多くの人の知るところとなった。
少しは、名が知れた。
しかし、活動費は、年々減少する。
私は、好きで、ゲストハウスに泊まり、好きで、屋台や、市場で食事をしている。
ボランティアだから、ビジネスクラスに乗り、一流ホテルに泊まり・・・
という、とても考えられない、団体もある。
善意を行うから・・・という、らしい。
そして、支援物資を、ドンと置いて、支援である。
その後のことは、お任せ。
そして、寄付として、大金を得る。
これでは、ボランティア商売、利益追求の会社と、変わらない。
勿論、活動に一番必要なものは、お金である。
第一番である。
命の次に大切なお金を、何に使うかで、その人の価値観が解る。
勿論、わが身のために、使うことも、また、よし。
さて、色々な問題に直面してきた。
曰く、国内での支援が必要な時に・・・
何故、海外なのかと。
だが、それは、いつの時代も、言う。
そういう、人たちがいる。
グローバル化した世界と言いつつ、本当は、グローバルという意味を知らない。
国内も、海外も、変わらないのである。
国内で出来る人は、国内で、海外で出来る人は、海外で・・・
この活動にさえ、嫉妬と、やっかむ人たちがいる。
私の活動を止めるのは、唯一つ、お金である。
お金が尽きれば、止める。止めざるを得ない。
そのものの、価値は、後になって、解ってくる。
私は、国内も、国外も、出来ることをしているだけである。
ということは、すべて自己責任において、行為しているということである。
自己責任・・・
海外で、野垂れ死にしようが・・・自己責任。
さて、今回の目的は、唯一つ、ミャンマー、タチレクの少数民族の孤児院支援である。
そして、初めての、食糧支援をする。
衣類は、おおよそ、70キロを持参した。それも、その施設の子どもたちにだけ。
着いた翌日を、一日休み、タイ北部のチェンライに行く。
一番安い飛行機のチケットを取った。
日本で調べて、日本で取る。
日によっても、時間帯によっても、料金が違うのである。
チェンライに到着して、そこでも、休む。
何故、休むか。
乗り物が一番疲れるからである。
そして、疲れると、駄目。
疲れは、気の緩みを生む。
タイに慣れているといっても、注意が必要である。
何が起こるか解らない。
チェンライには、昨年の12月に三年振りに出かけている。
そして、そこから、バスに乗り、ミャンマー国境の町タイ側の、メーサイに行く。
今回は、車をチャーターした。
何故か。
前回は、普通バスに乗り、散々な目に遭ったから。
現地の人曰く、こんなバスに乗っているから、皆、早死にすると・・・
だいたい、50代で死ぬという。
恐ろしい。
私も、腰から両足にきた。
両足の外側の筋が、引きつるのである。
そして、痛む。
前回泊まった、ゲストハウスに泊まるが、レズの経営者である。
二日泊まったが、メーサイに行く日に、変更した。
レズの経営者の姿勢に、違和感を覚えたからである。
その、金儲けのカラクリである。
彼女は、カラオケ店をしていた。
日本のカラオケ店ではない。売春斡旋である。
そこで、莫大な金を得た。
そして、警察が、営業時間を深夜一時までと、改正した。
商売が出来なくなった。その後に、ゲストハウスをしたのである。
ところが、コータが、そのゲストハウスの裏で、彼女が売春斡旋を続けていることを、突き止めた。
表の顔は、ゲストハウスの経営者で、裏の顔は、売春斡旋である。
勿論、私は、売春を否定しない。
だが、その姑息さに、嫌気が差した。
更に、ゲストハウスなどに泊まる、金の無い客を馬鹿にしているのである。
無意識に、である。
それが、随所に出る。
彼女も、私を避け始めた。
それで、変更である。
次ぎの、ゲストハウスは、更に安い、350バーツ。800円程度である。
エアコンの無い部屋なら、150バーツからある。
食事は、屋台と、市場から買う。
本当に、お金がかからない。
それを、私は、楽しむ。
そして、地元の人たちと、交流する。
それが、楽しい。
日本人を、タイ語で、ニープンと言う。
ニープン、ニープンと呼ばれて、その家の中に招かれることもある。
家といっても、小屋のようであり、その前のオープンリビング、居間である。
言葉が通じないのに、何となく、解る・・・・
不思議なものである、人間とは・・・