2013年06月23日

性について233

数百万年の間に、人類は大型化した。
それは、度重なる、氷河期の襲来に適応するためである。

体積が、大きくなれば、体表面積・体積比が小さくなり、体熱放散を小にする。これは、ベルグソンの法則といわれる。

更に、環境が厳しいと、乳幼児の死亡が増える。
母子共に、生き延びる道は、共同生活しかない。
特定のオスとの、比較的長い期間の、共同生活である。

オスに取り入ることによって、母と子は生存が保障される。
そのために、特定のオスを子供が生まれた後も、引きとめておく必要がある。

排卵の時だけ、オスを性的に受け入れていたのでは、オスは、他のメスのところに行ってしまう。

排卵周期、季節とは、無関係に、オスがその気を見せれば、受け入れることが必要になる。

更に、性的に受け入れるだけではなく、メスは、いつもセクシーにオスを誘惑する必要がある。生きるために・・・

最も大切なことは、メスがオスを選んで、オスとの間に、血縁関係を作ることだ。

メスとオスの、つがい関係である。この関係が、母と子のように、純粋に生物的絆ではなくなった。
オスは、息子や娘の、父親という、文化的な絆まで、要求されるようになる。

メスの繁殖戦略が、着々と成功して、オスが男に、メスが女に、限りなく近づくのである。

その過程で、オスとメスの脳の性分化にも、いちじるしい差が生じはじめたのである。

現在、脳学は、実に多くの発見をしている。
画期的なほどに、脳学は、発展した。

大脳皮質の分業体制の大半が、解っている。

大脳左半球は優位半球、言語脳とも呼ばれて、人間の声や、ある種の音の知覚に大きな役割を果たす。
言語的な課題を巧みに処理し、一連の数学の記憶、想起、機械的、記号的課題を分析し、整理し、認識し、順序よく処理する。

右半球の方は、迷路からの脱出、立体幾何の問題の処理、周囲の環境や形、空間の認知に、パワーを発揮する。
視覚的、空間的課題を処理する能力に長けている。

左の論理構成、右の直観力、感受性と、分けられる。

さて、結果だけを言うと、男の右脳は、女より優位だという。
それは、右脳の、側性化が進んでいるということになる。

言語性テストの結果では、女の方が男より優れ、空間認識テストでは、男の方が、女より、優れている。

では、ほんとうに女の方が言語機能がすぐれ、男は空間認識しかすぐれていないのか、というとそうとばかりは言えないことは、男にも論理構成力にすぐれたものが多くおり、女にも直観力・感受性にすぐれているものが多いことからもわかる。
大島 清

だが、女性の方が言語能力にすぐれ、かつことばの体得が早いのは事実である。なぜこんなことが起こったのか。それは、女の方が左脳、男のほうが右脳の機能化が進んでいる、ということではなく、むしろ、女の大脳の側性化つまり左脳機能の特殊化がおこっているのではなくて、女の脳が男に比べて左右両半球の機能分化がおくれている、つまり、女の脳の機能が左右の両方にまたがっている、という考えがある。
大島

側性化は、巨大脳を持つ、ヒトにだけ発達した機能である。
脳の、側性化は、ヒトの証である。

それも、側性化が始まって、2・300年しか経っていないので、直立二足歩行と同じように、まだ、過渡期にあるといえる。

それは、空間処理能力よりも、はるかに複雑で、高度な言語機能を、とても片方の脳だけで、処理する段階に、至っていないということだ。

だから、脳は、まだ進化するのである。

複雑で高度な言語を使いこなすためには、非言語的な要素、例えば、直観力や感受性、つまり右脳の助力が必要だ。つまり、右脳の言語機能で左脳の言語機能を補えば、結果として言語機能はすぐれたものになるだろう。要するに、左右半球の特殊化が進んでいなければ、左右は相補的にはたらいて機能を向上させることができる。男は、左右脳が共同しきれず、一方、女の左右脳はお互いに相手の不足を補うことができるのである。
大島

男は、特殊化への道を歩みつつ、進化してきた。
ただし、あまりに一方の特殊化が進むと、その部分がやられた時、受けるダメージが大きい。

大島氏は、女は、生命のはじまりから、補うという傾向を持つという。
それは、性染色体が、XXで、片方のXに欠陥があっても、正常なもう一方で、補うからだという。

つまり、女の方が、強いのである。

男の言語機能は、左脳に集中している。だが、女は、左右で情報の処理をする。
側性化している男の脳である。

大脳生理学で、硬い脳とは、特殊化が進んで、融通の効かない脳のことを言う。
男の脳は、進化するほど、硬くなり、女の脳は、柔らかい。

空間認識テストの際の、左右脳の血流量の変化を測ると、男では、血流量の左右さがほとんどないが、女では、言語テストと空間認識テストでは、それぞれ、左右の脳の血流量の増加が認められ、女の脳の血の巡りが良いことが、確認された。

弱い男・・・
それは、進化の過程でも、解るのである。
生命力の強さも、女の方が、強いのである。
ただし、男も更に進化して、左右の脳が女のようになると・・・
時代は、そこまで来ているのかもしれない。



posted by 天山 at 05:13| 性について5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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