2016年05月11日

玉砕122

平成27年、4月8日、パラオ御訪問、歓迎晩餐会での、お言葉。

ミクロネシア地域は第一次大戦後、国際連盟の下で、日本の委任統治領になりました。パラオには、南洋庁が設置され、多くの日本人が移住してきました。・・・
しかしながら、先の大戦においては、貴国を含むこの地域において日米の熾烈な戦闘が行われました。・・・
ここパラオの地において、私どもは先の大戦で亡くなったすべての人々を追悼し、その遺族の歩んできた苦難の道をしのびたいと思います。

明仁天皇にとって、パラオ訪問は20年越しの懸案でした。実は即位直後の1990年代前半から、すべてパラオやサイパン、マーシャル諸島への慰霊の旅をしたいと希望されていたのです。2005年にまずサイパンへの訪問が実現したのは、パラオには適当な宿泊施設がないことが主な理由だったようです。
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しかし明仁天皇が長年、パラオやサイパンというミクロネシアの地にこだわってこられたのは、右の言葉にあるように、それが戦前は「南洋諸島」とよばれる日本の委任統治領だったからということもあるのです。
そのために戦後、この地域の人びとは、沖縄の人びととよく似た苦難の道を歩むことになりました。国連憲章で定められた信託統治制度のなかで「戦略地区」という差別的な位置づけをされ、とくにマーシャル諸島などはアメリカの核実験場にされてしまったのです。

みなさんもビキニという環礁で繰り返されたアメリカの核実験について、耳にされたことがあると思います。そこでは1946年から1958年までのあいだに、もうひとつの実験場(エニウェトク環礁)とあわせて計67回の核実験が行われました。
そのうちのひとつが、日本ではマグロ船・第五福竜丸の被爆で知られる水爆実験「ブラボー」です。その威力は広島原爆の1000倍とされる15メガトン。実はこのとき第五福竜丸以外にも、日本の1000隻以上の漁船が被爆しています。

当然、周囲の島に住む住民もこのとき被爆し、その被害は現在までつづいています。

基本的人権の尊重をうたった戦後の国連憲章のもとで、いったいなぜそんなメチャクチャな核実験が可能だったのか。その理由は「敗戦国=敵国の戦後処理の問題については国連憲章は適用されない」とした、敵国条項の悪用にありました。この法的なトリックは、沖縄を軍事植民地化しつづけた法的トリックとまったく同じものでした。

日本に委任統治されていたというだけの理由で、そうした理不尽な差別を経験しつづけたミクロネシアの悲劇。明仁天皇がどうしてもと希望された理由は、その声なき人びとの苦しみに寄せるという意味もあったのではないかと私は思っています。
矢部宏治

上記の、天皇の御心に関する文には、共感する。

そして、私は言う。

つまり、敵国条項というもの・・・
法的トリックというもの・・・

差別以外の何物でもない。
それは、戦争に負けたからである。

今、現在も日本は、国連において、敵国条項に当てはめられている。

沖縄の殖民地化というより、日本の植民地化である。
つまり、今も、アメリカの殖民地になっている、日本であると言う事を、肝に銘じる。

では、それから、脱するために、どうするのか。
再度、アメリカと戦う以外に無いのか・・・

現在の日米同盟により、日本は、70年間一度も、戦争せずにきた。
平和を享受した。
それが、問題なのか・・・

次の矢部氏の言葉を、書く。

戦後日本とは、とにかく戦争だけはしない。それ一本でやってきた国でした。そのために、どんな矛盾にも目をつぶってきた。沖縄に配備されていた米軍の核兵器にも、本土の基地からベトナムやイラクに出撃する米軍の部隊にも、首都圏上空をおおう米軍専用の巨大な空域にも、ずっと見て見ぬふりをしてきたのです。

それもすべては、とにかく自分たちだけは戦争をしない、海外へ出かけていって人を殺したり殺されたりしない、ただそのためでした。戦後の日米関係の圧倒的な力の差を考えれば、その方針を完全な間違いだったということは、だれもにできないでしょう。ところがいま、その日本人最大の願いが安倍首相によって葬られ、自衛隊が海外派兵されようとしているのです。

こうしたとき何より重要なのは、右の明仁天皇の言葉にあるように、歴史をさかのぼり、事実にもとづいた議論をすることです。数え方にもよりますが、少なくとも半世紀のあいだ、私たち日本人はそういう根本的な議論をすることを避け続けてきたのです。
矢部

ここで、突然のように、
戦後の日米関係の圧倒的な力の差を考えれば、その方針を完全な間違いだったということは、だれもにできないでしょう。ところがいま、その日本人最大の願いが安倍首相によって葬られ、自衛隊が海外派兵されようとしているのです。

だれにもできないと、言い、安倍首相が、云々とは・・・
私の勘違いか、矛盾している。

アメリカの殖民地である日本であって、平和だった。
その方針には、誰も、間違いということは、出来ない。
しかし、今、自衛隊が海外派兵されようとしている・・・

最大の矛盾である。
この矢部氏は、具体的に、では、どうするのかという、アイディアはない。

このまま、アメリカの殖民地になっている日本であれば、アメリカの要請に従わざるを得ないのである。

日本が、本当の独立を勝ち取るためには、どうしなければならないのか・・・
と、私は、疑問符を付ける。

米軍を撤退させて、日本が独自に独立国として、安全保障を担うとするということ。
それは、理想である。

だが、核兵器を作らなければならなくなる。
そして、戦争も辞さない国となる。

現実としては、そういうことになる。

矢部氏の分析は、実に参考になるが・・・
私の知る限り、元都知事の、石原慎太郎氏のみが、現実的なことを、提案していたと思うが・・・



posted by 天山 at 05:42| 玉砕3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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