2013年08月15日

天皇陛下について163

さて、少しばかり、気楽に、天皇についてを、俯瞰する。

現在の憲法では、天皇を象徴としている。元首とは、書かれていない。だが、天皇は、元首である。
それ以外の、何者でもない。

イギリスのエリザベス女王は、王様である。君主国である。
更に、共和国は、大統領である。
では、天皇は、世界で、何と呼ばれるのか・・・

エンペラーである。
そして、現在、天皇は、唯一の、エンペラーになった。

世界には、皇帝と呼ばれる者は、一人も存在していない。
だが、私は、テンノウと、呼ばれていいと思う。

最早、皇帝も存在せず、王よりも、上であるという、世界的認識がある。
外国の方が、そういう意味では、非常に敏感である。

昭和天皇のお姿から、それ以上の言葉がなかったのだろうと、思う。

そして、海外では、象徴という、存在もないのである。

オバマ大統領が、今上天皇にお会いした際に、腰を90度折り、挨拶した。
アメリカでは、それは、やり過ぎだとの批判もあったが・・・

それには、伏線がある。
昭和天皇が、アメリカ、ご訪問の時である。

その様子を当時の議員、中尾栄一氏が、アメリカでの反応を伝えている。

ワシントンではヘリコプターが何機も夜中じゅう警戒に飛んだそうですね。あんなことは初めてだそうですが、照明をつけて針一本落とすのも拾う姿もわかるというのです。それからセキュリティ・サービスも、前と後ろにこうして、たえず、派手な服を着て、ピストルを構える。これが徹底していたというのです。

敗軍の国から訪れた、天皇陛下に対して・・・何故・・・
それは、歴史の重さなのである。

2700年の伝統を有する、天皇という存在は、戦争後は、それに関係なく存在していたのである。

そして、更に、続けると、
エリザベス女王のときと比べていましたが、とても問題ではなかったと言っていました。ともかく、ニューヨークの交通情報で、それを知らせる。
ただ今、日本の天皇陛下が、高速道路をお通りになっているので、交通を遮断すると。それを誰も文句を言わないというのです。
普通だったら、三千万ドルもなけなしのニューヨーク市で、護衛のためにだけ使い、そんなことをしたら、クレームがつくというのです。相当新聞投書があるというが、それが全然無いということです。
これには、驚いたと、言っていました。
しかも、アメリカ人が、何千メートルも待たされて、高速道路は、天皇陛下が通るだけで、通れないで、そんなことでも、文句は全然でなかったとは、驚くべきことです。

そして、半年はかかる、日米友情法が、陛下が行かれたため、三日間で、議会を通ったという。
アメリカ人は、陛下が歩いている姿を、歴史が歩いているという実感を受けた、という報告である。

オバマに対する、批判は、当然、在米の中国、韓国人たちであろう。

ここで、余計な理屈は、つけないでおく。

更に、天皇陛下は、歓迎晩餐会で、予定のない発言をされた。
ここで、一言、アメリカの皆様に、お礼を申し上げたい・・・

突然のことで、関係者が焦るが・・・
多くのアメリカの皆様から、食糧の支援を頂いたこと、感謝申し上げます。

敗戦後の、食糧支援のお礼である。
そのお言葉が、一気に、アメリカ人の心を打った。

そして、一気に、天皇陛下に対する、好印象が広がったのである。

オバマは、それを知る。

日本の皇室を、共産圏でさえ、歓迎するのである。

世界に、キング、王様は存在するが・・・
天皇、エンペラーは、存在しない。
それを有する国、日本である。

さて、天皇陛下、皇室には、苗字が無い。
昭和天皇は、裕仁、ひろひと、である。
何々の宮―――と、呼ばれるが、天皇になると、宮が取られる。

そして、戸籍が無いのである。
皇族も、同じく戸籍が無い。
その代わり、皇統譜という、特別仕様の戸籍をもたれる。

戸籍登録が無いゆえに、行政サービスも無い。

その生活は、国民の知られるところではないが・・・
多くのことについて、広く天皇の日常が、知られている。

兎に角、秒刻みのスケジュールである。
普通の、一般の人であれば、狂うと、私は言う。

天皇の国事行為を挙げてみる。
憲法改正、法律改正、政令及び条約の公布、国会の召集、衆議院解散、国会議員総選挙施行の公示、国務大臣の任免、全権委任・信任状の認証、恩赦、復権等の承認、栄典授与、批准書、外交文書の認証、外国大公使の接受、儀式を行なう・・・

各項目に関する事項が閣議決定されると、上奏箱に入れられて、天皇の元に届く。
これらが、年間、千数百件である。

他に、宮内庁書類がある。
一日、10件前後の書類に目を通すことになる。

そしも、儀式は、新年祝賀の儀、親任式、信任状捧呈式、勲章親授式、認証官任命式、文化勲章伝達式・・・
公的な行事として、新年の一般参賀、歌会始、春秋の園遊会、春の植樹祭・・・

その他、拝謁、会食、茶会、ご会釈、行幸である。
この、行幸が、最も大切であり、大変である。

例えば、被災地ご訪問・・・
国民と、会うことを、特に望まれる天皇である。

更に、宮中儀式、祭祀は、年間、24回である。
一ヶ月に二回の割合である。

その中での、個人的生活である。
食事、休憩、お風呂・・・

とても、とても、真似など出来ない、御生活である。




posted by 天山 at 05:55| 天皇陛下について3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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