2013年06月21日

ミンダナオ島へ16

子供たちの、年齢は、見た目より、年上である。
栄養が不足してか、小さく見える。

10歳でも、日本の七歳程度なのである。
だから・・・
大きくなると、15歳前後、それ以上の場合もある。

そして、大きくなると、智恵がつく。
小さな子は、思う通りに、私に求めるが、大きな子は、待っている。
ただ、じっと私を見つめるのである。

私の方から、食べる・・・と聞く。すると、頷く。

哀しいことに、ストリートチルドレンは、ここでは、無視され、時には、追い払われる存在なのである。

色々な島の、チルドレンを見たが、ここが最も、悲惨である。
セブシティは、フィリピン第三の町である。

第一が、マニラ、第二が、ダバオである。

親無しチルドレン、親がいても、貧しく、物乞いするチルドレン。片親のチルドレン・・・

学校に行かないと、英語が出来ず、その先が決まる。
男の子は、チンピラ程度か・・・
女の子は、結局、体を売る。そのように仕向けられる場合が、多々ある。

私が今回驚いたのは、そのダウンタウンの付近で、男子を売るというポン引きが多くなっていたことである。

何度も、ボーイがいると、誘われた。
年齢は、15歳からである。
それでは、法律に触れる。

だが、女が体を売れ、男も体が売れるなら、はじめるだろう。

空腹には、耐えられない。

少女売春すれすれのところ、である。
更に、児童買春すれすれ、である。

ストリートチルドレンが、大きくなると、ストリートアダルトになる。ただ、それだけ。ストリートから抜け出すには、大変な努力が必要だ。

ダウンタウンのチルドレンは、寝るハウスも無い。
もう少し、上の地区に行くと、市が用意した、ハウスがあり、そこから、学校へも行けるのだが・・・

そんな余裕も無い。

ここで、フィリピンの問題点を書き綴り、そして、批判をしたいが、長くなるので、止める。

ただ、既得権益の社会であるということ。
それに、政治家も参加する。
上から下まで、搾取の世界である。

そして、突き詰めてゆくと、スペインの植民地時代に遡り、その既得権益の最大の存在が、カトリック教会であることが、解る。

スペインに統治されたというより、スペインは、キリスト教を伝えたという印象を、強く抱くフィリピン人である。
更に、英語の共通化により、自国の文化、精神の有り様が、希薄になった。

矢張り、母語が必要である。言葉は、精神であるから。
その母語により、思索が深まり、思想が生まれる。

セントニーニョ教会の内部を、初めて見た。
それは昼間で、ストリートチルドレンのいない時間帯である。

その壁の掛けられている、絵の数々には、驚いた。

原住民に、キリスト教を布教し、従わない者を、惨殺する様・・・
ローマ法王の、書面を読み上げて、恭順を誓わせる・・・

最初に、幼きイエズスの像を持ち込んだことから、始まる、教会の歴史である。
平然として、そのような絵を提示している、カトリックの神経である。

八割の貧しい人たちからの、献金を受ける。
そして、今回は、全国的に、教会が、寄付を募っていた。
福祉を行うためとして。
信じられないのである。

兎に角、貧しい層から、広く金を集めるという。

大統領でさえ、既得権益の壁を破ろうとすると、暗殺される国。
政治家を抱きこむ、既得権益者たち。

前大統領のアロヨは、何をしたか・・・
各島に、大型のショッピングモールを建てた。
それが、夫の会社を通して、行われた。
そこで、不正蓄財である。
だが、現大統領の、アキノ氏は、不正選挙運動で逮捕したが・・・
不正蓄財には触れないのである。
それに触れると、既得権益者たちの世界に入ることになる。
それは、死を意味する。

カトリックの国というが・・・
その精神が、何一つ生かされていないフィリピンである。
だが、人々は、心の支えとして、教会に通う。
実に、矛盾である。

その大元に、心を預けるのである。

宗教と、政治・・・
フィリピンの問題は、永遠に解決しない。

あの、ストリートチルドレンを放って置ける神経を持つのだ。
富裕層に少しでも、社会奉仕の心があれば、少しは解消するはずだが・・・

貰う人生になる・・・
自分で苦労して、云々・・・
それを、子供に当て嵌めてはならない。

子供は、保護され、支援され、教育を受けなければならない。

富裕層に華僑が存在することも、問題である。
一族の利益のみに関心がある。
そのためには、手段を選ばない。
政治家を抱き込み、都合の良い法律を作らせる。

島々では、条例を作らせる。

全く、書き足りないが・・・
今回の、旅日記を終わる。



posted by 天山 at 06:24| ミンダナオ島へ平成25 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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