2015年04月21日

玉砕20

皇紀2600年の、昭和15年、七月に、再び、近衛内閣が誕生した。
国民は、再度、近衛に期待したが・・・

近衛は、二年前の内閣が弱かったのは、支持基盤が無かったからだと、考えていた。
そこで、国民的組織を作り、それを足場に政策を進めると考えた。

だが、近衛の周辺に集う、リベラルな官僚、財界人、ジャーナリスト、学者は、陸軍指導部の政策に、批判的であり、近衛が、陸軍主体の国策に、歯止めをかけてくれると、期待をかけた。

逆に陸軍では、近衛が、それらの勢力に飲まれてはならないと、牽制した。

近衛は、組閣に当たり、政党から誰も、入閣させず、官僚主導の内閣を作る。
それは、陸軍指導部への、妥協である。

組閣して、基本国策要綱を発表する。
そこで、八紘を一宇とする肇国の大精神により、世界平和を作るというものである。

天皇を敬い、天皇を中心とする、日本であり、それを世界に広めるというもの。
だが、この精神は、イギリス、アメリカからは、日本の世界戦略と見做された。

その二国こそが、本当の世界制覇戦略を願っているのだが・・・

それは、イギリス、アメリカの今までの歴史を俯瞰すれば、解る事である。
その二カ国こそが、世界を白人世界の支配化にしようとしていたのである。

そして、それを実行していた。
第二次世界大戦後までも、である。

イギリス、アメリカの罪を挙げれば、キリが無い。

さて、近衛の考えに沿って、新体制準備会がつくられ、九月には、大政翼賛運動綱領を発表する。
国民が、心を一つにして、その職分に尽くすというもの。
それは、ナチスドイツの一国一党に似ていた。

共産主義というものも、独裁政権であるが、ナチスドイツも、独裁政権である。
一つの国に、一つの党というのが、そのまま、独裁につながる。

政党は、すべて解党して、この組織に雪崩れ込んだ。
その組織に入り、主導権を握るためである。

議会の中に、反対意見を認めず、国民世論の一致を目指すというものであり、政治システムとなると、独裁になる。

こうして、玉砕の下地が出来上がるのである。

政治団体は、もとより、農民団体、労働団体なども、解散して、この組織に加わった。
町内会も、隣組と改まり、戦争への準備が進む。

そして、この大政翼賛会は、次第に、陸軍省、内務省の軍人、官僚などにより、支配されることになる。
つまり、国民は、洗脳されるということだ。

歴史を振り返ると、こうして、戦争への準備が始まっていることが、良く解るのである。

どれ程、昭和天皇が、戦争を反対しても・・・
時代の流れには、逆らえないのである。

再び、ドイツを見ると、独ソ不可侵条約を背景にして、ドイツは、欧州各国を手中にした。ついには、フランスでも、快進撃を続け、パリに無血入城した。

英軍は、ダンケルクから本国に逃げ帰った。
そして、イタリアが参戦する。

ドイツの勝利は、確定的と見られた。
そこで、前年に打ち切っていた、三国同盟の声が高まる。
ときの外相松岡洋右も、熱心な推進派だった。

そして、陸軍も東條陸相を先頭に立て、強固に主張し、慎重だった海軍も、やがて積極に転じた。

それは、ドイツが本国を占領している間に、インドネシアなどの、南方を制し、石油、スズ、ゴム、米などの、戦争遂行に不可欠な物資を確保したかったからである。

ちなみに、海軍が、積極に転じたのは、アメリカが、日本に対する石油の輸出を禁止したからである。
それでは、石油のある間に、戦うしか方法が無い。

歴史的事実は、複雑に絡み合うが・・・
問題は、誰の策略かということである。

決して、戦争を避けることが出来なかったのは、何故か・・・
それは、戦争を欲する人たちがいるということである。

日露戦争の際に、アメリカのユダヤ系資本家が、日本と更に、ロシアに金を貸している。
戦う、それぞれの国に、金を出すのである。
歴史は、そのような話で、一杯である。

戦争を仕掛けて、金を得るという者たちが、存在するということである。

更に、人種差別である。

敗戦後に、日本を二度と立ち上がることが出来ないようにと、アメリカ占領軍は、日本潰しを徹底的に、行なった。
それは、唯一の有宿人種である、日本人が、白人に歯向かったということへの、怒りである。

もし、日本が日露戦争で負けていれば、問題はなかった。
しかし、勝利したのである。
それから、色付き人間たちの意識が、変容した。

第二次世界大戦で、日本がアメリカと戦わなければ、アジア諸国、アフリカ諸国などは、今もまだ、植民地にされ、白人の支配化におかれただろう。

天皇の御心虚しく・・・
それが、必要な戦いだったということである。
そして、そこに、玉砕がある。




posted by 天山 at 07:25| 玉砕 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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