2014年02月07日

神仏は妄想である。462

イエスが、何故、キリストに成っていったのか・・・
そこには、イエスの受難物語が、大きく関わる。

イエスの死と復活は、キリスト教の眼目である。

そこで、私は時々、何故、洗礼者ヨハネが、キリストにならなかったのかと、考えることがある。

イエスは、ヨハネの仲間、あるいは、ヨハネはイエスの先生だったはずである。
同じ場所で、禁欲的な修行をしていた。
ヨハネも、政治的に捕らわれた。

そして、首を落とされて死んだ。
イエスと、ヨハネの違いは、何か・・・

矢張り、イエスは、村から村へ、町から町へと、話して歩いたからか・・・
ヨハネより、目だった存在だった。

二人は、共に、ユダヤ教にありながら、ユダヤ教の指導者たちから、嫌われた。ユダヤ教の指導者たちの、地位を危うくする存在だったのか。

二人は、反ユダヤではなかったが、その行為が、反ユダヤ教に見られたようである。

その精神を、福音書のヨハネが受け継いだ・・・

つまり、ヨハネの福音書は、実に、反ユダヤ的である。
学者たちも、多くの点で、最も激しい反ユダヤ主義的福音書だと、指摘している。

最初の福音書である、マルコの描く、イエスの受難物語と、ヨハネの受難物語は、極端に違うのである。

ここで、それぞれの、受難物語を書き付けるこつは、大変なので、それを承知しているという、前提で、書く。

マルコを読むと、裁判がスムーズに進んでいる。そして、イエスは、ほとんど、何も言わない。ピラトと、イエスを訴えるユダヤ人指導者、群集が、一堂に会し、各々意見を言うのみである。

ところが、ヨハネになると、段取りから、何から何まで、様子が違う。
更に、裁判は、実に奇妙な具合に進む。

イエスは、ピラトと共に、官邸の中で、イエスを訴えたユダヤ当局と、群集は、官邸の外にいる。
ピラトは、イエスや、告発者と話をするために、官邸を出たり入ったりする。

ピラトは、官邸を、六回も出入りしている。

そして、ヨハネのイエスは、実に雄弁である。
イエスは、ピラトと、私の国は、この世に属していないと語り・・・
真理について説く為に、この世にやってきた。
神によって与えられたもの以外は、イエスがピラトに、何の権限も及ぼすことが出来ないと、言う。

そして、ピラトは、裁判の真っ最中に、イエスを鞭で打たせている。
その後、ピラトは、イエスを総督官邸から連れ出し、打ち据えられ、血にまみれ、紫のローブをまとったイエスの姿をユダヤ人に見せる。

そして、ピラトは、見よ、この男だ、と言う。
ピラトの兵士は、イエスに茨の冠をかぶせ、紫のローブを着せて、ユダヤ人の王、万歳と、嘲る。

ここで、ヨハネは、彼ら兵士の口から、真実を引き出した。
ユダヤ人の王、である。

更に、ピラトは、三度、イエスが無実であることを言う。処罰される謂れは無い、釈放すべきだと、明言する。
だが、マルコでは、一度も、イエスが無実だとは、言わないのである。

ヨハネの福音書、八章42節から44節に、
神が自分たちの父であるなら、
あなたたちはわたしを愛するはずだ。
わたしは神から出て来て、
ここにいるからである。
わたしは自分勝手に来たのではなく、
あの方が、
わたしをお遣わしになったのである。
なぜ、わたしの言うことがわからないのか。
それは、わたしの言葉を聞く耳がないからだ。
あなたたちは、
悪魔である父から出たものであって、
自分たちの父の欲望を満たしたいと
思っている。
悪魔は初めから人殺しであり、
真理を拠りどころとしていない。
彼には真理がないからである。
嘘を言うときは、本性から言っている。
彼は嘘つきであり、
嘘の生みの親だからである。

つまり、イエスは、ユダヤ人は、悪魔から出たものであると、言っているのである。
実に、反ユダヤである。

ピラトが無実を訴えるが、ユダヤ人は、殺せと叫ぶ。
そして、遂に、ピラトは、そのことから、手を引く。

イエスを殺したのは、悪魔から出た、ユダヤ人である。
ヨハネは、そのように解釈した。

これは、重大である。
ユダヤ人は、神の子ではなく、悪魔の子であるとなる。

ここに、ヨハネの意図があるのだ。

イエスをキリストとして、作り上げてゆく過程である。
ヨハネ福音書は、ヨハネ教団の考え方である。

果たして、キリスト教徒は、マルコに付くのか、マタイか、ルカか・・・
ヨハネか・・・
ところが、これらは、新約聖書の正典である。
キリスト教徒は、これらの矛盾の中で、騙されているのである。

勿論、キリスト教徒だけではない。
多くの宗教、その他の宗教的な集い・・・
皆々、騙しのテクニックを使う。




posted by 天山 at 06:16| 神仏は妄想第九弾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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