2013年08月04日

霊学114

表象というのは、人間が知覚活動を通して、心の中に再生産したイメージですが、目の前に対象があって、感覚がその対象に向かい合っているときにその対象をイメージとして作り上げるものは、表象というよりも、むしろ感覚的な知覚像です。しかし、その対象からいったん離れて、直接知覚活動をもつことなく、以前の知覚体験を思い出したときのそのイメージは表象そのものです。
高橋

つまり、表象とは、記憶と同じであるということになる。

表象と感覚的知覚が、共に働き、一般に知覚像と呼ばれるものが成立する。更に、そこに、絶えず、記憶の思い出が結びつく。

知覚、記憶、概念、判断のすべてを含むものとして、仮に、表象という言葉を使って呼ぶと、この表象は、過去から、未来の方向に流れていると、考える。

だが、意識に上らないものもある。
今は、思い出さないが、思い出すことが、いつでも出来る表象である。

この流れは、意識そのものの、流れではない。
意識は、現在の瞬間に、そのつど、表面に現れてくる流れである。

表象の流れの、ある特定の部分が、顕在化しているときに、本来の意識活動がある。
では、表象の流れと、意識とは、どういう関係を持つのか・・・

それを考える時、もう一つの流れがあるということ。
内界から、幻覚を生み出す方向の流れである。
レグレッシヴ、退行的という。

レグレッションの出発点には、情動というものが出てくる。

では、この情動とは、何か・・・

情動とは具体的に言いますと、たとえば不安とか、あこがれとか、希望とか、欲望とか、絶望とか、そういう種類の魂の働きです。
高橋

神秘学では、それを魂の働きとして、表象と並んで、人間の意識を成立させる、決定的な要素であると、考える。

この、情動の動きは、表象とは、反対に、未来から現在へ、あるいは、未来から過去へと流れてゆくもの。

これでは、とても、抽象的だが・・・

詳しい説明は、省く。
どうも、私が言う、魂と、神秘学が言う魂との、考え方が違うので・・・
説明し難いのである。

ただ、人間の体験は、時を経ることにより、次第に薄れる体験と、それが激しくなっていく、体験がある。
時と共に、激しくなってゆく体験は、その体験の本質が、未来から自分の方へ流れてくる。

そのような方向に流れる流れを、情動という。
憧れ、予感、不安、期待、希望・・・

この情動の流れを右から左への流れ、表象と、判断の流れを左から右と考えると、二つの流れが、現在のところで、合流し、渦を巻く。

現在の場所が、渦の中心となり、過去から未来、未来から過去への流れがある。

左側に外界があり、それは、過去であり、右側に内界かあり、未来である。
その境界に、一つの壁があり、そこが、感覚的知覚の場所があるとする。

外界との、境のところで、外からの知覚内容とぶつかり、色々な印象、判断を生む。

そして、意識が成立する。

それらは、客観的な判断である。
客観的な判断とは、内界の世界に留まらず、外界の事実を指示する。

判断は内界に存する表象の触発から始まって、外界と内界の壁をつきぬけ、そして外界の或る事実を指示することで終わります。
高橋

判断は、結論を持って終わるが、情動は、満足を持って終わる。

判断は、客観的なもので、魂にとっては、好ましくないことでも、結論が客観的であれば、従わなければならないのである。

判断から結論に行くプロセス、過去から未来に向うことプロセスの場合、出発点は魂の内なる表象活動から始まるけれども、その終点は魂の外なる事実の指示することで、つまり魂の外に出ることで終わる。魂という内界の外で、客観的な結論として終わるのです。
高橋

それが、意識である。

だが、情動から満足にゆくプロセスは、逆である。
無意識の底から情動が起こる。
そして、表象と同じく、壁にぶつかる。
すると、壁の外に付き抜けずに、満足を求めるために、カーブして、内界の満足を求め、その中で終点を迎える。

情動の働きは、内部に持つことなのである。

感情というものは、情動が停止した時に、発生するものとなる。

感情は、情動作用が直接知覚に向っても、向わなくても、内部のある特定の表彰とぶつかったとき、そこに生まれます。
高橋

心理学とは違い、神秘学は、その辺が、テーマのようである。

意識も、過去から未来、未来から過去への、渦の中にある。その中心を意識と言う。
その渦は、猛烈に変化し、一瞬も留まらない。

それらの、衝突、ぶつかり合い以外に、シュタイナーは、意識を説明できないという。

ただ、シュタイナーが、見ているものが、まともなものなのかは、分らない。
検証が必要である。
更に、その霊的感覚などである。




posted by 天山 at 05:49| 霊学3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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