2008年08月16日

性について 16

睾丸には、二つの働きがある。
一つは、精子を作ること。
もう一つは、内分泌線として、働くこと。

精子は、細精官で作られ、精管を伝わり、体外に出される。故に、外分泌である。

内分泌物質のほうは、間質細胞が出し、対外に出ることなく、血液を通じて、全身を回り、その作用を表す。

精子は、減数分裂をして、遊離してくる細胞である。
その細胞は、まず、細精管の薄い膜を作る細胞、つまり、精子母細胞が、分裂して、精子細胞となり、それが、減数分裂をして、遊離して、精子となる。

多くの動物は、それが起こるのは、一年に、一二度の発情期のみ。
人間だけは、春動期を迎え、いったん、生成が始まると、休みなく続く。老年になって、止まる。

さて、それでは、精液は、どのように作られるのか。

副睾丸は、睾丸から出た細精管が巻き込まれた形をしている。
そして、そこが、主として、生成された、精子を貯蔵する。
そこでは、一種の分泌液を出す。

その、分泌液で精子は、運動し、成熟する。そして、受精する、力を得る。
副睾丸から、分泌する液は、精子の力を強める作用があるということだ。

そこでは、およそ、60日間運動し、30日間の、受精力があると、いわれる。

更に、副睾丸の精子の活力は、単に、副睾丸分泌液のみならず、性ホルモンが血液を介して、副睾丸に及んでいる。

副睾丸の中の精子は、適当な時に、射精されにければ、死んでゆく。
そして、自然に精嚢の中に入り、消滅し、尿の中に出るということは、ない。

射精の時、精子は、副睾丸から、その細精管のまわりにある、筋、平滑筋の運動により、精管を通り、精嚢へと、進む。
そこで、精嚢の分泌液が加わる。
それは、黄味を帯びたアルカリ性の液である。

そこから、前立腺に運ばれ、前立腺は、前立液を分泌し、運ばれた液と、まざる。

前立腺の液は、蛍光のある、薄い、一種特有の臭気がある。
栗の花のにおいに似るといわれる。

その反応は、やや酸性に傾き、カルシウム、クエン酸、リン酸に富む。
前立腺を指で押すと、前立液は、出るが、性行為の際には、盛んに出る。
それが、先走りといわれるもの。

精液には、尿道球部からの、球液も混じる。
精液は、色々な分泌液が集まって、精液と呼ばれるのである。

只今、巷で言われる、前立腺刺激ということについて、書く。
アメリカで、前立腺刺激のために、作られた、医療器具が、どういうわけか、日本では、別の目的に、使われている。
つまり、前立腺刺激による、快感を得るものというものである。

その手の、案内を見て、びっくりした。
男も、女のように、達するとか、男が、女になるという、謳い文句である。

そして、今では、その種類が、数多くある。
しまいに、女性用、オナニー道具も、男が、アナルに使うという、驚きである。

アナルの、マスターベーションを、アナニーというから、また、驚いた。
特に、ゲイの世界で、言われる。

それでは、前立腺というものを、みる。

前立腺はカルシウムや、クエン酸のほかに、リン酸酵素である、フォスファタースというものを、含んでいる。
それが、春動期から、急激に増す。
それは、睾丸内の、テストステローンの作用による。

男の、尿には、フォスファタースの量が、女、子供の比べて、三倍から五倍と、多い。
体から、それを捨てていると、思われる。
それが、前立腺の働きの一つ。

フォスファタースは、リンに関する代謝酵素であり、養素の一つである、含水炭素の分解、ビタミンをリン酸化するという、活性化をして、一括して、リン酸化という、活動をいたるところでしている。

血液中にある、フォスファタースは、男、女、子供でも、同じ量である。
増加した場合は、色々な腺に入り、中でも、前立腺に入って、調節されると、考えられる。

そして、前立腺の、フォスファタースは、血液には、入らない。
では、前立腺に、リン酸化合物が、蓄積されるかというと、少ない。
つまり、前立腺は、リン酸代謝に、関係しているといえる。

この、前立腺の働きが、解り、次に、勃起という、生理学的状態を、みることにする。

ペニスは、海綿体という、組織に富む。
海綿体組織は、動脈から、血液が入り、そして、その血液が、静脈から出てゆくのが、少ない時に、その容量を増す。
それは、海綿体の小動脈が、拡大し、海綿体毛細血管に、血液が増し、反対に、静脈は、常よりも、縮小するのである。
勃起である。

それでは、勃起神経はというと、亀頭刺激が、陰茎背神経を通り、脊髄の中枢まで、達する。そして、その上までゆく。
専門用語は、控えて、簡単に言う。
亀頭刺激が、神経を通り、伝達され、それが、また、戻り、海綿体の小塔脈と、毛細血管を、拡大させる。

勃起神経と、勃起中枢と呼ぶものが、働くのである。

ただし、勃起は、ペニスへの、刺激だけではなく、人間の場合は、主として、視覚と、触覚からの、刺激でも、起こる。

また、人間特有の、想像によって、生じる、性意、デザイア感覚によっても、起こる。

射精に関する、生理学的な、働きについては、また、書くことにする。

先に、前立腺刺激による、快感というものが、新しい性感として、男たちに、知られるようになったといった。
事実、大人のオモチャの世界では、一足先をゆき、百花繚乱の様子である。

私は、性というものに、ついて書いている。
この、人間の性が、今、正に、変容しようとしている。

ペニス刺激だけではなく、新しい刺激の、快感を発見したといえる。
ただし、それは、古い時代から、あったものであるが、今は、意識して、それが、行われるということで、それが正に、新しいというのである。

アナルへの目覚め。
前立腺への、目覚め。
人間の性欲というものが、本能ではないことを、証明する、発見である。
つまり、大脳化である。
それを、言いたいのだ。



posted by 天山 at 00:00| 性について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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