2014年09月10日

整体11

人間の脳の中で、間脳を含めた脳幹部は、基礎的な生命活動を司る、植物的生命の座といえる。

整体は、これを、最も重んじる。
その、植物的生命の座に対して、働き掛ける作用が、整体である。

更に、その整体が、術になるのか、学になるのかは、人それぞれである。
その施術者の、考え方による。

どちらが良いのか、悪いのかという、問題ではない。
最も、どちらでも、いい。
ただ、整体の真意を探ると、更に、深まって行く。

その前に、何度か、同じ繰り返しになるが・・・

それは、自律神経、植物神経とも言われる。
と、共に、ホルモンなどの方法により、生体の内部環境を安定した状態に、保つ。
それを、以前、ホメオスタシス、恒常性と言った。

外部環境の変動に対して、この恒常性を保つために、生体は、適応現象を行なう。

更に、脳幹部は、その体の調節だけではなく、情動の安定化も図るのである。
だから、体だけを扱うというのは、間違いになる。

体と、心は、一体であるから、心、情動の作用にも、整体は、関わるのである。

脳幹部による、恒常性の営みをスムーズに行なうことにより、健康な状態が保たれる。
そのためには、脳幹部を、上位からコントロールしている、本能の座、つまり、古い皮質と、知性の座、つまり、新しい皮質の間に、軋轢が無いことが、重要である。

両者の関係が、調和しているということ。
ただし、それも、人それぞれだ。

理性と本能の葛藤、軋轢により、脳幹部が、混乱し、恒常性が、保たれないと、様々な、身心の変調が起こる。

ここから、解ることは、人間の健康、その安定とは、植物的生命の座の働きが、安定して、円滑に行なわれることなのだ。

そして、本能の座も、働きが活発であり、知性の座も、その営みが健やかであること。

この三つの、関係が、すべて脳にあるということ。
そのように、身心医学では、定義、観念している。

整体は、恒常性に深く関わる。
つまり、整体施術というのは、恒常性に対する、試みなのである。

その中には、様々な、方法が取り入れられるべきである。

高齢者に対しては、ただ、肌を摩るという、刺激だけでも、効果がある。
更に、その掌に、特に癒す力があれば、それこそ、手当てである。

再度書くと、心、身心医学の場合は、脳と、体を結ぶルートして、神経系と内分泌腺の二つがある。
その、神経系には、中枢神経系、つまり、脳、脊髄と、末梢神経がある。

末梢神経系は、中枢神経系と、身体の諸器官を結ぶ役目をする。
働きの上では、植物神経系、つまり、自律神経と、動物神経系、つまり、体性神経系とに、区分けする。

自律神経が、いかに、大切なことか・・・
それは、消化、呼吸、血液の循環、排泄、生殖などという、基本的生命を保つ、欠く事の出来ない働きをする。

その自律神経の一つである、交感神経系は、体内に貯蔵されたエネルギーを駆使して、生体が、活動しやすい状態を作る。
対して、副交感神経系は、交感神経系の興奮によって引き起こされる、諸器官の変化を、元に戻し、消耗されたエネルギーを、補充するのである。

整体療術は、特に、副交感神経系に対して、働かせると、私は考える。

要するに、興奮を鎮めるのである。

日本には、その所作が、鎮魂法として、存在していた。
それは、そのまま、副交感神経系の回復である。

そして、魂振り、たまふり、とは、交感神経系の興奮を言うのである。

それを、神が懸かる、神が去ると説明していた。

魂振りである、動物神経系は、人体を環境に適応させる働きを持つ。
更に、人間らしい、身心の活動をもたらす。

この、人間らしいとは、何か。
整体の方法は、その人間らしさに、行き着くことになる。

つまり、哲学である。

人間らしさ・・・とは、
人間として、生きるとは・・・

例えば、身心の不調和があり、人間らしく、生きられないとしたら・・・
その逆もある。

すると、健康とは、何かという問題になる。

勿論、健康の状態は、今まで書いた通りである。
が、体が病んでも、心が、健康だという場合もある。

この場合の、心とは、脳である。

だが、脳を心と、捉えるのは、それ以外で、証明することが出来ないが、故である。
心が、脳とは、また別な存在だとしたら・・・

そして、その可能性が、高いのである。
しかし、心と、脳と、体は、結び付いている。
ここが、肝心なところである。

脳が、指令を出す前に、別なところからの指令が、発せられる。
それが、心である。

それも、また、整体の事実である。



posted by 天山 at 05:52| 整体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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