2009年07月16日

神仏は妄想である 245

いづれの日かいづれの時か更につきん
貴き人も賎しき人もすべて死に去んぬ
死に去り死に去って灰燼と作んぬ

三界の火宅の裏に焼かるることなかれ
斗藪して早く法身の里に入れ
空海 経国集

斗藪とは、煩悩を祓うという意味。

上記は、密教的な要素は、ない。それよりも、法華経の世界に近い。

無常観は生を凝視するとともに死を凝視する眼であり、「死」眼を通じて生の意味をさぐる行である。それは同時に自己の空無の確認である。
亀井

空海は、天才であったと言ったが、上記のような、漢詩を読むと、単なる、無常観の虜になった、一人であり、唐、中国思想の影響を受けたというのみ。

人間はいかにして迷妄を去って、悟りの世界に入りうるか。いはゆる「転迷開悟」は、各宗に共通の根本の課題だ。
亀井

しかし、それが、嘘ならば。
そんなことが、あるわけが無い。それが、妄想であるとしたら・・・
私は、それを言う。

究極の救いとは何か。空海は自覚してそれを求めた最初の人だが、いかなる場にも自己を限定せず、能うかぎりの心と行動の振幅を示したところに、彼の固有性とともに苦悩があったと思う。
亀井

更に、亀井は、博学の苦悩があったとも、言う。
博学の空虚感も同時に、味わった。そこに、祈りが生じた。この場合の、祈りは、究極のものを示してくれるなにものかとの、邂逅の願いだと、亀井は、言うが、それは、評価のし過ぎである。

確かに、鎌倉仏教には、空海のように、多角的に活動した宗教家、開祖はいない。
どちらかと言うと、オタク的に、信心というものを、考えた人々である。

スケールも違う。
手っ取り早く言えば、天皇と、政治の上に、密教を置いて、支配するという、欲望と、野心である。

そうでなければ、本地垂迹などという、アホなことを、考え付かない。
つまり、日本の神々は、仏の化身である。
神々の上には、仏がいる。

そして、大日如来を天照と、ダブらせた。
大日如来については、後述する。

神々の上には、仏がいるというのは、インドの考え方である。それも、仏教のみの、である。
インド魔界の、神々を、仏の守護神として置いたという、堕落は、甚だしい。
それも、大乗である。

インド大乗仏教が、節操も無く、バラモンなどからの、影響を受けて、更に、インド民間信仰の様々に影響を受けて、変節、変節してゆくのである。
発展ではない。

更に、ヒンドゥーまでとも、限りなく、接近して、ついに、インド仏教は、ヒンドゥーに、飲み込まれたのである。

釈迦仏陀は、今では、ヒンドゥーの神の一人としてある。

大乗が発展するということは、堕落した、変節した、迎合したということである。

最も、堕落したのは、密教までも、仏教に取り入れたことである。

インドに起こった、密教は、仏教とは、似ても、似つかぬもの。更に、中国にて、起こったものは、それの、また、変形したものである。

空海は、密教の、何に、心を奪われたのか。

無常観というものを、超えられたのか。

超えられたというならば、それは、自己申告であるから、信用できない。
であるから、空海が、何を言ったのかを、検証する。

というより、修法というものである。
この、修法というものが、実に、怪しい。
更に、密教は、修法なくして、成り立たないのである。

成仏という、蒙昧に、迷う空海が、どのようにして、成仏という、妄想に至ったのか。

生きながらに、仏になるという、詐欺ペテンに、自らが、嵌まり込んでしまった、空海という、天才の、悲劇である。

亀井勝一郎は、実に、真面目に、このように書く。
ここで仏と人間との距離が問題となる。人間研究の結果は、この距離の無限を自覚せしめるであろう。たとえば自己の内心を観じたとき、それが煩悩と悪の巣であることを自覚せしめられたならば、どうなるか。それこそ、発心の動機にちがいないが、その深さは、この距離の無限をいよいよ明らかに自覚させるであろう。
と、言う。

どうしても、煩悩と、悪の巣が、内心と、観じたときと、それが前提になるのである。それは、どこからの、観念であろうか。
どこから、そのような、病的な観念を得たのであろうか。

自己内省とは、釈迦仏陀の、生き方指導であったが、釈迦仏陀は、単に無常観という、ものの見方を持って、人生を見たのではない。

そんな、煩悩と、悪の巣の人間ならば、死ぬことである。しかし、死ねない。だから、仏という妄想に、身を委ねるしかない。

天才空海は、何故、己、独りとして、その道を生きなかったのか。
実は、成仏という、即身成仏という、妄想により、世の中に君臨するという、欲望に生きたのである。
であるから、最悪の、詐欺師となる。
日本始まって以来の、ペテン師である。



posted by 天山 at 00:00| 神仏は妄想である。第6弾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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