2010年07月23日

メーソートへ 9

最後に、障害を持つ子供たちの、部屋を見た。

二人の男の子は、起きていて、将棋のようなことを、していた。
後の三人は、寝ていた。
皆、中学生くらいの年である。

単なる、孤児ではなく、障害があるとたら・・・
生きるに、大変厳しいものがある。

二人の男の子と、写真を撮った。
さようなら
ニコニコ笑っている。

すべてを終わって、街に向かった時は、二時を過ぎていた。

ホテルから、朝、十時に出て、四時間を費やして、終わったのだ。

その後は、皆で、食事をしたいと、言うと、平倉さんが、それではと、お店に、向かってくれた。

皆で、食事するには、丁度よい、中華料理の店である。
大きなテーブルに、五名が、ついた。

色々なものを、注文した。
その中で、私の言葉が、唯一通じたのが、麻婆豆腐である。

その他は、平倉さんが、注文してくれた。

私が先に、箸をつけると、皆さんが、取り分けはじめた。

それから、英語と、タイ語での、会話である。
私は、平倉さんと、日本語で、会話した。

その際に、タクシン元首相の話しになった。

この町を、潰そうとしたのです、という、驚きの話だった。
麻薬撲滅と称して、麻薬密売ルートを、独占するために、無実の人を、1800人、殺した。即座の射殺である。
一説には、1200人ともいわれる。

兎に角、無実の人が、千人以上、殺されたということ。

麻薬撲滅と称して、自分のルートを作ろうとしたこと。
驚いた。

中には、本当に、麻薬密売をしていた、日本の山口系暴力団の、男もいたという。

彼が、タイに戻ると、殺されますよ
と、平倉さんが言う。

そのような、裏の話しは、表に出ないことになっている。

すべてを、金で、解決していた、首相である。
何でも、金で、肩がつくと思っていたのだ。
自分の票も、金で買う。

タイ、北部と、東北部には、ばら撒き財政を、展開して、支持を得た。
今でも、タクシンは、素晴らしいと、思い込む人々がいる。

タクシン派の、人々は、洗脳を受けているようなものだった。
知識の無い、人々を集めて、国民の権利を主張すべきである・・・等々の、話しを、繰り返し、聞かせる。
そのうちに、人々は、真実そう思うようになる。
そして、金を配られる。

その幹部たちは、その金を自由に、我が物として、使う者もいた。
そして、幹部の内部抗争である。

共産主義者がやるような、愚かなことをしたのだ。

タクシンは、最後は、大統領制への、伏線を張る。
当然、王室擁護のタイ人は、立ち上がった。

タクシン派も、反タクシン派も、王室擁護の人が多い。
それで、タイ王国は、継続していた。

色々な民族がいる。それを統一するために、王室、王様が、一番理想的な、存在なのである。
それが、タイという国である。

タイ王室は、200年程度の伝統である。
しかし、それは、かけがえないものなのである。

タイの、何処へ出掛けても、国旗と、王様の旗を、掲げている。
一般市民たちも、である。

更には、市民の家に、王様の、お写真が、掲げられる。

三年前の、憲法改正の時に、王妃によって、宗教の自由が、奨励された。
仏教国でありながら、宗教に寛容を、示した。

日本の、新宗教である、創価学会、真如苑、救世教などの、布教も、盛んに行われている。
更には、プロテスタント系の、キリスト教である。とても、盛んである。

私は、そのどれも、お勧めできない・・・

タイの伝統とも、言うべき、上座部仏教に対する、敬意があって、はじめて、タイ国における、布教が成り立つ。
しかし、我らが、唯一と、なってしまうと、混乱を招く。

キリスト教は、特に酷い、悪魔から出た宗教であると、堂々と、上座部仏教を、攻撃するのである。

さて、食事の最後に、私は、立ち上がって、ジャパニーズ、スタイルといい、皆さんに、深く、お辞儀をした。
すると、奥様が、今日は、とても、良いことをしましたと、言う。

中野さんは、いつでも、車を出しますと、言う。
次も、是非、御願いします。

この、お三方が、いなければ、このように、スムーズには、進まなかった。
本当に、感謝である。

そして、平倉さんが、船便で、荷物を送ってください、そうして、こちらに来て、渡してくださいと、申し出てくださったので、それでは、テラの会支部になって、いただけますかと、尋ねると、ええ、いくらでも、協力しますと、仰ってくださった。

そして、奥様に、必要なら、お送りした支援物資を、必要な場所に、渡してくださいと、申し出ると、解りましたと、受けてくださった。

更に、私たちが、明日、乗るべき、ミニバスのチケットを、平倉さんが、取ってくださるという。
それも、朝一番で、取りますと、言う。
混雑していれば、取れないからだ。

私は、父親の時代に見た、人たちを、思い出した。
人のために、進んで、献身的に、生きた人たちである。

今、日本に、こういう人がいるだろうか・・・と。




posted by 天山 at 00:00| メーソートへ 平成22年7月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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