2014年07月09日

整体3

体の情報システムの第二は、体の状態そのものについての、内部情報装置である。

これが、整体に実に重要なことだ。

これは、二つから成り立つ。
一つは、運動に関する、装置である。

運動神経は、大脳皮質から末端の運動器官である、四肢、つまり手足に対して、指令を送る回路である。
運動器官である、手足の筋肉や腱などには、運動感覚神経が備わり、手足の状態を、中枢の脳に知らせる。
この場合は、運動神経が遠心性回路となり、運動感覚神経が、求心性回路となる。

スポーツ、技芸などの人たちは、この回路の能力が発達している。
手足に対する情報が、運動感覚神経により、敏感に脳の中枢まで伝わり、中枢から、直ちに、その状態に対応する指令が運動神経を通して、末端の手足まで送り返されるからである。

この回路は、体の運動感覚に関する回路であり、第一の外界感覚――運動回路を支えている、体内の情報メカニズムであるといえる。

もう一つは、内臓感覚回路である。
これを整体では、特に重要視する。

これは、内臓の状態についての情報を脳へ送っているが、皮質における対応領域が小さく、普通の状態では、運動感覚のように、局所化して感じることが出来ない。

健康な状態の際には、腹腔の感じは、肺、心臓、胃などといった各部分の区別を、ハッキリとは、感じ分けることが出来ないのである。

痛みが起こったときに、はじめてその場所が解るというもの。

心理的に言えば、運動感覚が自我意識の周辺部とすると、内臓感覚は、その背後にある、漠然とした、暗い意識の底辺部分となる。

内臓感覚神経は、求心性の回路で、末端の器官、つまり、内臓の状態についての情報を脳の、中枢に送っている。

皮質は、これらの情報を総合して、体というものの、内部状況を、絶えずチェックしているといえる。

体性内部感覚は、皮膚感覚、深部感覚、平衝感覚、及び、内臓感覚である。
そして、四肢の運動感覚を合わせた全体が、全身内部感覚と呼ばれる。

この、体性内部感覚こそ、整体治療の最大のポイントとなる。
特に、皮膚感覚、内臓感覚である。

そこを刺激することで、脳の中枢に、新しい情報を与えるのである。
実践では、皮膚感覚を主にし、内臓感覚は、従になるが・・・
共に、重要な感覚である。

もう少し、突っ込んでみれば、体の運動は、記憶のメカニズムと深い関係を持つ。
要するに、体が、覚えているという、言い方をするが・・・

心理学としてみれば、判断する意識の底に、一種の自動装置があり、過去のデーターを蓄積して、失敗したデーターを調べ、意識に送り、成功するように、指令する。
この繰り返しが、練習ということになる。

ただし、未だ、不明な点があるのが、第二の感覚である。

それは、記憶という心理作用と、体の生理的メカニズムの関係が、明確になっていないからである。

心理学でも、記憶に対する考え方が、多数存在する。

意識といっても、その意識の層が、幅広いのである。

特に、不調和を感じる場合は、それが、記憶によるものなのか、或いは、生理的なものなのかという、判断である。

単に、肩が凝るという場合は、使い過ぎ、仕事関係が、そのようなものなどいう、簡単なものであれば、揉み解して、解決することもあるが・・・
そんな、単純なものではないのが、人間の体である。

体質的に、という言葉で、処理されもするが、解決にはならないのである。

第二の回路は、一種の自動制御システムと言うことが出来る。
体には、不思議な力があるということ。

実践の現場で、施術しつつ、客が過去の話、或いは、悩み事などを話したりする。そこに、問題が隠されていることが、多々ある。

整体は、単なる、整体に留まらないのは、それである。
心理的カウンセリングの要素も、多分に持つのである。

感情の問題は、次ぎに説明する、自律神経に関する回路で、詳しく説明するが・・・

体は、精神と心にも、影響を与えるという、事実である。

また、精神や心が、病むことにより、体に不調和が生じるということも、多々ある。
そして、そちらの方が、多い現状だと、いえる。

問題は、体のみでもなく、精神、心のみでもない。
全体なのである。
その全体というものを、どのように把握するのかが、問題である。

その全体を把握するためには、部分の理解が必要になる。

内臓感覚は、暗い記憶の内にある。
私は、その物言わぬ内臓こそ、体の大本だと、考えている。

それは、内臓が不調和で、体を歪めている。
凝りを作る。張りを作るということ。

更には、精神的疾患までも、生み出すものという、意識がある。

もっと、突き詰めて行けば、心の闇、それは、因縁などの問題にも、係わってくるものだ。
因縁とは、遺伝とも言える。
家系の遺伝、そして、その人の霊的遺伝ということにもなる。

心は、霊により、指令を受ける。
そして、心は、脳にも、指令を出す。

脳が先で・・・
ところが、心が先なのである。

これは、多分に心霊主義、或いは、霊学と結び付いてくることになる。



posted by 天山 at 06:09| 整体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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