2014年01月01日

神仏は妄想である。455

歴史的批評家は、最後に書かれた福音書である「ヨハネ」が、非常に近い将来、人の子がユートピアの到来を告げるため、審判を下しに地上に降り立つことに言及していないのももっともだと考えている。「マルコ」では、イエスは、自分の世代、すなわち弟子が生きているうちに、終末がすぐにでもやって来ると予告している。おそらく西暦90年から95年ころに書かれたと思われる「ヨハネ」の時代には、前の世代の人間や弟子のほとんどはすでに死んだ後だった。要は、新しい王国が到来する前に、彼らは死んでしまったわけである。もし永遠の王国がこの地上に出現しないなら、どうすればいいのだろうか? 王国説を再解釈してしまえばいいのだ。ということで、ヨハネは王国の概念を根底から覆すことで、新たな解釈を編み出したのである。
アーマン

つまり、ヨハネは、嘘の上塗りをしたのである。

宗教の基本的、教義は、嘘の上塗りが、常套である。

マルコと、ヨハネのイエス像は、全く違う。
ヨハネでは、イエスは、ほとんど自分のことばかりを、話している。

自分は、何者か。
何処から来て、何処へ向かうか。
そして、いかにして自分が、永遠の命を与えることが出来るのか。

だが、ヨハネでは、未来の神の国について、イエスは説いていない。

「わたしは」からはじまる、決まり文句である。

わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のものに行くことができない。

イエスを信じることで、救済の道が開かれるというのである。

ヨハネの作為である。
要するに、初期のイエス教団から、更に、進めて、新しいイエス教団の教えということになる。

わたしと父は一つである。
つまり、イエスは、神と同等なのである。

だがそれは、ユダヤ教徒にとっては、神への冒涜以外の何物でもない。
だから、その証拠に、彼らは、石を手に持ち、イエスの冒涜行為を、糾弾するために、殺そうとする。

更に、ヨハネでは、イエスがユダヤ人との対話で、自分が神だと、主張している箇所が多々ある。

アブラハムが生まれる前から、わたしはあると彼は言った。
アブラハムは、ユダヤ人の祖である。

更に、イエスは、燃え盛る柴の間で、モーゼの前に現れ、自分の民を解放するように、ファラオに要求せよと命じた旧約聖書の一節に、言及している。

モーゼは、神にその名を尋ねた。
すると神は、「わたしはある・・・イスラエルの人々にこう言うがよい。「わたしはある」という方がわたしをあなたたちに遣わされたのだ、と答えた。

従って、イエスが、わたしはある、と言ったとき、彼は聖なる名を名乗ったのである。

ヨハネのイエスは、聖なる存在として自分を語る。
更に、マルコでは、神の国の到来を説くが、ヨハネでは、それが無い。

ヨハネの、イエスの説教は、神が統べる王国が到来し、あらゆる悪が根絶されるだろうという、発想が無いのである。

その代わり、人が霊的に生まれ変わることによって、天国での永遠の命を獲得しなければならないと、訓戒している。

そこでは、この地上が神の国になるのではなく、天国と地上が、新たに、創り返られるわけではない。

イエスへの、信仰が、永遠の命を授けてくれるのだ。

ここで、永遠の命とは・・・
一体、何のための、永遠の命なのだろうか・・・

救いというのは、永遠の命を得ることなのだろうか。
ヨハネに言わせると、そういうことになる。

更に、キリスト教徒も、天国で永遠の命を生きると、信じている。

そんなことが、救いなのだろうか・・・
実に簡単なことである。

では、永遠の命など、必要ない人は、イエスを信じる必要は無い。

贖罪とか、救済とか・・・
永遠の命を得るために、必要なのか。

マルコの黙示的思想世界観は、歴史を二元論から論じる。
それも、水平的である。
ヨハネは、その水平的な二元論を、垂直的なものに、置き換えた。

だが・・・
どうしたって、作り物である。

王国が、地上に出来ると言うものと、王国は、天にあるというものと・・・

現在も、キリスト教新興宗教の中には、地上に千年王国が出来ると言う集団もある。

いずれにせよ、人間の頭で、考えられたことである。
それにしても、今時、永遠の命、云々とは・・・

人間は、生まれた時から、罪あるもので、つまり、原罪があり、そして、イエスを信じて洗礼を受けることで、罪が許され、更に、イエスを信じることで、天国で、永遠の命を得るという。

子供騙しである。
完全に、こうして、イエスが、キリストであると、作り上げられて行った過程が、見えるのである。



posted by 天山 at 08:30| 神仏は妄想第九弾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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