まず、やることがある。
パスポートに入国スタンプを押して貰うことである。
でなければ、出国の際に、足止めを食う。
セブ空港は、国際空港でもある。
その中に、イミグレーションがある。
そこへ、まず行く。
すると、ここではなく、こちらに行けと言われた。
その紙を持って、タクシーに乗る。
観光地である、マクタン島を抜けた。
そして、行った先で、またも、こちらではなく、あちらにと、紙を貰った。
これをたらい回しと言う。
ようやく、セブシティの隣の町にある、イミグレーションに着いた。
受付のおじさんに、コータが説明する。
一つだけ、足りないものがあった。
弁護士の書き物・・・
だが、日本の領事が必要無いと言ったというと、おじさんが、俺が必要だと言うんだと、凄む。
しかし、おじさんは、私の差し出したものと、書面をつけて、出してくれた。
それら、呼ばれるまで、待つ。
大勢の人で、溢れていた。
様々な人種がいた。
タバコを吸うことも出来ず・・・
待つ・・・
このままでは、昼になると、思ったが・・・
名前が呼ばれた。
以外に、あっさりと、スタンプが押された。
ホッとした。
そして、また、タクシーに乗り、いつも泊まるホテルに向う。
そのホテルは、ダウンタウンより、上の地域にあり、更に安い。
到着した。
ホテルが綺麗になっている。
要するに、新装したのだ。
そして、価格も高くなっていた。
1200ペソ、1400ペソ・・・
昔は、850ペソだった。
その付近には、色々なホテル、ゲストハウスも多いので、私たちは、別なところを探すことにした。
もう、昼の時間である。
まず、傍のゲストハウスは、満杯。
そこで、その並びのホテルに行く。
650ペソと安い。
早く、休みたい、食事をしたいと、そこに決めた。
が、部屋に入ると、エアコンが効かない。
それをコータが言うと、すぐに来るというが・・・
30分待っても、誰も来ない。
そのホテルを出ることにした。
じりじりと、焼け付くような暑さである。
フロントに、エアコンが壊れているから、出ると言うと即、お金を戻してくれた。つまり、壊れていることを知っているのだ。
一度出したお金は、戻らないフィリピンで・・・戻ったのである。
そのまま、ホテルを諦めて、食堂に行く。
少し高いが、食べ放題の店がある。
私は、二食分を食べるつもりで、入る。
この辺りは、中流階層が多いのである。
そこから、山に向けて、どんどんと、富裕層になる。
食べながら、コータと、すぐにダウンタウンに行くことにする。
以前泊まった、ゲストハウスに電話して、予約する。
650ペソである。
セブシティでは、ストリートチルドレンとの出会いと、支援であるから、覚悟していたが・・・
最も、大変な場所に、即入るというのは、覚悟がいる。
その後、マクタン島の子供たちにも会いたいと思った。
食事を終えて、ゲストハウスに向う。
部屋が決まっていて、中に入ると、すでにエアコンが効いて、涼しい。
ホッとしたが・・・
窓が無い。
入り口しか、風の通る道が無い。
コータが部屋を替えたいと、フロントに言いに行くが・・・
今は無いとのこと。明日なら、空くという。
そこで、一晩だけ、我慢することにした。
もう、ホテル探しは、いい。
私は、扉を少し開けていた。
そんなことは、決して良くないが・・・
息が詰まるようなのである。
兎に角、シャワーを浴びて、一息つく。
更に、満腹であるから・・・
ベッドに横になる。
ちなみに、旅の間は、一切、アルコールを飲まないので、調子がいい。
旅の間の、移動は、また疲れるものである。