2011年05月04日

最後の沈黙を破る 54

平成23年2月
インドネシア・スラバヤにて、詠める歌

梅雨時期の
雨降る 降るスラバヤの
日本に似たる
ことの不思議さ

一斉に
モスクから出る
イスラムの
祈りの声が
街を覆いて

何かしら
悲しげなる
礼拝の
祈りの合唱
あはれ誘いて

雨音と
イスラム教徒の
祈る声
重なり重なり
深くしてゆく

祈る声
時計の如く
規則あり
日に四度の
時刻知るなり

日本にも
ジャワにも昇る
太陽に
雲の流れと雨の音あり

信仰を
洗脳とは
言わぬこと
紙一枚の
それ 差こそあれ

枝を折り
植えれば根のつく
ジャワ島の
山の強さを
誰 生きるかな

騒がしき
スラバヤ路地の
スラムには
若き母あり
裸体の女児と

ベチャに乗り
衣服手渡し
スラバヤの
貧しき路地に
水浴びの子ら

朝風の
食事を限りと
するなれば
一度一度の
人生ありて

ジャワカレー
ジャワには
カレー無きものに
いずれのジャワか
思い巡らす

知らぬ国
知らぬ路地裏
出会う人
渡す衣服に
心を込めて

恐れるな
言葉通じぬ
人にこそ
心を作る
衣服輝く

五年ほど
歩き廻りて
十カ国
友情広げ
豊かになりて

遥かなり
アジアは広く
されど果て ありても人は 
旅して悔いなし

感謝より
知人となりて
声掛けて
同じ血を持つ
人として会う

物乞いの
心を育て
三歳の
子が手を出して
兎に角しゃべる

貧しさに 
負けて生きるは
あはれなり
貧しきゆえに
多く得るなり

旅の最中にニュージーランドにて、地震あり。

地震あり
ニュージーランド
刻々と
日本の死者の
数増すなりて

旅の途中で、ふっと、考える。
下手な歌を書きつけて、無事を感謝する。

私は、歌人ではない。
素人の、歌を詠む。




posted by 天山 at 00:00| 沈黙を破る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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