2011年09月15日

天皇陛下について。89

日本国民は天皇に奇蹟を期待しない。従って、ある天皇は英明であられ、ある天皇は必ずしも英明であられず、ある天皇は決断の性であられ、ある天皇はむしろ優柔不断である。また、族長時代には族長時代に、貴族時代には貴族時代に、封建時代には封建時代に、資本主義時代には資本主義時代に従われて、お考えになりご行動になられる天皇、つまり、人間であり、人間の歴史とともに在られる天皇の中にこそ、真の天皇を見出すのである。
天皇とは何か 里見岸雄

まさに、名文句である。

天皇自身は、天皇以外の何者でもなく、国民は、空気のように、感じて生きている。だが、その存在が、時として、必要不可欠な場合がある。

昭和天皇は、その意味では、象徴的である。

明治維新の、孝明天皇も然り。

融通無碍の存在にありながらも、日本の歴史を通して、天皇が、存在し続けたということを、否定する者はいないだろう。

天皇なくして、日本の歴史は、成り立たないのである。
その、存在観を確固たるものとして、私は、認める。

ただ、それも、ひとえに、国民の智慧であったと、いえる。

人間離れした智情意円満完備の天皇、全知全能の神―――ゴッド天皇はわれらの天皇ではない。
里見岸雄

天皇になるべく、教育を受けられる、皇太子。
それは、歴代天皇の、所作である。

ここで、一つ提案する。
天皇が、神道の祭祀の長であるという、見解は無理であること。

天皇の行為は、伝統であり、それは、何人も侵すことの出来ない、国民的所作の象徴である。
単なる、伝統という、馬鹿がいるが、伝統とは、百年、二百年で、成り立つものではない。千年、二千年を経て、成り立つものであり、瞬時にして、作られるものではない。

伝統を有する国か、否かは、国家として、重要、重大事である。

それを、鑑みても、天皇の存在は、世界に唯一の存在であり、日本国民として、誇りに足りる存在である。

我が日本には、天皇が、存在する。
天皇を戴く、伝統の国。それが、日本である。

宗教心、階級心により、理性を失う人でさえ、この客観的事態を評価しないものは、無いはずである。

敗戦後の、日本の歴史教育は、歪み、外れて、もはや、修復困難な状況に陥っている。
その、最もな、原因は、共産主義の、考え方であり、それらの、誇大妄想は、計り知れないものである。

教育者が、そうじて、共産思想を、奉じて、国家の歴史を歪めた。
先祖の因縁が悪いとしか、言いようが無いのである。

一部の思想や、史観を持って、過去の歴史を批判し、無価値、背徳であるかのように、指導したのは、全くもって、売国奴と呼ぶに相応しいものである。

今も、中国共産党から、資金を得て、のうのうとして、日本国民として、安住し、中国の思想教育を、学校教育の現場で、説く者がいる。

それも、皆、改竄の歴史である。

更に、政治家の中にも、どこの国の政治家か、解らないような者もいる。

愛国心など、説く必要は無い。
それは、自ら、求めて行くべき道である。

人から、愛国心を説かれて、はいそうですか、などという者は、まずもって、アホであろう。

歴史とは、我が内に存在するものであることを、教える教師、歴史学者を、私は求める。

ましてや、心の存在を知らない者が、心の教育を・・・などとは、笑わせる。
心とは、何ぞや・・・

教える者が、心の存在を知らない。

日本の文化は、心のみを、見つめて、扱ってきた。
その所作である。

手を、大和言葉では、たなこころ、と、読む。
手の、所作にこそ、心を、観たのである。
そして、心は、息遣いである。

息遣いを整えるのが、心の教育であることを、文化を通して、伝えていた。

武道も、芸道も、すべて、その所作から、心を観ていたのである。
そして、その、文化の、根底には、天皇の存在がある。

天皇存在するゆえに、日本の文化は、伝統として、伝え、統べてきたのである。

一つの例を上げれば、歌道である。
天皇自ら、歌詠みをし、更に、歌集の編纂である。

日本文化の、極みである、歌道を、天皇の存在が、支えていたのである。

世界最古の歌集、万葉集は、天皇から、乞食、遊び女などもが、歌を詠むという、証拠がある。

更に、驚愕するものは、歌の上では、天皇も、庶民も、その差別が無いということである。

世界に、そのような、文化があるだろうか。

王様と、同じ地位に就くという、行為があるだろうか。
日本には、ある。
それが、歌道である。

辞世の句も、詠めない人間は、日本人ではないと、言っても、いい。

舒明天皇御製から、今年、平成23年は、1383年を経る。
その、万葉集は、縄文期から、伝わる、心の所作が結実したものである。
一万年もの時間をかけて、練り上げられた、日本人の、心の所作である、歌道。

歌道は、天皇を、象徴とするものである。




posted by 天山 at 20:27| 天皇陛下について2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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