2009年10月05日

レイテ島慰霊 5

フロントに、明日チェックアウトすることにした。
受付の女の子が、オーナーに後で言いますと、答えた。

それから、私は、外に出た。
西側の、港に向かった。

歩いてすぐである。
凄い、混雑振りである。
まず、ジプニー乗り場があり、その先は、露天の店が並ぶ。

私は、港沿いに、賑やかな方に向かった。
御幣を流すためである。
海岸線を歩いたが、港の海は、汚くて、臭い。

歩き続けて、掘っ立て小屋が建つ場所を、通過した。
そこに、住む人々がいる。
次第に、全貌が、見えてきた。

海に近づくと、少年が、水にしゃがんでいる。
よく見ると、尻を洗っている。
何と、そこで、糞をしているのである。
更に、小便をする者もいる。

つまり、便所替わりなのである、海が・・・

愕然とした。
そして、尻を拭いた少年が、立ち上がり、パンツを上げるところを、見た。
その少年の、パンツは、布を、両端で縛りつけているものである。
パンツではなかった。

少年と、目を合わせた。
ズボンも、穴が開いている。
ハーイと、声を掛けた。少年も、手を振る。

少し歩くと、一人の小学生くらいの、男の子が、小便をしていた。
ハーイと、声を掛けると、ハーイと、答える。

私は、兎に角、御幣を、細かくして、海に流した。
これでは、流すチャンスを失う。

そして、強い匂いがする方向に、歩いた。
市場に出た。
漁師たちが、捕った魚を売っている。
驚いたのは、カツオが上がっていたことである。

その他、色々な見たことの無い魚。
エビやイカもある。

威勢の良い売り子のおばさんたちに、私も、声を掛けられた。
ふっと、気づくと、先ほど、小便をしていた、男の子が、後ろにいる。
ああっと、声を掛けた。ニコッと、笑う。

そして、その子の、シャツと、ズボンを見て、着の身着のままであることを、知った。

すぐに、その子に、シャツと、ズボンを買ってやりたいと、思った。
ただ、買い物して、出ると、いなくなっていたりするので、その子が着いてくるまま、私は、路上の店に出た。

着いて来るのを確認して、シャツ売りの店の前に、立った。矢張り、着いてきている。
そして、彼に合うシャツを探して、それを、彼に示した。
プレゼントと、言うとが、いらないと、首を振る。
売り子の男の子たちが、お前、買って貰えと言っているように、聞こえた。

しかし、彼は、いらないと言う。

しかたがない。私は、諦めて、バイバイと言った。
そして、歩くと、また、着いて来る。

あららっ

鶏肉を焼いている店の前に、来た。そして、私は、彼に、食べると、日本語で、聞いた。すると、頷く。
矢張り、食べ物は、欲しいのだと、一つか、二つかと、聞くと、一つと言う。
一つ、12ペソである。私は、二つ買った。そして、そのまま、彼に渡した。

それで、また、バイバイと言って、私は、街中に向かって歩き出した。

すると、私の前を彼が、歩くではないか。
私は、ホテルに戻ろうと思った。
彼は、私に着いて来る。

まさかホテルまではと、思ったが、ついに、ホテルの前まで、着いて来た。
私は、部屋に来るかと、聞いた。
マイルーム カムと言った。すると、頷く。

フロントの女の子が、怪訝そうな顔をして、ユーフレンドと、聞くので、そうだと言った。すると、オッケーと、彼に言う。

階段を上がると、彼は、オーッと、声を出した。
こんなホテルでも、彼には、大そうな所に見えたのだろう。

部屋は、冷房が効いて、ひんやりとする。
私は、ドアを開けたまま、ドアに近い椅子に、彼を座らせた。
いつでも、彼が出て行けるようにである。

食べ物なら、受け取ると、思い、買い置きの、ビスケット、チーズ、みかんを、袋に入れて、渡した。
自己紹介した。
マイネーム ジャパニーズ テン
彼も、名前を言った。難しくて、覚えられなかった。

シャワーを浴びるかと、聞いた。
きっと、体を洗っていないだろうと、思ったからだ。
彼は、いいと、首を振る。そして、そろそろ、帰らなきゃと、言っているように、聞こえた。
そう、じゃあ、送るよ。
私は、彼を一階まで送り、見送った。

その後、フロントの女の子に、彼は、学校に行っているのかと、聞いた。
すると、あの子は、ストリートチルドレンよと、言う。
私は、ストリートチルドレンは、多いのかと、聞くと、沢山いると、言う。

どこにと尋ねると、市場を通り越した向こうだと、言うように聞こえた。

それから、私は、部屋に戻り、貴重品を持って、スーパーに向かった。
子供服を買い、それを持って、彼らの場所に行くためである。




posted by 天山 at 00:00| レイテ島慰霊 平成21年9月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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