2008年09月10日

性について 40

1965年、アメリカで、ジョンソンが書いた。

マスターベーションは身体に何ら害を及ぼすものではないし、精神病の原因になるものでもない。それは、後の結婚生活の中での性的な悦びを妨げるものではない。

ここに、はじめて、マスターベーションに関して、光が、射した。
いかに、蒙昧な認識が、まかり通っていたかである。

私は、その歴史を見て、唖然とした、呆然とした。
何ゆえに・・・
これ程まで、マスターベーションを血祭りに上げたのか。
その最初は、勿論、宗教である。
そして、最も、その宗教の中で、マスターベーションが、華やかだったかということも、である。

こういう、蒙昧を、糞でも、食らえという。

社会全体がこぞってマスターベーションの追及に血道を上げる、そこにある種の自己満足が伴っていた。描写する自己満足、そして、鞭打つという自己満足が。その執拗さの中に、改悛した大人たちの側からの声が、自分たち自身の古傷がより強く痛みをもって感じられるほどに、その言葉と方法がよりいっそう斬新なものになってゆくおとなたちの声が聞き取れはしないだろうか?
ジャック・デュシェ

更に、続けると

十九世紀の思想に染み付いた個人と社会の堕落という観念が目に見える形になったもの、それがマスターベーション行為の咎で、有罪とされた人間、死を宣告された人間の典型的なプロフィールに他ならないのだ。彼らを慄かせ、自分自身で恐がるために、見たと信じることを微に入り細に入り描写する、それはもはやほとんど除き趣味であり、時代の文化を映し出した幻想によって育まれた覗き趣味である。

それを、推し進めたのが、医学という名の、科学であるから、手が付けられない。

例えば、仏教思想は、すでに、医学、科学の、発見したものを、見ていたのだという、アホ、馬鹿、間抜けたちがいる。
事後預言のように、後で意味をつけて、仏教思想は、すでに・・・云々とやる、アホ。
般若心経を、科学で、論ずるという、アホ。

桃太郎でも、浦島太郎でも、何でも、科学で、解説出来るのである。
どんぐりころころ、どんぐりこ、という、歌でも、である。

話が、大きくずれたので、元に戻る。

さて、マスターベーションが、付帯現象でしかなく、その観察記録という、信憑性も、客観性もない、記録を見ると、今では、全く、原因とは、考えられないもの、例えば、身体的障害、知的障害、道徳的障害、などなと、きりがないのである。

マスターベーションは、素人目にもすぐ見てとれる。顔色は蒼白くくすみ、目は窪み、周りには隈ができ、表情には、羞恥と悲哀と不安が混然となって現れている。
ガルニエ

更に、
衰弱し、生気を失い、身体的にも精神的にも虚弱になった人たちをどれほど見たことだろうか。
と、続くのである。

西洋骨相学のガルの考え方を、取り入れた、モレルという、有名な変質理論の中にも、マスターベーションは、人間性を密かに侵し破壊する災禍の一つに数えられる。ペストにも戦争にも、天然痘にも、いや、同様の病気が一塊になっても、この致命的な悪習のもたらす惨状には太刀打ちできないと、言う。

それらが、聖書による、権威で、基礎づけられるという、仰天である。

ちなみに、旧約聖書の中には、夢精を対象にした、清めの規則について書かれているが、マスターベーションに関する、記述は、無い。

更に、新約聖書の中にも、無い。
カトリックの教義の元となる、パウロの書簡の中にも、不道徳に関することは、書かれていても、マスターベーションについては、明確な、記述は無い。

ただし、欲望に身を任せることの、一つに、マスターベーションを当て嵌めると、それは、不道徳になる。

パウロは、男と男が、淫らなことをするという、行為を罪であると、書くが、マスターベーションについての、言及は無い。

何事も、罪とか、やってはいけないという事は、多くの人が、やっていたということであり、男と男が、淫らなことをするという、風習があったということである。

無知蒙昧の、一端を、ランダムに書いてみると、まず、マスターベーションは、インポテンツの恐れあり。
ひ弱で、虚弱で病弱な子供が出来る。
死が、堕落した自慰者の不可避的な末路となる。
これは、お馬鹿としか、言いようが無い。自慰が、死ぬに結びつくのではなく、誰もが、死ぬ。

十九世紀の、精神医学というものは、知的障害者を、堕落した人間であると、判断した。
そこで、過度のオナニズムが、原因であると、言われた。

ただ、中には、フランスの医師、アルノー・ド・ヴィルヌーヴのように、長く溜まった精液は、毒になるとして、健康のために、マスターベーションを勧めた者もいる。
これは、極めて、稀なケースである。

性的機能の不充足、禁欲が、精神異常の原因となるとも、考えた者もいる。

ただし、多数は、過度のマスターベーションによって、卒中、咳、微熱、過剰発汗、栄養失調、肺結核、あらゆる精神病を経て、死に至るという、考え方であった。

精神異常の他に、更に、細分化された、障害の原因にもされた。

真性てんかん、幻覚、妄語、ヒステリー様痙攣、心臓、肺、生殖器官。
面白いのは、陰茎と、陰嚢の肥大、陰唇と陰核は、長くなる。
自慰者の特徴は、しゃがれ声である等。

1855年に、パリにて行われた、裁判があった。
女性教員が、折檻で、生徒の一人を殺したというものである。

死んだのは、五人のイギリス人少女の、一番年長の少女だった。

内容は、悪い習慣に染まっており、それを矯正するために、折檻したというものである。
悪い週間とは、勿論、マスターベーションである。

日本では、女の子の、マスターベーションの報告より、圧倒的に、男の子の、オナニズムが、多数である。
西洋は、女も、性的快楽を、思う存分に楽しむという、民族性を、感じる。

自慰者の救済のために、互いに協力し合うという、驚きの事実もある。
監視し、躾、治療するというのである。




posted by 天山 at 00:00| 性について2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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