、脳から体に働きかけるともいえる。
マイナスの思いが、行為、行動から発している場合もある。
仕事柄の体の歪みを、脳が覚えて、それを正常だと、メッセージを送っていれば、体の歪みは、いつまでも、そのままである。

脳の記憶を、変容させる。
それが、整体療術の技である。



posted by 天山 at 06:26| 整体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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