2011年03月27日

神仏は妄想である 341

さらに一歩踏み込んで、「これが神道である、とか、これが神道の真髄である、というところをわかりやすく教えてください」と尋ねられると、これに答えるのはなかなか容易ではない。答えに詰まる。「神道とは祭りの宗教である」とか「神ながらの道である」という言い方もあるが、わかったようでわからない。というのも、神道以外のいろいろな宗教にも、「祭り」的な儀礼があり、「神ながら=神の御心のままに(神の御業のままに)という神への随順を説く信仰の表現があるからだ。
神道のスピリチュアリティ 鎌田東二

ここで、著者は、神道を宗教と、認識していることがわかる。

神道は、宗教ではない。
厳密に言えば、である。

宗教の概念は、西洋思想の宗教学からのものである。
更に、英語の、レリジョンという言葉の、概念とも、違う。

一神教の宗教から出た、宗教学の定義と、概念での、宗教という、認識に、神道は、当て嵌まらない。

更に、神道とは、何ですか・・・
という、質問には、その場に、臨んでもらうしかない。
そして、その人が、納得したものを、神道は、許すのである。

何故か、神道には、開祖も、教義も無いからである。
百人百様の、捉えかたを、否定しない。
否定すれば、神道ではなくなる。

ある人が、私に関して、曖昧な古神道というものを、新興宗教のように・・・云々かんぬん・・・と、批判した。

曖昧だから、古神道なのである。
誰が、どのように、理解しても、いいのが、古神道、更に、そこから、派生した、神道も然り。

古神道に関しては、また、別に書く。
ここでは、神社における、神道ということである。

それで、神社神道と、呼ぶ。
その他に、教派神道と、呼ばれる宗教は、皆、新興宗教であり、神道の古典、つまり、古事記や日本書紀から、都合のよい教義を掲げて、宗教の如くに存在するものである。

勿論、それらは、皆、大嘘である。

だが、一言でその宗教の特徴を表す努力も必要である。その宗教の本質や特質を簡潔に表す言葉を探すことによって、その宗教の独自性を明確に浮かび上がらせる努力が必要なのである。多少のディーテールを犠牲にしても、その宗教を概括することは宗教の全体的理解を進め、他宗教との違いをはっきりとさせる。もちろんそこには単なる思いつきの言い回しや気の利いたキャッチフレーズなどではない、学問的な裏づけが必要である。
鎌田

違う。
神道を、宗教として、語ると、誤る。
勿論、この方の、提案を、否定するつもりは無い。
神道は、それも、許すからだ。

神道は、伝統行為であり、宗教とは、別物である。

日本には、宗教は無いのである。

神道という言葉も、無かったのである。
仏教と、区別、区分けするために、孝徳天皇が、はじめて、神道、という言葉を、創作した。
大化の改新後のことである。

仏教のことも、審の神、となりのかみ、と、呼んでいた。

鎌田氏は、キリスト教は、救いの宗教、仏教は、悟りの宗教、では、神道は、畏怖の宗教と、表現したいと、言う。

これは、注目する。
畏怖の感覚、感情は、とても、神道行為では、大切である。
その対象は、自然である。

アメリカ占領軍によって、神道も、一つの宗教と、判断せよと、言われて、一つの宗教法人として、活動を始めた。
アメリカ人は、神道を基本的に理解できないのである。
彼らは、キリスト教の一神教が、最高の宗教の進化であると、信じているから、それ以外は、劣った、未開の宗教に似たものという意識である。
今は、どうなのかは、知らない。

よく、神道は、多神教と言われるが、ここで、問題なのは、神という言葉である。
神道での、神とは、何かといことを、明確におかなければならない。

そうすると、神道、古神道から、派生した神道のことが、よく解らないのである。

日本には、神は、いない、存在しない。
つまり、欧米で言うところの、アラブで言うところの、神という、観念は、無いのである。

全く、別物である。

神観念が全く別物の、宗教と、同じく宗教と判断するのは、誤り。
だから、伝統と、言うしかない。
そして、今もそうである。

神社には、氏子といわれる、神社に関わる人々の、集いがあるが、それは、信仰とは、関係無い。
趣味の集いである。
あるいは、地域の集合体である。

明確に、信徒である必要は、どこにも無い。
それぞれが、勝手に参拝していいのである。
更に、誰も強制しない。

それぞれが、勝手に、好きなように、神社参拝ができる。
勿論、その思いも、百人百様である。

それは、縄文期にまで、さかのぼる、日本の伝統的行為なのである。

神道を宗教にして、学問的に云々というならば、宗教学ではなく、文化人類学系に入るだろう。



posted by 天山 at 00:00| 神仏は妄想である。第7弾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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