2014年07月13日

霊学170

人間が今朝新たに創り出されたのではないように、人間の霊もその地上での生活を始めるとき新たに創られたのではない。
シュタイナー

これは、西欧、キリスト教にはない、考え方である。
東洋的だ。

ここで、地上の生活という。
霊の本来の場所は、霊界である。
霊、そして、霊界・・・
その、霊界の感覚を得ることを、超感覚的と言う。

似たような話が、繰り返させるシュタイナー著作である。

この世の人生を歩み始めたとき、何が生じたのかを明らかにしておかなければならない。遺伝法則に従って新しい形態を獲得した肉体が現れる。肉体のこの形態は以前の生を繰り返す霊を新たに担う担い手となる。
シュタイナー

何度も、同じことを、繰り返している。

この体と霊との間に、それ自身でまとまった固有の生活をいとなむ魂が立っている。すなわち愛好、嫌悪、願望、欲望が魂のいとなみを成り立たせている。魂は思考力を自分のために奉仕させる。魂は感覚魂として外界の印象を受けとり、そしてそこから得た成果を永続的に吸収するために、その印象を霊のところへもたらす。
シュタイナー

更に、
魂はいわば仲介者の役割を受け持ち、そしてこの役割を果たすことで自己の使命を成就する。
シュタイナー

以前も、書いたことだが・・・
繰り返しつつ、繰り返すのである。

しかし人間の霊が足を踏み入れる物質の世界はこの霊にとって未知の舞台ではない。
シュタイナー

輪廻によって、知りえる世界である。

それから、運命の話である。

人間の魂は第二のいとなみを続ける。そしてこのことこそ、どのようにして運命の働きが人生に係わってくるのか、という観点から人生を見るきっかけを与えてくれるのである。何ごとかが人間に係わってくる。人間ははじめこのような「係わり」が「偶然」人生に生じたのだと考えがちである。しかし人間は今の自分がこのような「偶然」の産物なのだということに気づくこともできる。
シュタイナー

意識の問題から言えば、心理学でも、それは、可能である。
仏教でも、因果の法則、因縁と言う言葉がある。ただし、それが、「空」という観念を生む。
そこには、実体が無い。「空」である。

偶然と考えても、必然と考えてもいいのである。
偶然が、内的必然となるとき、そこに、人生力が湧き起こる。
シュタイナーとは、全く別の考え方である。

「自分の身に起こる」事柄の中に、彼は彼自身の自我を認識する。もしこの認識が真に可能になるなら、あと一歩で人生の深い洞察に達する。
シュタイナー

認識が真に可能になるなら・・・
それは、一体、どういうことなのか。

そして運命体験を通して外から流れ込んでくるものの中にーーー過去の体験をふたたび明るみに出してくれる思い出が内から自我に働きかけるのと同様の仕方でーーー外から自我に働きかけてくるものを見る。
シュタイナー

人はこのようにして、魂の以前からの行為が、どのようにして自我への道をとるかを、運命体験の中に認めることができるようになる。それはちょうど、そのための外的きっかけがあれば、記憶の中で以前の体験が表象への道をとる(意識化される)のと同様である。
シュタイナー

つまり、シュタイナーの言いたいことは、
思考の光に照らされた身近な人生観を通して、この世の運命体験が前世の行為に繋がっているという、常識的には背理としか思えぬような仮説にまで導かれることになる。しかしこの仮説は超感覚的認識によってしか十全の内容を得ることはできず、この認識によらないなら影の姿をとるしかない。とはいえ通常の意識だけでこのような仮説に至ることは、真に超感覚的な観察を通して、その真実を観ることができるようになる為の準備となるのである。
シュタイナー

回りくどい言い方である。
実に、理解しにくいのである。

とはいえ・・・通常の意識だけで、このような仮説に至ることは・・・
それを言いたいのか・・・
その前の言を言いたいのか・・・

要するに、超感覚的認識が必要だということである。

それについては、超感覚的云々の際に、書き付けた。

これは、論文であるから・・・
私は、エッセイを書いている。
論理的に書かれていると思うが・・・

この作為に陥ると、誤る。
シュタイナーは、著作によって、暗示をかけている。
それも、実に言葉の複雑な暗示である。

霊界には、このような場所が存在するという、よい見本である。

たまねぎを、どんどんと、剥いてゆくと、何も残らない。
だが、たまねぎが、消えたという事実は、残る。
そして、それが、理解できたと、勘違いさせるもののようである。

勿論、シュタイナーは、その逆を行なっているつもりである。
どんどんと、実を重ねている・・・つもり・・・



posted by 天山 at 05:48| 霊学3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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