2014年06月27日

神仏は妄想である。483

ユダヤ人の間で、苦悩するメシア、罪のために死ぬなどという発想がなかった。
では、何故、キリスト教徒は、苦しむメシアを信じたのか。

歴史的経緯を説明しよう。イエスの死に先立って、信者のなかには、彼がメシアだと考える者がいた。このような確信は、福音書全般に見られる。だが、もし彼らが、「イエスはメイアだ」と言った場合、伝統的なユダヤのメシアのことを指していたことは明らかだ。例えば、イエスが、イスラエルに再び王国を樹立し、その民を統べるというような(ただし、イエス自身は、メシアを、もっと別の、黙示的思想的観点から理解していたらしいことを心に留めておいてほしい)。
アーマン

だが、イエスが、メシアかもしれないという希望は、歴史によって、打ち砕かれた。

イエスは、軍隊も持つことなく、ローマ人を約束された地から、追い払うこともなく、イスラエルを主権国家にすることもなかった。

更には、磔にされた。

もう、何も残されていない。
それなのに、神がイエスを復活させたと、信じるようになった、人々がいる。

実に、怖ろしいことである。
復活を信じたのである。

イエスを復活させた神とは、一体、何処の神か・・・
当然、旧約聖書の神である。
ユダヤ人の神である。

ここに、信仰の蒙昧がある。

希望を信じた。
期待するところのものを、信じたのである。

それが、初期、ユダヤ人、キリスト教の始まり。

イエスがメシアであることを再確認した、初期キリスト教徒は、メシアを新しく再定義せざるを得なくなった。
アーマン

これが、曲者である。
再定義とは、理屈である。

彼らの論理は、非の打ち所がなかった。イエスはメシアである。イエスは苦しんで死んだ。従って、メシアは苦悩し、死ぬべき存在なのだ。
アーマン

そして、彼らは、自分たちの新しい信仰の手掛かりを求めて、旧約聖書を、くまなく調べ始めた。
そして、メシアに言及している箇所ではなく、神の義人の苦痛について書かれている、他の部分に、それらの手掛かりを見つけ出した。

全く、メシアのことに触れていない箇所に、メシアのことを語っていると、主張し始めたというから、驚く。

特に、イザヤ書53章3節から6節までの箇所である。
更に、詩篇22編1節から19節である。

後付で、都合のいいように、解釈するというのは、何処の宗教も、それをする。
聖典、教典・・・如何様にも解釈出来るのである。

であるから、ユダヤ教徒と、キリスト教徒は、とんでもない、論争となった。

更に、福音書を書いた者たちは、十分に、聖書を知っていた連中である。
つまり、イエスの誕生、宣教、エルサレムへの凱旋、受難、復活について語る際に、聖書の預言を念頭において、書き付けたのである。

その預言も、メシアの預言ではない箇所から。

キリスト教徒は、自分たちが信じていることに照らして、イエスの物語を語り、あらゆる点で、彼の人生が、聖書の預言通りであることにしたかった。

そして、出来上がったのが、苦しむメシアである。

だが、最初は、キリスト教徒を迫害していた、パウロは、この発想が、ユダヤ人にとって、最大に、つまずかせるものだったことを、指摘している。
コリントの信徒への手紙一、である。

苦しむメシアという観念は、キリスト教信仰の基礎ではあるが、大勢のユダヤ人にとっては、戯言でしかなかったのである。

だから、パウロは、このメシア像が、あまりに馬鹿げていたからこそ、正当だと見做したと、アーマンが言う。

つまり、神の作法は、人間とは違う。
神は、メシアを十字架に架けることにより、世界を救ったが、それは、誰一人として、予期しえないことだった。
パウロにとって、これが、神が世界にもたらした救済の要だった。

メシアが死ぬことにより、ユダヤ教徒も、キリスト教徒も、すべての人間に、救済への道が開かれたのである、と。

そして、更に、一歩進めて、ユダヤの律法ではなく、メシアの死によって、のみ、人間は、神と正しい関係が、結べるのだと主張したのである。

これを見ると、最初は、ユダヤの人たちのみに通用する、騒ぎである。

ところが、キリスト教が、拡大してゆくと、どうなるのか・・・
結果は、反ユダヤの宗教となることになる。

つまり、ユダヤの神の負けである。
その神は、無能だった。
ところが、キリスト教は、その神を、父として、イエスを子として・・・
捏造である。

父と子と聖霊・・・とは、後々に出来た、教義である。
ウソから出た誠は無い。
ウソからは、ウソしか出ない。

信じる者は、騙される。

現在のキリスト教は、巨大企業として、世界に広がる。
信仰を、換金する、企業である。



posted by 天山 at 06:53| 神仏は妄想第九弾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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