2011年01月04日

明るい悲惨、ビサヤ諸島4

ネグロス島、バコロド・シライ空港である。

空港の、玄関にて、タクシーを捜す。
中々、見当たらない。
しかし、その辺に止まる車は、皆、タクシーなのだった。

あちらから、声を掛けてくる。
タクシー
ハゥマッチ
500ペソ

何、500・・・
冗談じゃない。
1000円である。

セブ島の、タクシーでさえ、セブシティまで、390ペソ。

何でそんなに、高いのだーーーー
私の声が、空港の玄関前に、広がる。

メータータクシー・・・・
と、叫ぶ。
だが、メータータクシーは、見当たらない。

そのやり取りを見ていた、一人の女性が、声を掛けてくれた。

その、知性溢れる、美しい顔かたちは、忘れられない。
美人。単なる美人ではない。
フィリピンに珍しい、才女の雰囲気。

私と、一緒に行きませんか。150ペソです。
コータと、話し合ってもらう。

一台の、大型バンが、来た。
それに乗り込む。

その前に、私は、他のタクシー連中に、よせばいいのに、こっちは、150だよ、なんで、そっちたは、500なんだ。
ウエルカム・サンキューだろう
大声で、怒鳴る。
勿論、日本語。

タクシー運転手たちは、私を避けて、目を逸らす。
この行為は、場所が違えば、銃で撃たれる。

コータは、何も言わずに、黙ってみている。
この場合は、止めると、もっと、激しくなることを、知ってのこと。

車に乗り込み、女性に、感謝を述べる。

彼女は、初めて、バコロドに来て、嫌な印象を持たれるのは、哀しいことですと、言う。

エィジアと、名を名乗る。
私たちも、それぞれ、挨拶する。

先に、私たちの、ホテルに向かってくれるという。
彼女の家は、ホテルのすぐ近くだという。

30分ほどの、車の中で、彼女との、会話が弾んだ。

そして、結果は、彼女のお母さんが、日本語が出来る。
私たちの、お手伝いをするという。
お母さんの名は、ロザンナさん。

ホテルに、電話をしてくれるということで、ホテル到着。
実際は、色々な話をしたが、思い出せない。というより、その美しい英語が、解らない、私には。

地元の、リサール大学を卒業して、フィリピン第一の、銀行に勤めている。
今回は、研修で、セブ島に出たという。

彼女の、目的は、ボランティアである。
仕事を辞めて、ボランティアをし、更に、地元の若者の、手本になりたいというのである。

世界で、というのではない。
地元を、もっと、よくしたいのである。

多くのストリートチルドレンがいる。
彼らは、若い親から、生まれる。
若い親は、育てられなくなり、町に放り出す。

エィデァさんは、それが、心痛い。
地元の若者の、手本になりたい・・・

私は、それだけで、感動した。
また、コーターも、である。

コータは、エィデアさんに、一目惚れ。

主席で卒業し、更に、ミス・リサールなのである。
その活動は、多岐に渡る。

一度、仕事を辞めて、本格的に、町のために、ボランティア活動をと、思ったが、友人たちに、猛烈に反対された。
いま、彼女は、その収入で、一家を支えているのである。
仕事を辞めれば、どんなことになるかは、目に見えている。

ホテルに着いた私たちは、兎に角、興奮である。

何と言う、出会い・・・

コータが言う。
先生が、怒鳴っていたから、出会った、と、ポツリ。

あのまま、500ペソのタクシーに乗っていれば、出会いはなかった。

それを言われて、私は、複雑な心境である。
コータは、私が、怒鳴れば、その後、疲れて、静かになるので、黙っているとのこと。
それに・・・
自分が、怒鳴られるより、いい。

何が、利するか、解らない。

この、バコロドの、三日間は、実に有意義であった。




posted by 天山 at 00:00| 明るい悲惨、ビサヤ諸島 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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