2012年04月22日

まだ悲しいプノンペン9

再び、タイに入国する。
六時過ぎである。
丁度、あまり入国する人がいない時間帯だった。

一番最後になった。というのは、私は、この活動により、少し、足の調子を悪くした。どうも、歩くのが、遅い。早く歩けない。

審査官の元に、出た。
すぐに印鑑を押して・・・と、すると、審査官が、私を手招きする。
えっ・・・
横に来いと言っているようだ。
何かあったのか・・・

私は、あたなを知っています。
突然、審査官が言う。

ありがとうございます。
私の妻は、日本が大好きで・・・
ああ、と、頷く。
いけばなをしています・・・

ツミナ、大変でしたね。そして、福島の事故・・・
ええ・・・

彼は、何と、名前と、住所、電話番号、そして、メールアドレスを書いて、私に渡す。
何かあれば、連絡ください・・・

驚いた。
本当に・・・

もう、何度タイに、入国したか・・・数え切れない・・・

ちらっと、見ただけで、印鑑を押したのは、それだった。

私は、彼の他に、掃除の人たち、特にトイレ掃除の人たちとも、顔馴染みである。
一階のトレイに行くと、今回の単の着物を誉められた。
それ、欲しいは・・・である。

私は、一階にある、パタヤ行きバスチケットを買った。
次の、発車は、八時である。
七時のバスは、発車したばかりである。

30分ほどは、ゆっくりとしていられる。
一階の食堂に行くことにする。
ここは、最初、空港内の人たちの、食事の場所だったが、知れ渡り、観光客も入るようになった。だから、いつも、混雑している。
24時間営業である。

100バーツのチケットを買って、50バーツの麺類を注文する。残ったチケットの清算は、そのまま戻る。

10バーツの水を買い、バスを待つために、チケット売り場に戻る。
八時出発であるから、その前に、預ける荷物のチェックがある。
しかし、10分を過ぎても、来ない。

受付に行く。
まだですか・・・
少し、遅れています・・・
と言う、受付の子の、インターネットの画面を見ると、何と、ゲームをしているではないか。でも、驚くに当らない。
もう一人の、担当の男の子は、電話をして、ニヤニヤしている。彼女にでも、電話しているのだろう。日本では、考えられない光景である。

結局、30分も遅れて、案内される。
そして、乗り込んで、待つ。
中々、バスが発車しない。

バスの乗り口に座って、無線で、何やら話している。
座席が二つほど、空いている。
そこで、まだ乗れるよ・・・などと、話しているのかも・・・

本当に、呆れる対応である。
40分を過ぎて、漸く、バスの扉が閉まり、発車した。
つまり、九時になる。パタヤに着くのは、11時に近い・・・
ああーーー

今回は、ホテルの予約をしていない。
私は、ゲストハウスではなく、ゲストハウス並みの料金の、ホテルに泊まる予定である。

そして、高速を走り、パタヤに入った。
11時少し前である。
一度目の停留所で止まる。
二度目の停留所で降りるはず・・・
と、女の子が、二番目の停留所で降りるので、私も降りた。

ところが、風景が違う。
とんでもないところで、降りてしまったのである。
もっと、先だったのだ。

私は、バッグ二つを肩にかけて、歩いた。いつも止まる停留所まで。
その道が、長い。足の良くない、私には、とても大変である。

漸く、ある地点に来て、店仕舞いする、店員に、ここは、セントラルかと、尋ねた。
そうだと言うので、ソウテンに乗る道はと、尋ねると、もう少し先だという。
それで、また、歩いた。
しかし、いつもの場所には、出ない。

もう、30分以上歩いて、汗だくである。
足も、もつれる。

漸く、コンビ二の横にある、バイクタクシー乗り場があった。いつもなら、乗らない、バイクタクシーに乗ることにした。
私の行く、道のナンバーを言うと、100バーツと言う。
なんでそんなに、高いの・・・
明らかに、ボッていると思った。
私は、ノーと言い、また、歩き出したが、限界である。

決して、真似をして欲しくないが、私は、通りから、横道に入り、暗い細い道を、目的の場所目掛けて歩いた。
これは、非常に危険である。
さあ、私の物を奪ってくださいというようなもの・・・

細い道の、先にある、あの通りに出れば、ソンテウに乗れるだろうという、希望のみ。

その時、その道に、白い車が入って来た。
私は、道の端によけた。

通り過ぎると、思った時、運転席の扉が開いた。
どちらに行きますか・・・
聞きやすい英語である。

カップルで、女性の方から、声が掛かった。
ソイ、何番の・・・
オーッ・・・と言い、後ろのドアを示して、プリーズと言われた。
本当は、これも、危険な行為であるが・・・

私は、乗った。
彼女に、私の出したホテルのカードを見せると、
ここは、ノースパタヤですよ・・・歩いてゆくのは・・・

バス停からですかと、尋ねるので、エアポートバスですから、別な所ですと言うと、ため息をついた。
運転席の彼氏に、彼女が何か言うと、走りはじめた。

少し、彼女と話しをした。

車は、漸く、私の知る道に出た。
そこで、ああ、こんなに遠い場所だったと、確認。

そして、ホテル近くに到着した。
私は、彼に、100バーツを握らせて、ガソリン代ですと言うと、ノー、ノーと、彼女も、いりませんと言うが、無理に、渡して、コープクンカップとお礼を言った。

そして、車が去った後で、ホテルに向かう。
ワッベッド、ワンルーム。
880バーツである。えっーーー
650バーツで泊まれたのに・・・
しかし、もう、限界。泊まることにした。

部屋に入って、着物を脱ぐと、襦袢から、着物の上半身が、汗で、大雨に当ったように、濡れていた。
そして、我ながら、呆れた。




posted by 天山 at 06:31| まだ悲しいプノンペン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。