2013年12月31日

神仏は妄想である。454

最初の福音書、マルコでは、イエスは、神ではなく、自分が神だとも、主張していない。

つまり、自分を神聖な存在であり、生まれる前から、存在して、神と同等であるとは、語っていないということである。

マルコでは、
時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。
と、イエスは、説教をする。

実際、イエスの誕生の一世紀半ほど前に、ユダヤ教の黙示思想が形成された世界観である。

イエスの時代は、ユダヤ教の間で、広く共有されていたものである。
世が終わる・・・というのは、新興宗教の得意な言葉・・・
それと、似ている。

この、黙示的世界の到来を予言する人々は、神の民が、この世で何故、これほどの苦痛や、苦悩に苛まれるのかという、疑問に答えることに、熱心だった。

更に、邪悪な人間が苦しむのは、理解できるが、何故、正しき人間が苦しむのかという、疑問。それどころか、邪悪な人間よりも、正しい人の方が、苦しみが大きいのは、何故か。そして、どうして、それを神は放置しているのか。

その現状は、今も変わらない。

そして、今も、当時と同じように、説明される。
神や、その民に歯向かう勢力、悪魔、その手下が、この世を支配している。更に、神は、その神秘的な理由により、それらを許している。
しかし、神が、その邪悪な勢力を駆逐し、新しい王国をもたらす時代が、到来するというものだ。

苦しみを引き起こす、悪魔、悪霊は、駆逐される。
神が、至高の支配者になる。

と、マルコのイエスは、黙示的思想である。

神の国が近づいた・・・
更に、その時代が到来するのだ。
だから、悔い改めて、福音を信じよ・・・

神が時代に介入し、悪の勢力や、ローマ帝国のような、彼らが支えている王国を打倒することを、意味している。

そして、そのためには、イエスの教えを受け入れることで、来るべき、神の国に、備えるというものである。

イエスは、
はっきり言っておく。ここに一緒にいる人々の中には、神の国が力溢れて現れるのを見るまで死なない者がいる。
と、言う。

更に
はっきり言っておく、これらのことがみな起こるまでは、この時代は決して滅びない。

マルコによれば、「人の子」、すなわち地上の宇宙的な審判者によってもたらされる、救いである。それが、イエスの教えに従っているか、どうかを基準で裁くという。

イエスも、新興宗教の、通俗的な教祖と、変わりない。
あるいは、頭のイカレタものである。

イエスは、「マルコ」の中で、あまり自分自身について語っていない。彼は、神や来るべき王国やいかに人びとがそれに備えるべきかということばかり説いている。自分自身を人の子と呼ぶときには、常に歪曲的な言い方をしており、決して、「私は人の子である」と明言していない。また、大司祭がメシアかどうか誓わせる終わりに近い場面まで、未来の王国の支配者として選ばれたメシアであるとも言っていない。
アーマン

マルコにとっては、神の子とは、ユダヤ教の伝統に則った、神の意思の媒介となるために、特別に選ばれた人間のことである。

イエスは、そういう人間だったと、マルコは、説明している。

教会の正典に選ばれた、福音書は、あまりの矛盾に、後々、大変な議論が起こるのであるが・・・

だから、これらから漏れた、多くの聖書外典を入れれば、支離滅裂になるだろう。

一体、キリスト教徒は、何を信じているのか・・・
私も、中学、高校と、カトリック信者だった。
だから、分るが、それは、自分のイエスを信じていたのである。

つまり、物語を自分で作り上げて、信じていた。

福音書にある、多くの矛盾も、自分で、何となく、不問にして・・・
ただ、信じるのである。

イエスが言う。
見ないで信じる者は、幸いである、という、言葉に、救いを見出して・・・

そして、信じてしまうと、疑問も、不問にしていたことも、忘れる。
本当か、嘘かも、判断せずに、ただ、単純に信じる。
それで、いいのだと、教会が言う。

と、ところで、他の宗教も、同じである。
まず、信じることでるあると・・・

そう、信じさせれば、宗教側の勝ちである。

信じさせれば、思考停止になり、兵隊になる。
どの宗教も、信じさせるべく、人を勧誘させる。
信者を兵隊にして、人を勧誘させるのである。

この恐るべき、蒙昧から抜け切れなければ、いつまでも、人間と、人類の歴史は、悪のまま続く。
何故なら、悪とは、宗教が作り上げた、観念である。

一神教の場合は、異教徒が悪である。
更に、同じ宗教でも、別宗派は、悪である。

これほど、恐ろしい、考え方があるのか・・・

宗教対立ほど、人類史に憎悪の感覚を植え付けたものは、無い。
それが、恐るべき、蒙昧であり、迷いなのである。





posted by 天山 at 05:40| 神仏は妄想第九弾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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