2007年06月26日

イスラム12

アブラハムについての記述は、旧約聖書、創世記12章から18章にかけてである。

その前を見ると、宇宙の創造、人類の誕生、そして、失われた楽園である。そして、カインと、その子孫の話、次にノアの大洪水の話である。
ノアの洪水の後は、バベルの塔の話で、その次に、アブラハムが登場する。

アブラハムは、約四千年ほど前、セムの子孫である、テラの長男として、ユーフラテス河畔のウールという町に生まれた。
アブラハムは、最初アブラムと呼ばれた。
後に、神なるヤーヴェのお告げを受けて、契約を結び、その信仰によって、「選民」の偉大な大祖の一人となった。
選民とは、聖書研究が言う。要するに、セム族である。
神に選ばれた民ということである。

ここで、躓く。
選民とは、何かということである。
この選民意識が、後に、とんでもない事態を引き起こすのである。
民族主義の元には、この選民意識がある。

アダムという男と、イブという女から生まれた者ならば、皆、同じではないかと思うが、いつしか、それが変質してゆくのである。
それが変節して、さらにおかしくなる。
とうとう、同じ祖を持つ者でも、民として、区分けされる。
そして、選ばれた民という、こじ付けになる。

創世記の、人類誕生の際に、神が言う。
「われわれにかたどり、われわれに似せて人を作ろう。そして、海の魚、空の鳥、野のすべの獣、地をはうすべてのものを治めさせよう」
神は、一人称ではない。これは、複数である。
われわれの一人が、ヤーヴェという神の名である。別の神の名もあるということだ。
しかし、聖書研究は、これについては、何も言わない。

「わたしのようにかたどり、わたしに似せて人を作ろう」とは、言わなかったのである。
「われわれは」である。

当時、この地は、ハムラビが王としてバビロニアに都を定めていた。
王は、北方のアリアン族の侵略に備え、独裁的、富国強兵を推し進めていた。

セム族には、このような政治が合わない。自由を求める彼らは、新天地を求めて、ユーフラテス川の上流を目指した。
アブラハムの父も、住みなれた土地を後にした。
長男のアブラハムと、その妻サライ、三男の息子ロトを連れた。
次男のナホルは、ウールに残ったが、後で父を追ってハランに移住する。
ちなみに、次男のナホルは、弟ハランの娘ミカルを妻にし、ベトエルという子をもうけて、若死にした。

聖書解釈は、いう。
この移動は、選民の大きな意義を持つと。
月や自然を拝む異教の場から連れ出されたという。連れ出したのは、神である。
父テラーが死んだ後、神自らが、アブラハムに言う。

主はアブラムに言われた。
「あなたは生まれ故郷
 父の家を離れて
 わたしが示す地に行きなさい。
 わたしはあなたを大いなる国民にし 
 あなたを祝福し、あなたの名を高める 
 祝福の源となるように 
 あなたを祝福する人をわたしは祝福し
 あなたを呪うものをわたしは呪う
 地上の氏族はすべて
 あなたによって祝福にはいる。」
アブラムは、ハランを出発したとき七十五歳であった。アブラムは妻のサライ、甥のロトを連れ、蓄えをすべて携え、ハランで加わった人々と共にカナン地方へ向かって出発し、カナン地方に入った。アブラムはその地を通り、シケムの聖所、モレの樫の木まで来た。当時、その地方にはカナン人が住んでいた。
主はアブラムに現れて、言われた。
「あなたの子孫にこの土地を与える。」

上記は、創世記12章からである。

アブラハムは、そこに祭壇を作った。
そしてそれから、また、ベテルの東の山へ移り、そこでも祭壇を作り、更に旅を続けて、ネゲフ地方へ移る。
ネゲフ地方とは、現在の南部パレスチナである。

カナンは「約束の地」と呼ばれ、アブラハムの子孫が住むのは、八世紀後である。
聖書研究では、神が別の場所に移住を進めるのは、アブラハムの父の一家が、偶像崇拝に陥っていたゆえという。
それは、アブラハムの信仰も、揺るがせることになるゆえと、言う。

主の言葉は、すべての民は、アブラハムによって、祝福されるという。
それは、その子孫の、イエスキリストによって、成就されたという。世界人類の罪がイエスの十字架によって、あがなわれ、救われたというのが、キリスト教である。

ネゲブ地方へ移住したが、まもなく飢饉か起こる。
そこで、彼らは、しかたなく隣国、エジプトのナイル川流域に非難する。

その後、今から四千年前、再びカナンに戻り、ヘブロンに近いマンブレに住居を定めた。
そのころの死海の地方は、ソドム、ゴモラ、アダマ、セポイム、バラという五つの都市に分割されていた。

こう見てゆくと、旧約聖書の土地は、現在のイラン辺りから、パレスチナ、エジプト周辺になる。
アラビア、イスラエル、エジプトである。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の場所といえる。

聖書には、神を主と呼び、その名は、ヤーヴェである。



posted by 天山 at 00:00| イスラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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