2013年08月25日

国を愛して何が悪い82

初めて、白人が上陸した当時は、約100万人のインディアンが住んでいた。
ところが、1860年で、インディアンは、約三分の一、30万人に激減してしまったのである。

300年の間、白人入植者は、次から次と、土地を求めて、西へ進んだ。
インディアンが邪魔すると、殺した。

白人は、それを、神の定めた宿命と受け止めたのである。
何と、傲慢な思想か・・・

インディアンの土地を奪い、殺戮する行為を、神の定めた明白な宿命であると。
そして、自分たちの、行為を神によって、正当化するという・・・
呆れた行状である。

キリスト教の神観念・・・
実に、恐ろしいのは、アメリカ大陸だけではないということである。

仏教などのような、共生の思想を持つ宗教もある。
如何に、ユダヤ・キリスト教が、野蛮で、手に負えないものか・・・

神道も、共生の思想であり、排他的、非寛容ではない。

誤った、宗教観念を西欧では、作り続けた。
そして、イスラムまでも、その中に巻き込んだ。
更に、イスラムを戦闘的にしたのも、キリスト教である。

開拓者精神・・・・
冗談ではない。
手前勝手な、考え方の野蛮さである。

ここで、カナダに入った白人たちの相違を見ると、カナダには、毛皮などを求める、商業活動が主であり、先住民とある程度の共生が成り立った。
だが、カナダ人学者が、告発している。

矢張り、搾取と殺戮があったこと。

アメリカのアングロサクソンは、アメリカ大陸だけではなく、西への進行を、海を越えて行うようになる。

ハワイ、グアム、フィリピンである。

19世紀、宣教師を中心とした、アメリカ人が、ハワイに入る。
最初は、これ、宣教師である。

これが、実に曲者である。
矢張り、この宣教師たちが、ハワイ侵略の手引きをする。

やがて、宣教師たちと、その息子たちは、ハワイの政界に進出し、要職を占めるようになる。
そして、ハワイ国王の軍隊とは別に、最新鋭の銃器を装備した、私的軍隊、ホノルルライフル部隊を編成する。

そして、1887年、カメハメハ王朝の、カラカウア国王に銃を向けた。

彼らの要求は、表向きは、近代的な憲法の発布・・・
しかし、実質は、国王の国政への発言の封じ込めである。

ハワイに押し付けた憲法は、選挙権は高額納税者に限る、二重国籍の者、つまりアメリカ人にも、選挙権を認めるというもの。

当時、ハワイの人々は貧しく、高額納税者とは、アメリカ人を指していた。
参政権を現地の人から奪い、自分たちが、議会の実権を握るというもの。

キリスト教の宣教師が、侵略の手先として、働くとは、スペイン、ポルトガル以来の手法である。

侵略行為に、宣教師が関わらないことが、無いのである。
キリスト教が、邪教である、所以である。

その日が来ることを、予想していた、カラカウア国王は、それ以前に、日本に助けを求めていた。
六年前に、国王は、国賓として、来日し、明治天皇に日本人のハワイ移住を懇願した。

更に、国王の姪であり、王位継承権を持つ、カイウラニ王女と、山階親王の婚儀を申し込むのである。

当時、人間として、認められていた唯一の日本、日本人である。
国王は、日本と姻戚関係を持ち、アメリカを牽制して、王朝の存続を図ろうという、奇策である。

しかし、当時の日本は、国際社会に出たばかりで、力も無い。
西欧列強を敵にまわす力なく、アメリカと事を構えるには、危険であると、判断する。

翌年、明治天皇は、特使をハワイに派遣して、申し出を正式に断るのである。

国王は、実権を奪われ、失意のうちに、亡くなる。

日本が、いかに、信頼されていたか、ということである。

さて、新しい国王は、王の妹、リリウオカラニ。
彼女は、1893年、最後の抵抗を試みる。
島民にも、選挙権を与える憲法改正の発布である。

アメリカ系市民の権利を認めた上での、改正である。

しかし、駐在ホノルルアメリカ公使ジョン・スティーブは、本国に対して、
血に飢え、淫乱な女王が恐怖の専制政治を復活させようとしていると、嘘の訴えを起こす。

アメリカ市民を保護すべく、あらかじめホノルル港に寄航させていた、米戦艦ボストンの砲口を女王の宮殿に向けさせ、海兵隊を出動させた。
女王は、強制的に退位させられたのである。

その後は、彼らの思うまま・・・
アメリカ人の選んだ大統領を誕生させた。

ちなみに、ドールという有名なジュースーメーカーがある。
その初代は、19世紀にアメリカから渡って来た宣教師である。
その息子である、サンフォード・ドールが、初代大統領である。

1898年、ドールは、島民の意思を無視して、アメリカに国土を寄贈するのである。
つまり、ハワイ乗っ取りである。




posted by 天山 at 07:07| 国を愛して何が悪い2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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