2013年11月01日

霊学127

「土星紀」という言葉を使うと、いろいろなこだわりが生じると思いますが、そういう特殊な用語を一切捨て去って、そもそも存在の始まりはどういうものだったのかということを考えると、シュタイナーの宇宙論からたいへん重要なイメージが引き出せるのです。たとえば土星紀とか、太陽紀とか月紀とか地球紀とかいう言葉を全部捨てて、その内容だけを取り出して、ヘーゲルの論理学と並べてみると、ほとんど同じことを言っていることがわかります。ところがヘーゲルの論理学はひたすら抽象概念に徹しており、無とか有とか、存在と非存在とかという言い方をしているのに対して、シュタイナーはもっと具体的にイメージできる用語で、それを説明しているのです。私たちがぎりぎりにイメージすることのできる究極の存在根拠、存在の発生過程を語るときのシュタイナーの考え方はすごいと思います。
高橋 巌 現代の神秘学

意志の力が働かない限り、宇宙には進化という、契機が存在しない。

シュタイナーは、意志がそもそも、物質に関わり始めた最初の存在形態を「熱」と考え、霊的実体が、熱となって現れるまでの、流出の過程を、土星紀と、記した。

意志であった世界が、更に進化発展してゆく過程で、次にシュタイナーが問題にしているのは、意志が自分と他者との関係を意識するようになり、そして意志が、感情にまで進化するようになる過程である。

感情が、発現するまでの過程を、太陽紀、という言葉で、表わした。

更に進化してゆくと、思考が感情と意志の中から生み出される。
それが、月紀、の時代。

月紀に、意志と感情と思考に対応する、外界が創られた。

そして、これらの内的存在のほうが、更に進化発展して、地球紀に入る。

地球紀は、内的存在、つまり魂の在り方として、更に新しい何かを加えたということに関して、シュタイナーが語ることは、また、面白い。

シュタイナーは、地球紀においてはじめて生じたのは「愛」だ、といっています。地球紀は愛を実現するための進化期である、というのが、シュタイナーが民族を考えるときの基本的な考え方なのです。
高橋

意志、感情、思考、愛という、四つの魂の要素という。
実は、この考え方は、すでに、神道にある。
魂とは、和、荒、奇、幸、である。

それぞれが、それぞれの働きをする。
魂の四区分である。
更に、それぞれが、独立している。

さて、シュタイナーは、今日の人類が、地球紀において、実現すること、この基本的な課題に応えるために、人類の指導霊として、キリストと呼ぶ、形態霊、あるいは、人類霊が現れて、現在の人類を導いているという。

更に、人類史の、それぞれの時代に、人間が愛を実現するのに、相応しい、在り方をすることが、できるように、それぞれの時代を導く、霊的な力を、人格霊、時代霊という。

そのように、考えているのである。

ここまでくると、一種の宗教的な、形相を帯びてくる。

シュタイナーは、地球紀の進化の歴史は、大きく二つの時期に、分かれるという。
アトランティス期までの、地球と、アトランティス以後の地球紀である。

アトランティス期は、今から、一万年前に終わった。
その時までの、約百万年間、つまり、第四洪積世の時期が、アトランティス文化期である。

その頃の、人類は、五つの人種に分かれて、存在していた。
それらが、霊的存在の導きの下に、秘儀を通して、それぞれ固有の文化を生み出した。

アトランティス大陸が没落した後、この五大人種は、様々な、民族大移動を繰り返して、今日に至る。

その人類進化のプロセスには、二つの人類文化の流れが現れている。
北方系と、南方系である。

兎に角、シュタイナーの考え方を、受け入れてみるしかない。

まず、北方からは、ヨーロッパ北部、中部、黒海、カスピ海北側を通り、タリム盆地に入り、南下して、原インド文化、原ペルシャ文化、エジプト=ローマ文化、そして、第五後アトランティス文化、つまり、現代ヨーロッパ文化を形成する。

アトランティス大陸中南部からは、南方の流れがある。
アフリカ、アラビア、原スメル文化、そして、北上して、イラン文化、北方系の、原ペルシャ文化と、合流する。
それが、南方系の第二期に当たる。

それから、アラル海周辺のツラン低地を通り、北上する。
ウラル山脈、アルタイ山脈の間で、東西に分かれ、一方は、シベリアからベーリング海峡を越えて、北アメリカへ移動し、または、モンゴル、ツングース、更に、朝鮮半島から、日本。
または、中国東北部から、華北平原へ南下した。

西に進んだグループは、フィンランド、エストニア、ハンガリーにまで、移動する。

これが、南方系の第三期ツラン文化期である。

そしてこの時期に、主として、黄色人種系の文化の流れが、アジア大陸の広大な地域に、シャーマニズムという言葉で、特徴付けられる、共通の霊的文化を、生み出した。

北方系が、エジプト=カルデア期に秘儀の文化を生み出した時期に対応する。

更に、北方系が、ギリシア=ローマ文化を形成した頃、南方系は、中国を中心として、比類ない、中国文化、漢字文化を形成した。

そして、15世紀前後から、南方系と、北方系が必然的に合流し、対立し、融合すべき、現代文化期を、生じさせている。

それぞれの流れには、また、色々な特色がある。

結局、そのお話の行く着くところは、愛、という、考え方である。
この、愛、という言葉は、深く考察しなければならない。
通常の、愛という、概念とは、違う。




posted by 天山 at 05:52| 霊学3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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