2010年07月08日

奇跡の旅・ビアク島へ 8

マカッサル経由ビアク島行きの、飛行機は、意外に空いていた。
私は、後部座席の、三席を独り占めして、離陸した後で、体を横にして、眠った。

途中、食事で、起こされたが、また、寝た。
そして、また、起こされた。
マカッサルに到着である。

およそ、二時間半程度である、マカッサルで、降りる人たちがいた。
私は、どうするのだろうと、スチワーディスに、聞いた。すると、ここにいてと、言われた。

ところが、作業の人たちが、乗り込んできて、掃除をはじめた。
更に、座席の、手直しである。
そして、また、新たに、人が乗り込んで来た。

それでも、私の座席には、誰も来ない。
これで、また、眠れると思った。

小一時間程度の、時間だった。

離陸である。
私は、離陸の間、待てずに、体を横にして、毛布をかけて、寝た。

気づいた時、窓から、大陸が見えた。
えっ・・・パプア・・・・

スチワーディスに聞いた。
パプアですか
ええ、パプアです

私は、涙が出そうになった。
ついに来た。
マルク諸島を越えて、パプアに来たのである。

パプアは、自然豊かで、川が、蛇行して流れているのが、見える。
美しい、緑、緑、緑・・・

よくぞ、ここまで、やって来た・・・といっても、飛行機に、乗っていただけである。それでも、よくぞ・・・来たと、感動した。

しばらく、窓の外を眺めて、いた。

飛行機が、大きく旋回して、ビアク島の、全体を見せてくれた。
私のための、サービスかとも、思ったが・・・それは、無いだろう。

小さな、空港である。

離陸は、抵抗なく、すんなりと、降りた。

ビアク島である。
外国人は、私と、白人の二人の男。
一人の、若い白人の男は、何か、思いつめたような顔つき。もう一人は、旅好きな、おじさんと、見た。

着物姿は、勿論、私一人。

歩いて、空港に向かう。
そして、ターンテーブルの荷物を待つ。

荷物は、すぐに、出てきた。
それを、カートに乗せて、外に出た。
矢張り、タクシー、タクシーと、誘われるが、どこに行く当てもない。

時間は、朝の、八時過ぎである。

私は、カートを押して、空港前の、ベンチに座り、さて、どうするかと、タバコを吹かした。

隣にいた、若い男に、話し掛けた。
ドゥユーノウ ビアクホテル
英語が解る、男だった。

彼も、よく解らないらしく、少し向こうにいた男に、現地の言葉で、尋ねた。

すると、四五軒の、ホテルの名が、出た。
よし、私は、若い男に、行くとねと、声を掛けて、立ち上がった。
すると、応えた男が、私の荷物を持つ。
タクシー運転手だったのだ。

その控え目な態度が、気に入った。
ホテルへ
オッケー

空港近くにも、ホテルがあった。
車を止めて、フロントに、向かう。
運転手も、一緒である。彼は、英語は、全く話せない。

料金を尋ねる。
リゾートホテルである。
六千円程度から、二万円程度の、部屋ばかり。
高い。やめた。次に行く。

フロントの、女が、私を引き止めるが、無視して、外に出た。
車に乗り込み、ゴーである。

車は、通りに入った。
島の、メイン通りのようだった。
といっても、静かである。ただ、人が多い。

ホテルだといって、示された、建物を見たが、これが、ホテル・・・
平屋の建物で、全く、ホテルとは、見えない。

とりあえず、フロントに行く。
料金を尋ねる。

一泊、二千円である。20万ルピア。
よし、ここに決めた。

運転手に、オッケーと、伝えた。

部屋は、101号室。
部屋に、荷物を運ぶ。
そして、運転手に、明日、島を案内して欲しいと言うが、意味が通じないので、ホテルの主人に言う。
主人は、英語が出来る。

明日の朝、10時に来てください。
ホテルの主人が、伝えた。
運転手は、頷く。

とりあえず、野宿する必要は、なくなった。
そして、改めて、部屋の中を確認する。

そして、呆然とした。
トイレは、便座なし。
シャワーは、自分で、桶で、水を掛ける。
洗面場所がない。
とても、不便である。

後で、便座の無い、トイレで、相撲の、しこを踏むように、12時間、下痢をすることなど、考えられなかった。

勿論、水を尻にかけて、手で、肛門を洗うのである。

更に、ベッドには、枕と、抱き枕があり、毛布は無い。
タオルも無いので、フロントに、タオルと、言ったが、無いという・・・

ジャカルタで、タオル類を、すべて差し上げていた。
だから、自然乾燥である。

唯一、エアコンがあるのが、救い。

いきなり、疲れた。
しばし、ベッドに、横になる。



posted by 天山 at 00:00| 奇跡の旅ビアク島へ 平成22年6月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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