2011年10月23日

性について。186

再度、同じテーマを書く。
書き足りないからである。

売春の根源としての環境は、次の三つの観点から考えられなくてはならない。まず経済的条件、次に品行、そして、知的水準である。
マンシニ

経済的・・・
これが最大の問題であろうと、思う。

経済的にみると、思うように栄養もとれず、寒さになやみ、生活に安楽さはなく、男女関係がでたらめで、住む場所は不潔である。こうした状態が、娘たちを街頭に追いやるのである。十中九人までは、売春婦のおいたった環境は、赤貧に洗われたそれである。暮らしの楽な娘が、自分から進んではっきりとした売春婦になったなどというさまざまな事実が引き合いに出されるが、そのような目立った例は、例外的なものである。
マンシニ

私は、東南アジアを中心に、出掛けているから、それがよく解る。
タイでは、貧しい東北地方、イサーンから、続々と、娘たちが、バンコクをはじめ、プーケット、そして、パタヤという、世界的歓楽街に出る。
その多くは、売春関係に就く。

そして、また、それ以外の方法が、考えられない状況なのである。
勿論、売春以外の方法もある。
ホテルのベッドメークから、マッサージである。

だが、結果的に、即、金になる、売春を選ぶのである。
それは、実家に仕送りするためである。

更に、若い女も、故郷に子供を預けて、働きに来る。

それでは、最も不思議な、現象が、日本にあるということを、提案する。

援助交際と、マスコミが命名した、少女たちの売春行為である。
これは、どのように、説明がつくのか。

お金欲しさに、体を簡単に売る。
援助交際という、極めて悪質な言葉で、誤魔化しているだけで、それは、売春である。
児童買春は、禁じられているにも関わらず、また、買春行為をする男たちもいる。

これを、どのように解釈すべきか・・・

その中で、特に、問題なのは、売春によって、癒されるという、少女たちがいることである。

家庭、学校では、真面目で、しっかり者と思われている、少女が、実は、売春、いや、お金を得ないで、男と、セックスをするという。

人の温かさを求めて・・・
それを知る、親、先生は、驚愕する。

誰も、少女の寂しさに、気づいていなかったということである。
今、最も問題なのは、それである。

更には、プチセックス・・・
家出した少女を、泊める。その代わりに、セックスを求める。
少女たちも、プチセックスならいい・・・と言う。

実に、不可解な現象である。

現代日本社会の、根源的問題が、そこにはある。
核家族と言われて、久しい。
そして、人間関係の希薄さである。

親子関係も、変容した。
親と子の、個人としての、確立といえば、格好は、いいが、欧米の悪癖を身につけてしまったのである。

欧米の個人主義が、日本では、歪に取り込まれたと、言っていい。

マンシニの指摘や、東南アジア各国が、抱えている問題と、日本の問題は、別物である。

地中海沿岸地方、ブルターニュ地方、郊外工業地帯、過度の人口密度をもつバリの各区、貧困で山脈にさえぎられて孤立している小さな郡、こうした地域から若い女性が家族をはなれて冒険に赴くのであって、彼女らはたいてい農家出身である。しかも、家庭にふりかかったあらゆる種類の事故、たとえば夫を失って未亡人になったり、あるいは離婚に見舞われ、私生児を産み、アルコール中毒になり、怠惰な暮らしをし、犯罪の前科があり、また失業におちこむ、こうした出来事で、彼女たちは貧困に打ちのめされているのである。
こうした娘たちこそ、まだ間に合ううちに救済の対象としてやらなくてはならない。
マンシニ

東南アジアも、そうである。

更に、南アジアも、そうである。
そして、アラブも。

女は、売春に、男は、テロリスト・・・
貧困が根本にある。

そこに、道徳を見出して、詮無いことである。
道徳の前に、衣食住なのである。

日本には、そのような、悲運なことが無くなったはずであるが、上記の通りになった。
売春地帯はないが、全国が少女売春地帯になりつつある。

一体、どんな啓蒙運動が必要か。
単に、マスコミが取り上げて、嘆くのが、関の山。
または、それを取り上げて、説教をして歩く、奇特な人が、有名になる程度である。

国も、地方自治体も、それに対して、なす術もない現状である。

出会い系サイト・・・
実に、耳障りの良い言葉であり、悪質さを隠すものである。

更に、それを利用する、成人男子が、児童を買うという行状である。
また、驚くべきは、教師の犯行も多いから、呆れる。

売春とは、売る人がいて、買う人がいる。それで、成り立つものである。

性を、個人的営みとして、豊かに、そして情緒的世界を、高めるものであるとの、考え方は、今は、無いようである。単なる、欲望の処理なのである。
性の、貧弱さとしか、言いようがない。




posted by 天山 at 00:00| 性について4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。