2012年04月09日

最後の沈黙を破る。61

アジアの、ストリートチルドレンに逢いに行く。

その前までは、探しに行くだった。
ストリートチルドレン・・・
それは、大変に、悲しく、そして、危険な存在である。

子供であるから・・・との、思い込みは、禁物である。

ストリートチルドレンにも、年齢から、その境遇には、様々なものがある。

そして、国柄である。

一言では、言えない。

バリ島のストリートチルドレン・・・
集団で行動して、寝る場所も、集団である。
親がいない。
そこで、チルドレンたちが、自然に、自治をしている。

一人に尋ねると、他の子供たちの事が、解る。
それでも、グループ違うと、解らない。

多くは、物売りをする。
手首にする、紐を売る。
仕入れは、500ルピアほどで、日本円にすると、5円ほどである。

それを、一ドル・・・以上で売る。
私も、一つ買うと、もう一つ買えと、しつこく迫る。

彼らは、自然に英語を覚える。
死活問題だからだ。
英語なら、どの人種でも、大半が通用する。

子供を抱いた、女の子のチルドレンがいた。
彼女は、17際であるが、その年齢に見えない。
付き添っているのが、10歳の男の子である。
他人であるが、気が合うのか、いつも一緒だった。

だが、赤ん坊が、本物が否か、確認したことは無い。
いつも、布に包んでいる。
怪しく考えると、物乞いのための、道具・・・

二人は、売る物が無い。
ただ、物乞いするだけである。

私は、三度会った。
四度目の時は、別の場所に移ったと聞いた。
バリ島も、観光客の居場所が広くなり、ストリートチルドレンたちも、その活動範囲が広がった。

物を売るとは、その背後に、大人が存在する。
だが、深入りは、出来ない。

そして、活動するのは、観光客が食事に出る、夜から、深夜である。
とても、危険である。
しかし、その危険な時間帯が、一番、金になる。

集団でいるのが、最も、良い状態なのである。

一度、子供たちの、寝泊りしている場所に連れていって欲しいと、頼んだが、遠くて、車でも、時間がかかると言う。
それでは、君達は、どこに、寝るの・・・と、聞くと、朝まで眠らず、その後、歩いて帰るという。

私は、衣服や食べ物を渡すが、それで、足りない子には、少しのお金を与える。
その、見極めが、とても、難しい。

フィリピンは、それぞれの島により、また、違う。
マニラなどでは、親がいても、ストーリートにいる。
貧しくて、自分で、物乞いをしなければならない。

それは、セブ島のセブシティの、チルドレンとは、違う。
セブシティのチルドレンたちは、親がいない方が多い。
勿論、親がいる子もいるが、親に捨てられた子の方が、多い。

犯罪のぎりぎりを生きている。
物取り、盗み・・・
彼らは、最後になれば、そうする。

だが、一度でも、彼らの信頼を勝ち取れば、決して、私には、そういうことをしない。
衣服を渡し、食事をして、話してみると、普通の子供である。

三度も会うと、向こうから、声を掛けてくれる。

その度に、私は、彼らを食堂に誘う。
または、彼らを受け入れない店からは、物を買って、与える。

彼らは、自分たちが、受け入れられない場所に対して、敏感である。
それは、どこの国も、一緒。

セブ島の、観光地、マクタン島のチルドレンは、皆、物売りであり、親がいても、貧しい。単なる、物乞いの子は、少ない。

父親が日本人だと言う子もいて、驚く。

ただ、セブシティのダウンタウンのチルドレンは、それぞれ、様々に複雑である。
親のいる子も、いない子も、一緒である。

カテドラルの前で、ロウソクなどを売る子も、売り物が無い子もいる。
そして、年齢が低い。
姉が五歳で、弟が二歳という子もいる。
それは、親がいても、貧しいと、私は見ている。

そこでも、グループを作っている。
売り物があるから、背後に、大人な存在すると、想像する。
だが、食事などの、世話を受けていないのだ。

私は、ハンバーガーを買ったり、パンを買って与えるが・・・
非常に危険なのは、女の子である。
実に、色っぽいのである。

その、ギリギリの年齢という子までいる。
ある程度の年になると、売春の世界に連れ込まれるように、思える。

マニラなどでは、最も、危険な場所と言われる場所でも、彼らは、行動する。
つまり、当たり前の場所なのである。
それ以外の、場所を知らない。

夜遅く、一人で歩く、チルドレンを見て、こちらが不安になるが、彼らは、平然としているのである。

ネグロス、レイテなどの島は、親がいない、子が多い。
そして、彼らは、無視される存在である。

彼らの一番の悲劇は、無視されるということである。

時に、道路に眠るチルドレンの横に、食べ物が置いてあったりする。
それを見ると、密かに、心を掛けている人がいると、安心する。

日本には、法律上、そのような、子供の存在は無い。
だが、アジアには、まだまだ、存在する。

ちなみに、セブシティのチルドレンは、かろうじて、寝るための、家が用意されている。更に、学校にも、通える。
ただし、食事は無い。
本当は、それが、最も肝心なことなのだが・・・



posted by 天山 at 00:00| 沈黙を破る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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