2010年09月05日

天皇陛下について 36

天皇陛下の、全国行幸は、敗戦の焦土の中で、随分と、不便と、難儀を伴った。

地下500メートルの炭鉱の最先端まで、降りて、炭鉱夫をねぎらい、田圃のあぜ道、漁村の水揚げ場へも、出掛けて、農漁民を、慰めた。

ソフト帽を無造作に、つかんで、会釈する。
型が、崩れて、毎晩それを、内舎人や、侍従が、直すのである。

カンカン帽は、すぐにツバが、ガタガタになった。

さて、私は、天皇行幸の、詳しい様子を、書きたいと、思う。
佐賀県の、因通寺に、行幸した様子である。
それは、後で、書くことにする。

その前に、天皇行幸についての、評価と、反応について、少し書くことにする。

天皇の、国民からの、絶大な人気を、アメリカはじめ、連合国側に、再認識させたということである。

他の敗戦国とは、異を事にした。

自殺した、ヒトラー、ムッソリーニーは、民衆に虐殺されて、三日間も、公園の木の枝に、逆さづりになり、石を投げられた。

イタリア王は、国外に追放である。
長男が即位したが、一ヶ月で、廃止された。

敗戦国ではないが、ベルギーのレオポルド国王も、戦後、その対独協力を、国民が許さず、長い間、国外から、留位を画策したが、退位し、長子に譲位せざるを得なかった。

それらの、悲惨な末路に、引き換え、日本のみは、国民が、全国津々浦々で、天皇を歓迎し、熱狂して、迎えた。

欧米の人たちは、それが、理解できず、不思議だった。

イギリスの新聞は、
日本は敗戦し外国軍に占領されているが、天皇の声望はほとんど衰えていない。各地の巡幸で、群集は天皇に対し超越的な存在に対するように敬礼した。何もかも破壊された日本の社会では、天皇が唯一の安定点をなしている。

GHQが、天皇巡幸を、認めたのは、天皇の人気をはかるバロメーターにしようとしたからである。
そして、それにより、占領政策における、天皇の位置と、近くはじまる、極東国際裁判での、処遇を決めるためであった。

ソ連をはじめ、一部の連合国は、強硬に、天皇の戦犯要求を出していた。

GHQは、何よりも、占領行政における、天皇の利用を、考えていたのである。

そして、その様を、見て、
天皇の存在は、米軍20個師団の駐留にも匹敵する
という、マッカーサーの、嘆賞を証明することになった。

更に、期待を、裏切られたのは、共産党である。

必ず、人民の反発を引き起こし、失態を晒すと、考えていた。
ところが、全く違う。
彼らは、いつも、予想を間違えるが、それを、認めない。

天皇が侵略戦争の最大の責任者であるのに、最近各地に出動して自己の責任を棚に上げて、人民に呼びかけている。天皇のかかる行動は、天皇制護持の旗をかかげ、日本の民主化を挫折させようとする反動政党のための選挙運動に他ならない
と、意味の無い、悲鳴を上げた。
焦燥感。
しまいに
天皇は箒だと、ののしる。

歓迎のために、街や道路が、綺麗になるからである。

共産主義者は、天皇を廃止するとの、考え方であるが、共産主義より、民主主義より、天皇親政は、民に、平等で、民のために、存在するという、存在が、天皇であると、知らない。

ここに、大きな誤りがあるが、それを、知らない。

大和朝廷以前からの、富士王朝という、長い、古代史の中で、築かれてきた、すめらみこと、の、存在意義を、知らないし、知ることも、拒否する。

実に、その愚かさは、無明である。

理想的な、政、まつりごと、を、天皇親政が、行っていたという、歴史的事実を、理解しないのである。

だが、一般国民は、無意識に、それを、見抜いていた。
天皇は、国民の、最大の権威であり、最大の、味方であると。

帝の、承認のない者は、天下を、治められないのである。
その、帝を、擁立したのは、民である。

日本民族の、知恵が、天皇存在を、承認したのである。

民は、天皇に、すべてを、託した。そして、託してよい、存在なのだ。
何故なら、陛下は、唯一、民の側に着く方である。

上下の思想。
上は、天皇であり、下は、民である。

今は、政治家というもの、その中間に位置する。
いや、征夷大将軍と、許される者も、その中間に位置するのである。

朝廷、帝、天皇に、許されなければ、政治を担当できない。
明治維新が、成ったのも、天皇あれば、のこと。
そうでなければ、いつまでも、戦が続いた。

その内乱を予想して、商売をするというのが、イギリス商人たちだった。
ところが、明治維新は、成った。
天皇を、戴いて、明治政府が樹立された。

戊辰戦争にて、最後まで、抵抗した、会津藩も、王氏に逆らうこと、子々孫々までの恥であるとの、仙台藩の、説得に応じたのである。

いかに、薩長同盟であろうが、今それ、帝に、逆らうことになるとはと、藩主、容保は、恭順を示し、降参したのである。

帝、天皇の存在が、日本には、必要なのである。
それが、知恵であること、民が一番知っている。

無形の権威というものが、日本の歴史を支え、日本精神を、支え、そして、日本という、国を、創造してきたのである。





posted by 天山 at 00:00| 天皇陛下について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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