2013年07月06日

神仏は妄想である。423

ここで少し、通俗的なキリスト教の解説者による、聖書についての記述を見ることにする。

とても、屁理屈を捏ねている。

出エジプト記についてである。
さて、ヨゼフの子孫はエジプトに住みついて、しだいに数を増して行った。しかし、エジプト人はこのイスラエル人の繁栄を喜ばず、これを虐待するようになって行った。その事情を詩篇105編は、次のようにしるす、・・・

主はその民を大いに増し加え、
これをそのあだよりも強くされた。
主は人々の心をかえて、その民を憎ませ、
そのしもべたちを悪賢く扱わせられた

要するに、守護をするはずの神が、虐げを受けたということは、矛盾するというのである。
当然である。

イスラエルの民は、極点まで虐げられた。
そして、その民の嘆きが神に聞き入れられた。

それを、詩篇では、
これは主がその聖なる約束と、
そのしもべアブラハムを覚えられたからである

イスラエルの民と結ばれた神の約束は、神によって覚えられていたのである。
と、言う。

聖書の成り立ちが、そうであるから、当然のことである。

その解説者は、
神を信仰したなら、神から「守護」されることだけがあるだろうと期待していたのに、その神が「破壊」のわざをするとは、なんたることか。

神の「守護」は、単純にストレートに「守護」としてだけ示されるのではなく、「破壊」としてしか考えられないようなことを通して示されるのである。聖書の神はこのような神なのである。
と、言う。

この、キリスト教の解説者は、要するに、破壊があり、守護があるから、その信仰が生きるというのである。

単なる、守護だけでは、ご利益信仰と変わらない。

もし「守護するだけの神」がすべてであったとするなら、その神は「人間の気に入ることだけをする神」になったであろう。聖書は「偶像」を定義して、人間が「自分のために」造った神であるといっている。

人間のために、人間に奉仕すべく、人間に支配されて造られた神が、偶像である。

守護されることだけを求め、自己のエゴイズムを基準として神を信仰するとき、その神に対する私の愛はきわめて不純なものである。

神が私のエゴイズム、幸福欲求、ご利益を「破壊」するとき、そのときもなお変わることなく、神を信仰しつづけるなら、その神への愛は純粋な愛といわれるであろう。

この人は、牧師である。

そして、延々として、自虐的、解説を続ける。

私など、神に愛される値打ちなどない者である。
人をいつわり、人を憎み、エゴイズムのかたまりとして、どう考えても神の愛に価したり、神の守護に価したりするとは思えなかった。・・・

むしろ、私は神の「破壊」にこそふさわしい存在と思われた。神から捨てられ、破壊されて、あたりまえだと思われた。破壊されるべきはずの者が愛され守護されるということは、まさに奇跡というべきであった。

自分を自虐的に捉えて、勝手に神の云々・・・と言う。
これが、キリスト教の最も、卑しい手である。

そして、罪という言葉が出てくる。
私のような、罪人・・・

旧約聖書の一部を取っても、この通りであるから、話は、どこからでも、取れる。

イスラエルの民の、残虐さなどは、何処吹く風である。

その民に、侵略され、虐殺された民、部族、民族の人たちのことは、どうなのだろうか。

それが、神の恵みなのか・・・

更に、蒙昧なのは、その旧約聖書のすべてを、イエス・キリストに結び付けて行くという事である。
結局、その神の一人子である、イエスが、キリストであるという、詭弁に脱するのである。

どうして、旧約の主なる神が、イエスと、結びつくのか・・・
新約聖書の福音書は、そのことのために、苦心惨憺している。
何とか、主たる神に結びつけるために、イエスの家系を創り出した。

それは、また、新約聖書の時に、書く事にするが・・・

出エジプト記は、伝承である。
史実ではない。
つまり、後付けの意味になる。

おおよそ、宗教というものは、後付けで、その意味を加えて、騙すのである。
それを、教義と呼ぶ。

イスラエル民族の、拝む神が何故、他民族の神になるのか・・・
更に、そこに、自虐的に我を当て嵌めて、罪の意識を感じて、信仰告白などをするのか。

つまり、生きる哲学である。
生きるための、哲学を、その聖書の解釈から得るために、我が身を罪人として、神に愛される値打ちの無い者として、観念するのである。

これそこが、蒙昧の最たるものであり、妄想である。
イスラエルの共同幻想の神を、全知全能の神と信じる哀れさである。
いくら拝んでも、それは自己暗示程度のものになる。



posted by 天山 at 05:42| 神仏は妄想第九弾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。