2014年02月27日

天皇陛下について171

近代国家における立法、司法、行政の三権の分立が、デモクラシーの基本である事はいうまでもないが、それが有効に機能するためには、それに先立って権威と権力の二権が分立しているのが望ましいと述べたのは、イギリスの政治学者ウォルター・バジョットであった。
入江隆則

その、バジョットの名著、イギリス権政論の中に、
権威と、権力の分立に関して、二本立ての制度を維持していることが、イギリス政治の強みだとし、一方は、威厳を持ち、多くの者に権威を銘記させることを目的とした制度であり、他方は、実用的な機能を持ち、多くの者を統治することを目的とした制度、であると、言う。

この二元的制度を維持し、
両者の均衡を保たせ、両者の領分を漠然としておくこと・・・
それが、政治の安定のために、必要であるとのこと。

これは、まさに、日本の天皇の権威の存在と、権力者の実務的な政治のことである。

日本の政治は、実に、バランスが取れていたということである。

一言で言えば、天皇制は古めかしい封建制の遺物などでは決してなく、日本人が未来に向って大切に守り育てて行かなければならない制度である。
入江
ということになる。

更に、入江氏は、イスラエルの日本学者、ベン・アミー・シロニーの、天皇の経済学、から紹介する。

その学者は、
第一には、日本の文化の特性は、抑制と慎みであるとし、抑制の政治システムが最高に凝縮された形の象徴こそが天皇だとしている。
とのことだ。

何度も書いたが、世界中の、皇帝、王は、その反逆者によって、剥奪されると、天皇のように、今日まで続く、地位を約束されないのである。

その理由は、簡単で、権力と権威を一身に兼ねていたからである。

日本の天皇は、権力とは、いつも一線を画していた存在である。
それが、慎み。

更に、
日本の天皇の場合は、権威ある血統をついでいることは、絶対的な立場を約束するものとはならない。むしろ逆に、もっとも制約を受ける立場にあることを意味する。もっとも高い地位についた者が、もっともきびしい抑制を強いられるのであって、これは今日の放縦なとも言える世相のなかでの、抑制に満ちた王室のあり方を見てもわかるであろう。
入江
と、いうことになる。

日本人は、天皇の存在により、明治維新、敗戦後も、あまり動揺がなかった。
本来は、社会的激変に遭うと、人々は、混乱し、抵抗する。
しかし、日本人は、天皇の存在により、少しの動揺を持つが、何処か、安心しているのである。

敗戦後の、昭和天皇の全国行幸を見れば、解る。

変革にあっても、日本人が、平然として、日々を暮らす。
天皇の存在である。

日本人の融通無碍は、不動の存在があって、成り立つ。
例えば、死ぬと仏式、結婚は、キリスト教、新年は、神社参拝と。

新しいものを取り入れても、天皇を通すと、すんなりと、スムーズに進むのである。

権力者が、権威を持とうとすると、とても、おかしなことをする。
例えば、軍事政権下のミャンマーの国境では、時の大統領の肖像が、掲げられて、軍人が構えていた。

共産主義の国なども、そうである。
肖像画だけではなく、銅像も建てる。

権威の広告である。

ミャンマーが、民主化してから、入国した際に、肖像画は、取り除かれ、軍人はいない。更に、日本語で、挨拶されるという。

日本社会でも、嫉妬、非難されが、世界的にも、嫉妬や批難は、当然で、日本のような理想的な国は、何かと、嫉妬、非難を受ける。
日本が、天皇の存在により、兎に角、安定しているからだ。

更に、経済大国となれば・・・

何も持たない国は、当然、日本を妬む。

または、日本と近づきになりたいと、願う。
遠い国ほど、日本に近づきたいと思うのである。

韓国などは、話にならないほど、日本を嫉妬し、非難する。
歴史認識の問題ではなく、韓国人の、精神異常のせいなのであるが・・・

そして、中国も、さんざんに、日本に金をタカって、力を付けると、軍事的に強固になり、我が物顔に、領土を侵犯する。

何一つ、まともなものを、持たない国・・・

その国に、権威と言うものが無いのである。

日本人は自分自身がいかに優れた制度を持っているかにも無自覚だが、自分たちが迫害される可能性についても、無自覚かつ無防備である。日本人が己の真の姿を対象化して知ることが、今ほど求められているときはないが、そのためには、まず天皇の存在の意味を知らなければならない。
入江

その通りで、すべては、そこから始まるのである。
国民国家としても、その国民としても、更には、国際人としても、である。

私は、海外にて、根掘り葉掘り、天皇についての質問を受けることがある。
その存在を説明し得るためにも、知るべきである。



posted by 天山 at 05:37| 天皇陛下について3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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