2013年11月25日

天皇陛下について166

天皇陛下の国事行為の中でも、特に重要なのは、外国からのお客様の、歓迎である。

何せ・・・
天皇陛下に、お逢いしたいという、方々ばかりである。
日本の歴史と伝統を生きる、陛下にお逢いしたいとは、当然である。

政治家に逢わずとも、天皇に逢えばいいのである。

天皇は、少なくとも、四つの行事に参加される。
その一つは、空港、迎賓館での、出迎えである。

そして、宮殿の一室での対面、プレゼントの交換。
豊明殿での、歓迎晩餐会。
空港などでの、見送りである。

その中でも、特に重要なものは、歓迎晩餐会である。
宮中晩餐会ともいう。

宮殿の中で最大の部屋である、豊明殿である。
正式な宴会でも、150人。立食ならば、600人が入れる。

料理を作るのは、日ごろから天皇の食事を賄う、大膳課である。
メニューは、フランス料理のコースで、材料は、すべて栃木・高根沢の御料牧場から運ばれてくるものである。

天皇皇后陛下、そして、主賓が最後に席に着かれると、晩餐会の始まりである。
宮内庁楽部の演奏する音楽があり、国の威信をかけた最高の料理が、運ばれる。

最後に、天皇の歓迎のお話と、相手のお返しの、スピーチが交代で、読み上げられる。
乾杯である。

だが、そこで、決して陛下が口にされない言葉がある。
相手方が、今度は、是非、私どもの国にいらしてください・・・と、言われた際に、陛下は、ありがとう、とお答えするのみ。

決して、では行きますとは、言わない。
その際に、ご自分の積極的な発言をされることは、憲法に違反する、政治的発言になるのである。

天皇が、外国を公式訪問されるのは、外交行事であり、国際政治なのである。

それほど、天皇の存在は、重いのである。
つまり、元首なのだ。

歓迎のスピーチも、お互いの政府が作成したものである。事前に、双方で検討を重ねるのである。
天皇の考えと違っていても、天皇は、渡された原稿を、お読みになられるのである。

天皇が、国政に関与しないという事態を、海外の要人は、なかなか、理解していない。

国政に関与せず、しかし、日本の代表であるという、微妙な立場を、天皇は、生きるのである。

故に、平成25年、秋の園遊会に参加した、参議院の山本某氏が、天皇にお手紙を渡したという、事態は、異常なのである。

現状を、お知らせしたかった・・・
という、アホな言い訳をしたが・・・

何のために、参議院になったのか・・・
それこそ、自分が、その問題を国会にて、取り上げ、善処するために議員になったはずである。しかるに、国政に関与しないという憲法のある、天皇の存在に対し奉り、実に無礼な行為をしたのである。

まだまだ、書けば、キリが無い程の、罪である。

要するに、政治家としての、常識、教養が皆無であること。
その場で、即刻、退場を命じられても、文句は言えないのである。

さて、この園遊会は、明治13年11月に、赤坂離宮で行なわれた、観菊会と、翌年4月に、吹上御苑にて行なわれた、観桜会が、最初である。

以後、新宿御苑、浜離宮などに場所を移して、行なわれたが、昭和38年より、現在の赤坂御苑にて行なわれるようになった。

主催者は、天皇皇后陛下であるが、誰を呼ぶのかということは、お二人で決められるわけではない。
その大半の招待客は、事務的に決まる。

面倒なので、説明は、しない。
政治家以外は、各省庁が、推薦する。
更に、その時々の話題の人も、上がる。

一般国民には、遠い世界である。
また、それで、いい。

天皇陛下は、普段の生活で、意識せずとも、いい存在なのである。
国民が、天皇を意識する時は、国の重大な時である。

そして、それは、あまり良いことではない事。

天皇は、雲の上の人・・・
それで、十分に国民は、納得している。

正月の一般参賀で、遠く天皇を、拝する程度がいい。

天皇は、国と国民のために、祈られる。
それを、国民は知っている。
そして、意識せずとも、いい。

天皇も、それで、満足なのである。
我が身を国に、捧げているという、意識のみ。

今では、国内のみならず、世界の至る所の、問題に心を痛められ、そして、祈られる存在。
そういう、存在を有する方を、国の上、カミに置くという、日本人の心性も、見事なものである。

そこで、より天皇という存在を理解するため、西欧の王位との相違をみることにする。



posted by 天山 at 05:52| 天皇陛下について3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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