2007年02月23日

天武天皇御製

天武天皇御製
天皇御製歌 すめらみことの おほみうた
み吉野の 耳我の嶺に 時なくぞ 雪は降りける 間なくぞ 雨は降りける その雪の 時なきが如 その雨の 間なきが如 隈もおちず 念いつつぞ来る その山道を

吉野の耳我の嶺に雪が降りついでいる。絶え間なく雨が降り続いている。その雪が降り続いているように、その雨が降りついでいるように、ただ一途に想い続けながら、山道を歩く。ひたすら想いながら、山道を来たのである。

ある学者連中は恋であると言い、ある学者連中は、天武天皇との確執であると言い、ある者は、文学的に云々と言う。
いずれも、無し。
その時の、天武天皇は、まだ大海人皇子である。面倒なので、歴史的背景は省略する。
天智天皇が病にある時期である。壬申の乱の前夜である。
これを素直に読む。霊感によって、読む。

この念いは、国への想いである。国造りへの想いである。
大化の改新を成した、兄である天智天皇への想いでもある。
速やかに進まない、改革の進展を思い悩む弟である。

人は、成した行為によってしか、真実を表さない。歴史は、完結している。過ぎた歴史は、完結するのである。天武天皇の行為を見れば、この歌の意味が理解できる。つまり、天武天皇は、天智天皇の後を継いで、改新を成したのである。
それを見れば、この歌の意味が解る。
人は、その人のレベルに即して、物事を解釈する。学者等々が、そうである。そのレベルに合わせて、解釈する。
恋にする者は、それに、確執にする者は、それに、文学とする者は、それにである。
私は、違う。
兄の病に、謹慎蟄居している様が見える。
願いは、その父舒明天皇からであり、その願いは、厩戸皇子、つまり聖徳太子からの願いである。
人は、生まれ持った宿命がある。それを、歴史学者等々は知らない。だから、この歌を正しく解釈できない。
恋を歌を、このように読むか。兄に対する対立をこのように読むか。
大伴家持が、この歌を万葉集に取り入れたのは、その気概である。万葉の気概を観たのである。
国の主となる者の気概である。単なる、利己のものではない。利己的な心情ならば、取り入れることはなかった。
天皇の御歌である。
国を想う歌だから、取り入れる価値があった。
単純素朴な歌に、万葉の骨頂がある。
実に、単純な歌である。雪が降る。雨が降る。そして、その中の山道を行くのである。想いを抱いて。
恋でも、対立でもないであろう。大いなる志の想いである。
みくにを、たいらけく、やすらけくするための、想いである。
御国である。国は、我が物ではない。祖先の続きにある、貴きものである。その国を、いかに作り上げるのか。
国の首相が、我が身のために行為するのは、全体主義、絶対君主主義であろう。何ゆえに、民のために行為するのか。それは、高祖皇宗の想いである。それを知るからこその、行為である。天皇家が滅ぶことが無かったのは、そういうことである。

よくよく振り返って、日本の歴史を観る時、天皇という存在は、国民を無視することがなかった。いつも、国民と共にあった。だから、国民は、天皇家を本家として崇めた。
結局、大化の改新も、明治維新も、終戦も、天皇の詔によって、国民は是としたのである。
無形の信頼である。
これを書けば、私は、右翼と言われるであろう。
私は、右翼でも左翼でもない。
私は、中道である。
天皇家が無くなれば、それでよし。日本の歴史は、それで変わる。天皇の歴史が、日本の歴史であり、そして国民の歴史であった。それを無き物にせよ、私は構わない。
天皇家が無くなれば、日本が無くなる。それでいいではないか。
好き勝手な国名をつければいい。

最もらしく天皇制反対を唱える人がいる。多くの国民が、そう思えば天皇家は、退くであろう。天皇家とは、そういうものである。国民の支持が得られなければ、存続出来ないようになっている。専制君主制ではないからだ。国民の総意によって、成り立つのである。

私は言う。
権威というものは、権威によって成る。現実的に権威というものを挙げよと言われれば、私には、天皇としか言い得ない。
一国民、民の一人としては、天皇を拝すのである。み親の象徴としてである。
2667年という家系の伝統を持つということは、私も2667年の伝統があるということである。
私の祖父母は、天皇陛下を天子様と言って、拝していた。その伝統に、私も背くこと無し。



posted by 天山 at 00:00| Comment(0) | もののあわれについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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