2013年06月14日

ミンダナオ島へ9

翌朝、10時前に、ジェンソンさんが、ホテルに来ていた。
そして、お母さんも、一緒である。
相当、私の行為に興味があるようだ。

本日は、慰霊、一色である。
それを説明しつつ・・・と思うが・・・難しい

まず、一番遠い所から、街に戻る計画である。
最初は、フィリピンー日本歴史博物館である。

戦前から、日本人が入植した記録が残るもの。
市内から出て、カリナンという地区にある。

車は、運転席と、後ろに椅子を置いての、オープンカーである。
私は助手席に乗ったが、エアコンが壊れていたため、窓を開けて、走る。
ところが、暑い。

だが、周囲の様子を見渡すには、良いのである。

カガヤンデオロとは違い、道が広く、信号もある。
街から離れると、次第に、緑が濃くなる。

矢張りまだ、開発途中で、下水道の工事が、延々と行われていた。

熱風を受けながら、走る。

30分を過ぎて、資料館に到着した。
いつもなら、博物館、資料館には出掛けないが・・・
森川氏の勧めがあり、出掛けた。

確かに、貴重な史料である。
当時の様子が、よく解る。

もし、戦争がなければ、更に、友好を深めて・・・
そんなことを、思った。
しかし、ダバオには、日本人、日系人が多いのである。

そこから、戻りつつ、慰霊をして行く。

入植当初の人たちを顕彰した、碑に詣でる。
そこは、小学校の校庭に建てられてある。

次に、いよいよ、日本人墓地に向う。
私は、戦没者の慰霊がそれで出来るとは、思っていなかった。

ところが、その中に、戦没者の慰霊碑も建てられてあった。

御幣を作り、その慰霊碑の前で、充分な慰霊の所作を行えた。
そして、すべての日本人のお墓に対して、清め祓いを行う。

30分以上も費やしたが・・・
その説明をせずにいた。

ただ、ジェンソンさんは、写真を撮り、お母さんは、じっと見つめていた。

その墓地は、日本人だけではなく、現地の人たちのお墓もあったが・・・
不思議なことに、現地の人たち、子供たちは、日本人墓地にいて、涼んでいる。
丁度、その辺りが、居心地が良いのである。

私は、皆さんに声を掛けた。
人々も、それに応えてくれる。

興味深く見ていた人もいる。
子供たちは、私が祈る間は、静かにしていた。

更に、英語で話しかけると、学校に行っている子は、答えてくれる。
次に来る時、プレゼントを持ってくるよ・・・
子供たちは、ニコニコして頷く。

そうしているうちに、時間は、昼を迎える。
車に乗り込むと、ジェイソンさんが、お昼ご飯は、どうしますかと、尋ねてきた。
私は、すべての活動をしたいと言う。

それでは、と、日本軍が造った、トンネルの場所に行くことに・・・

そこは、すでに、観光地化されていた。
フィリピンの人たちが、グループで見学に来ていた。

とてつもない、トンネルである。
そこから、アポ山の麓、更には、別の島へと続くというから、驚く。

アポ山の麓まで、車で一時間もかかるのである。
それを地下を掘って・・・
勿論、現地の人たちを、総動員した。

アポ山の麓は、激戦地である。
四方八方から、攻撃を受け、更に、攻撃したのである。

このトンネルの方法が、ベトナム戦争の際に、ヒントを与えたという。
北ベトナム軍は、それを真似て、トンネルを作り続けて、米軍を攻撃したのである。

だが、トンネルの中は、とてもまともな状態ではない。
私は、初めから、清め祓いを行った。
行き止まりまで、そうして、行為した。

コータまで、拍手を打ち、清めていた。

トンネルからは、早々に退散した。

休憩場所は、エアコンが効いて、とても気持ちがよいが、体がおかしくなると、すぐに、移動することにした。

最後は、川沿いに出て貰う。
そこで、最終の慰霊の行為を行う。

ジェイソンさんは、一番良い場所を選んでくれた。
そこでも、祈りますと言うと、納得して、良い場所に行きますと言う。

広い空き地があり、その向こうが川である。
大きな川で、悠々とした流れ。

そこで、私は、慰霊の最終の祈りを挙げた。
そして、御幣を流す。

一度沈んで、浮かび、そして、また、沈み、流れた。

日の丸を掲げて・・・
もう何年も前からの、希望を達した。

ただ、食事をする気力が無い。
そこで、コータに、今日は、これで休みたいと言って貰った。
これを説明するには、語学の力がない。

おおよそ、五時間ほど掛けたのである。
ホテルに着くと、三時になる頃である。

そのまま、ジェイソンさんと、お母さんと別れたが、説明が無いので、少し幻滅したかもしれない。

森川氏を通して、そのことを謝って貰った。

次に、少し、ミンダナオの戦禍について、書く。



posted by 天山 at 05:50| ミンダナオ島へ平成25 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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