2012年08月08日

霊学72

無意識を考える上で、深層心理という言葉がある。
だが、心理学でいうところの無意識は、東洋思想、特にインド、仏教思想の方が、遥かに、進んでいる。

勿論、ユングが、それに気づいて、東洋思想の研究もはじめた。

フロイトからはじまる、無意識に対する挑戦は、ユング、アドラーなどにより、深められていく。

フロイトの、精神分析学に対して、アドラーは個人心理学、ユングは分析心理学と呼んで、区別した。

当時、ナチスの時代であるから、ユダヤ人迫害によって、多くの精神分析家が、アメリカに亡命し、そこで精神分析学が急激に盛んとなる。
更に、アメリカでは、アカデミズムの領域に浸透して、大学内の精神科医、心理学者が、それらの学説を取り入れたことが、後につながるのである。

フロイトが、生物学的にモデルに頼ろうとしたのに対して、アメリカでは、文化、社会的な面を強調する、ネオフロイト派と称する人たちが、現れたことが、特徴的である。

色々な派閥があるにせよ、そこでは、深層心理学と総称された。

ここでは、ユングを手掛かりにして、無意識の世界を俯瞰してみる。

今では、普通に使われる、コンプレックスという言葉は、ユングが最初に用いたものである。
心的複合体と、訳される。

この、心的複合体を手掛かりにして、無意識の世界に向かう。

コンプレックスとは、現在使用されている、それは、コンプレックスだという、マイナスイメージのものではない。

コップレックスとは、連想である。

何かによって、何かを連想してしまうのである。

そして、その連想を妨害されることを、コップレックスと呼ぶのである。

感情的な拘りを持つ時、人は、意識の働きが円滑に行われなくなる。
体験によって得られた、連想により、意識が円滑に流れない時、コンプレックスがあるという。

ある事柄の連結が強く出て、気分が悪くなる。そして、人には理解できない行動を取る。このように、何らかの感情により結合されている、心的内容の集まりが、無意識に形成される。
ユングは、感情によって色づけされた、コンプレックスと名付けた。

それが、はびこり出すと、意識の正常な働きを、妨害するようになるのである。

東洋思想、仏教では、それを、妄念と呼ぶ。

作り出した、妄想の想いである。

本来は、無いものが、有るものになるという。

さて、コンプレックスは、何らかの外傷体験を持つ。

フロイトの場合の想像力は、その意味を、性的な事柄に結びつけた。
有名な、エディプス・コンプレックスである。
これは、治療の多くが、そういう人だったということであり、万人に当てはまるものではない。

フロイトによると、幼児は、三、四歳から、性の区別に目覚めて、男の子は、母に対して、性愛の目覚めを感じ、父を嫉妬の対象として、敵対視するというもので、考えすぎである。

幼児の性は、あらゆる異常性愛が基本にあり、そんな程度のものではない。

また、弟子のアドラーも、性ではなく、社会的な観念を主体にした、精神分析をした。
それは、性衝動より、権力を求める欲求の方が、根源的であるとの主張である。

さらに、器官劣等という、考え方である。
身体のどこかに、劣等感を持つ。それを補償して、優越意識を求めるというものである。
これも、短絡的である。

ただし、劣等コンプレックスは、理解しやすいものだ。

だが、劣等コンプレックスも、人によりけりである。
全く感じない人もいる。

ただ、劣等意識がある人が、それを自身で克服した時に、成長するという、言い方をする。
その方法も、多々あり、それも、人それぞれである。

その、人の劣等意識を分析して、嬉々としている、アホな心理学者も多い。

分析に長けるものは、本来は、自分の劣等感に溢れているのであるが・・・
これを、他に投影して、本当は自身が救われたいが、気づかずに、やたらと、人を救いたがるという、心理学者である。

それを、分析すると、劣等感と、優越感との複雑に入り混じった心理状態を持ち、表面的には、善意として出るので、克服するのが難しいコンプレックスである。

心理学者に多いタイプであることは、間違いない。
または、心理学をセミプロ程度に、学んだ者である。

悩む人や、分析を求める人が、本当は、彼らの救い主であることに気づかないという、度し難い者である。

特に、性格分析などを、平然とする者は、そのようである。
馬鹿が、馬鹿を指導して、どうするというもの・・・

自分の無意識にあるものを、他人に投影するという、この投影こそ、心理学を学ぶ者が陥る穴である。

投影は、対人関係に入り込む。
更に、投影は、投影を呼び、互いに、コンプレックスの投げ合いになることもある。
だから、人に言うことが、実は、自分のことであるということに、気づかないでいる。
賢い馬鹿に多い。



posted by 天山 at 00:01| 霊学2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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