2014年07月08日

整体2

体についてを、詳しく分析する。

その構成システムは、大きく分けて、内臓や四肢のように、一定の部位に局在している、器官と、それらを統合する形で働く、システム、つまり、系に分けることが出来る。

系の代表的なものは、神経系と、血管系である。
それらは、全身に広がるネットワークとして、局在する各器官の働きを一つにまとめる役割を果たす。

この統合システムとしては、分泌系、免疫系、体液系などがある。
そして、整体に必要な、感覚を司る、皮膚である。
皮膚は、全身の働きを一つにまとめている、様々な統合システムの中でも、最大のものである。

整体は、この皮膚感覚を十分に認識することから、はじまる。

さて、神経系の中枢は、脳である。
そのネットワークの末端は、眼、耳のような感覚器官、運動器官として、四肢、及び、内臓器官、肺、心臓、胃腸等に達している。

それらの、末端にある、受容器により、外界及び、体内各部分の状態を認識し、それを中枢の脳に知らせる。

だから、脳が、重大なのである。
しかし、その情報が脳に達せず、つまり、それが疎外されることもある。

脳が気づかないという、状態に陥る。
これは、整体にとっては、重大なことになる。

何故なら、脳が、体内の状況に対応するための指令を出すのだから、それが、機能しなくなるということになる。

特に、神経系の場合は、医療による、検査が必要になる。

神経系の障害に対して、整体は、無力ではないが、特別な能力を必要とする。

次に、血管系のネットワークは、肺と心臓を中枢にして、全身の各部分の諸器官に達して、再び、中心に戻る血液の流れの運搬路である。

血液は、肺から酸素を取り入れ、また、胃腸から消化、吸収した様々な栄養分を全身の各部分に送り、体の働きを維持する。

神経系は、情報伝達であり、血管系は、生活物資を送るシステムと言ってよい。

東洋医学では、「気血」の運動として、認識する場合もある。
つまり、血管系、体液系の機能の重視である。

経絡という、考え方は、神経系と血管系を統合する、高次のネットワーク・システムということになるだろう。

そして、その経絡系は、皮膚と体液系の関係が深い。

皮膚感覚は、整体にとって、実に重要なことが解る。
それは、内臓や四肢だけではなく、神経系その他のネットワーク・システムを、更にまとめる、統合機能を果たしているからだ。

ちなみに、皮膚をただ、刺激するという、治療法もある。
それは、叩く、抓る、というような、実に単純なものである。

皮膚にも、凝り、張りがあり、それを通して、各器官に刺激を与えるという、考え方である。

整体とは、体を整えること、という視点から、神経系を見る。

神経は、中枢神経である、脳と脊髄、そして、中枢神経から分れて、各器官に分布する、末梢神経の二つに大別される。

末梢神経の代表的なものは、大脳皮質につながる、感覚神経と、運動神経、そして、皮質下の中枢である、脳幹、それは脳と脊髄の連絡部である、そこから出ている、自律神経の三つがある。

感覚神経と、運動神経は、それぞれ、感覚器官と、運動器官という、体の動物的機能を司る。
自律神経は、内臓の機能、それは、植物的機能である、呼吸、循環、栄養、排泄、生殖等を、コントロールする。

整体は、この自律神経に関して、特に強く働くものである。

内臓が、自律神経であること、それが重要である。

自律神経失調というのは、内臓機能の低下なのだ。
また、内臓に対する刺激は、自律神経を刺激することと、同じことになる。

更に、整体の場合は、その内臓機能に与える影響を、体の末端に、その反射区を見ることが出来る。

例えば、足裏である。
内臓に対する、その反射区が、足裏から刺激できるという、特技を持つ。

更に、膝下、太もも、そして、腕と、手である。
それらが、すべて、内臓に結び付いている。

内臓疾患の場合は、内臓そのものより、反射区に対して、刺激を与え、内臓を遠まわしに、刺激する。

それにより、自律神経系の、呼吸、循環、栄養、その他にも、影響を与えることが出来る。

ここで、知識としては、体の情報システムとしてみる場合、三つのシステムに分けることが出来る。

体と外界の関係する情報システムである。
環境からくる刺激を受け取る、感覚器官と、外に働きかける、運動器官により、一種の情報回路が作られる。

感覚器官は、外から来る感覚的刺激を受け取り、これを感覚神経を通る、情報入力に変えて、脳へ送る。

これを求心性の回路とすれば、運動器官である、手足は、遠心性の回路とみることが出来る。

脳が、末端から来る感覚的刺激を受け取ると、大脳皮質にある、様々な感覚中枢が、これに反応して、前頭葉の部分で、情報を総合し、判断を下す。
これにより、外界の状況が認識されると、前頭葉から、四肢の筋肉をコントロールする運動神経を通じて、遠心性の情報入力が行なわれる。

それは、つまり、感覚神経は外界からの刺激に対して、受動的に働き、運動神経は、能動的に働くということであり、体は、外界の状況に対応した、行動を取ることが出来る。

これが、整体の主たる、理念と基本である。

体の末端からの刺激、つまり、整体を通して、脳に刺激を与える。
それにより、脳が反応し、判断して、歪みを矯正する。

あるいは、筋肉の凝り、張りを緩和させる。
そして、大事なことは、整った状態を覚えるということである。

人は成長するに従い、次第に、体に癖をつける。
その癖により、筋肉が凝り、張り、そして、骨の歪みを作る。

整体は、骨に関して、直接的関与はしないが、間接的に、それぞれの反射区を刺激することで、骨の矯正を脳に促がす行為となる。

最も、基本的な療術である。



posted by 天山 at 05:26| 整体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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