2013年04月19日

霊学104

アラン・カルディクは機略と善意を尽くして心霊主義を科学の領域に入れよう試みたが、無駄な努力であった。
カステラン

19世紀、真の科学が勝利した。
つまり、この科学は、現象の計画、自然法則の厳密な決定、すべて同じ条件で無限に反復可能な実験体制に執着する科学であった。

心霊現象やその他の現象に超人間的思考や意志の介入を認めることは、神人同形論への逆行であり、魔術をふくむ過去の世紀の雰囲気に再び落ち込むことにほかならなかった。超常現象の心霊主義的解釈はけっして科学的性質をもつことはないだろう。
カステラン

フロイトを例に取り上げているが、無意識、深層意識、潜在意識によって、神経症の患者を通じて、断片的にフロイトは、それを盲人のように、手探りで進み、仮説を立てた。その思考線上にある、患者に及ぼした作用によって、それを証明しようとした。

それは、神秘である。
しかし、フロイトは、この病気は、この患者の肉体の中に患者とは異質な実体の存在することを示している、と言ったなら・・・

彼は溝を飛び越え、心霊主義の側に移っていただろう。
カステラン

だが、現実には、その距離は広大で、飛び越えるのは、奇蹟の業であった。

心霊主義の誤った問題提起、永遠の問題はここにある。
カステラン

結局、心霊主義は、科学とは、別世界である。
更に、そこから、心霊研究が生まれたが・・・

果たして、如何なることか。

心霊主義にも、懐疑派が存在していた。
それが、心霊研究の先駆けか・・・

彼らは、心霊現象、特に、物理現象に原因を、人間の心的機構の、知ることの出来ない、特殊な性質に求めたのである。

精神ではなく、心的能力である。

霊媒能力は、思春期が最も多く、その後は、次第になくなってゆく。思春期は、精神能力においては、重要な年齢ではないが、肉体的、心的には、危機の時期である。

一方では心霊主義に懐疑的な人びとが否定論を曲げず、自分たちは自然の力に精通しており、霊媒はどれもイカサマ師で、実験家は観察するすべを知らないのだと確信している。他方では、信じやすい心霊主義者たちが小卓でいつでも霊を意のままに出すことができると思い込んでおり、眉も動かさず、プラトン、ゾロアスター、イエス・キリスト、聖アウグスチヌス、シャルルマーニュ、シェイクスピア、ニュートン、ナポレオンの霊を呼び出しては、私にしつこい非難を浴びせかける。
カミーユ・フラマリオン

そこでも、様々な実験が行われた。

そして、今もそれは、続く。

自然の中には、さまざまな活動をし、その本質がわれわれにはまだ隠されている心的要素が存在する。・・・これまで触れてきた諸現象は普遍的なダイナミズムの現れなのである。
フラマリオン

そして、心霊主義とは、明確に一線を画す、心霊研究を創設した人たちもいる。

それらの、研究は、超心理学と名を変えて、現在も続けられている。

超心理学の仮説は、隣接するフロイトの仮説とは、異なる。
勿論、フロイトの仮説も、同時代の精神科医には、弾劾された。

治療行為を生み出すことができない。ということは、生産的ではなく、結果によって、仮説の真偽を確認することが、できないのである。

カステランは、
超心理学の研究は真に科学的な結論よりはむしろ哲学的・形而上学的結論を導くのだ。
と、言う。

だが、そうなると、超心理学は、厳密性という価値を失い、結局、心霊主義との競合関係に入る。

ここで余計な口出しをする。
私の霊学により、これらの心霊現象は、その関わる霊の問題がある。
後に、それに対しても、色々な説が出てくるが・・・
要するに、霊の状態を知ることが必要であり、その霊が何者なのかを、査定する必要がある。

ということで、心霊現象は、治療が必要である。

脳の異常、精神の異常・・・

自動書記はもはや心霊現象ではない。それは精神病理学における人格分裂の古典的な例となった。
という学者も、現れた。

続けると、
霊、千年も前の前世、歴史的状況や人物、これらを伝える無数の交信については何というべきか。霊媒が読書や社交界との接触で拾い集め、あるいは無意識的記憶にためこんだ正確な細部が、本人には作為がない場合が多いが、想像力の生み出した作り話と入り混じって再び浮かび上がってくるのだ。霊媒能力がある種のヒステリー状態と対になっていることも忘れてはなるまい。「第二状態」つまり、日常とは異なる状態である。その、軽い酩酊がすべてを通用させてしまうし、そもそも参会者は信じることだけを求めて来ているのである。
と、言う。

更に、詐欺、トリック、まやかし、欺瞞、いかさま、たぶらかし・・・
これは、霊媒のみならず、霊能力があるという人たちの、自己顕示欲が大きく関わるのである。

信じる人は、常に騙されるのであり、信じる人は、それだけで、ある種の救いがあるが、それは、実は、迷いなのである。
何故、心霊の知識が必要なのか・・・
今一度、確認したいことである。




posted by 天山 at 00:43| 霊学2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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