2013年07月23日

性について238

勃起不全の八割は、ストレスによるものである。

勃起は、副交感神経系の作用が優位になった時に、起こるもの。
夜間の90分ごとに訪れるレム睡眠時の勃起も、これに当たる。

勃起のメカニズムは、何度も書いているので、省略する。

さて、交感神経が興奮すると、つまり、ストレスがかかったときは、枕細胞の背が高くなって、海綿体への血液の流入が悪くなる。
そのために、動脈血は、バイパスへ流れ去る。

自律神経の如何に関わるから、心理的な差配が大きく、勃起に関与するのである。

更に、性交中でも起こる。
それを、中折れと言う。

心理的ストレスは、外からも内からも、くる。
更に、側性化の進みすぎた脳を持つ、男にも多い。

外因と内因は、連動する。
どんな外因も、跳ね付けて、逞しく生きる男は、インポテンツにはならないだろう。

だが、不安、疑惑、危惧、緊張、焦燥という、情動障害を引き起こしやすい性格の男は、性不全に陥りやすいのである。

そして、現在は、現代病といわれるほどに、多いのである。

インポテンツは、一度体験すると、再度駄目だと思う気持ちが、繰り返し訪れて、中々、元に戻らないことが多い。

それは、また、交感神経が、常に、副交感神経を抑えて、勃起することは無いと言う、循環に陥らせるのである。

セックスは、幻想である。
あるいは、妄想である。

だから、その幻想をセックスに託すのだが、それが実行出来なくなると、男は、すべてが駄目になるのである。

女を満足させるという、幻想・・・
その強迫幻想に、疲れきるのである。

現代病だといったが、硬い脳を持つ男が、コンピューターと対面して、はじめて、テクノストレス・インポテンツという、恐るべき、不能を生み出す。

この場合は、勃起不全の問題ではなく、更に上位の性欲を抹殺する力を持つ。

そのコンピューターを使いこなす者が、性欲が無いと、言うのである。
そして、性欲が無いことを、誇りにしてしまう者もいる。
何か、超越感を抱くようである。

全くの勘違いなのであるが・・・

脳を酷使する仕事をする人に、実に多いのである。

大島清氏は、
コンピューターという怪物の出現によって、頭を使わなくてもいいはずのステップに、前頭葉直撃という歪みが入ってきた。
と、言う。

女が、しなやかに弾力的に使用するのとは違い、男は、その囚われ人となるのだ。

特殊化した、男の脳の、側性化の賜物である。

肉体的なストレスは、繰り返すことにより、慣れてくるが、心理的ストレスは、そうではない。

更に、性だけの問題ではなくなる。
テクノストレスにより、心身症になったり、人間性喪失患者になることもある。

テクノストレスは性欲不全といった甚大な性不全を惹起するのだが、脳のどこかが攻撃されるのだろう。それがどうやら性中枢と呼ばれる視床下部ではなく、ずっと上位の前頭葉らしいことが最近はっきりしてきた。かつて、大脳には性欲を抑制する機構が存在するといわれてきたが、どうやらそうとはいえぬらしい。
大島清

ネズミを使った実験で、メスの大脳皮質を壊すと、背中を反らせるという、交尾行動は強く出るが、交尾前に、オスを誘う行動は、なくなってしまうという。
つまり、文化としての性が、消滅するのである。

文化の性の人間ならば、なお更である。

性中枢をいくら電気刺激しても、性行動を発動させない、オスザルに、メスザルを見せるという視覚刺激がメスに対する、交尾活動を挑発させたとして、大脳皮質が、性的関心の発現に、促進的に働いているということが、解った。

コンピューターによる、不能は、大脳皮質の円滑な働きが、崩されるということになる。

文明の作り出すものが、人間を駄目にしてしまうとしたら・・・
更に、男を男でなくしてしまう、としたら・・・

新しい、性の逸脱が始まるのである。

トランスジェンダーの問題とは、別の問題である。

中性・・・でもない。
新しい性の、あり方・・・

性は、完全に生殖から切り離されて、何処へ行くのか。
男が、勃起不全になり、更に、性欲を求めないとしたら・・・

つまり、脳の仕様が違ってくるというものだ。
性欲を感じないのが、超人ではないが・・・
それを、超人と思ってしまう、宗教に似た感覚。

更に、脳の変異が次第に、遺伝するという。
男という、性が消滅してしまう可能性もある。

勿論、それでも、オスに近い男は、存在するだろう。
特殊な人間として・・・




posted by 天山 at 05:52| 性について5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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