2012年06月23日

性について205

私は、多く年で、10回ほど、海外に出掛けている。

国際航空のトイレを使う。
そこで、海外の空港では無いことだが、国内空港では、時々、私がトイレに入っていると、入ってきた男性が、あっ失礼と言って、出る事がある。

着物を着て、髪が長い・・・
女だ、ということになる。

世の中には、男と女のカテゴリーしかないのである。

タイの、カレン族村に、万葉歌手の辻友子さんを、連れて行った際に、面白いことがあった。
カレン族の、おじいさんの家に、伺った。
色々と話をしていると、おじいさんが、辻さんに向かい、ところで、あんたは、男ですか、女ですかと、尋ねたのだ。

辻さんは、カレン族の女が頭に巻く、バスタオルをつけていないから・・・
子供を産んだ女は、皆、頭にバスタオルを巻く。

それぞれの地域で、それぞれの、男と女の、カテゴリーの中に存在するという、いい例である。

現在の日本では、あれっ、この人は、男なのか、女なのか・・・と、考える場面が多くなってきた。

そして、このように、考えるということが、ごく自然なことなのである。

だから、トランスジェンダーの人が、男か、女かという場合に、極めて、自分の求める男や女の姿を求めることになるし、そのように努力する。
そうでなければ、周囲に混乱を与える。

特に、日本の場合は、それが求められる。
これが、タイならば、普通のスーツ姿の男が、薄化粧をしていても、あまり、拘らない。単に、カトゥーイと、呼ばれるだけである。

社会には、性別には、男女があり、男とは、女とは、という、通念に支えられてある。
この通念とは、常識と言われることも、度々ある。

そして、この通念に、合わせないと、いかなる社会的行為も、叶わないということにもなるのである。

相手が、男か、女かで、対応を決められる場面が多々あるということだ。

その、見分けを、外見表示という。
この、外見表示に、従わないと、混乱する。

些細な例として上げれば、売り場である。
特に、衣類の売り場では、男性コーナー、女性コーナーと、分れる。

イスラムの国に行き、男がワンピースの足元まで隠れる、服を着ていても、不思議ではない。
現に、私が、女性用だが、イスラムの服を着たが、違和感が無かったのである。

ところが、日本なら・・・
明らかに、イスラムの男であるという、格好をしていなければ、理解できないのである。

社会の通念は、性別二元性と、実は、異性愛主義の立場にある。
ここに、トランスジェンダーの苦労がある。

限りなく女に近い姿で、男と一緒であれば、普通のカップルと見られるが、そうでなければ、ゲイカップルとして、見られる場合は、多々あるだろう。

外見表示を通して、他者は、同性か、異性かを判断して、その性別に合わせた相互作用が可能となる社会に、生きているというのが、トランスジェンダーの現実である。

だから、外見を整えることが、まず先決である。

タイで、よく見かけるのは、これから、女に変身してゆくであろうと思われる、男の子に出会うことである。
その、変身の過程が、とても、辛く苦しいものだと、聞いた。

それは、男でも、女でもない状態を、社会に晒すことになるからだ。

やがて、女に変身できても、次は、体の問題である。

ただ、日本の場合と違い、あちらは、そういう人が多いことから、人々の反応は、早い。
見た目が、女であれば、もうそれだけで、充分なのである。

一番、大変なことは、身体に、違和感を持つことである。

外見が、男、女になっても、それでは、身体は、となると、悩みが深くなる。
そこで、性転換という問題になってくる。

芸能人に中に、それを行った人がいて、その経緯と経過、そして、親の理解などなどについて、語ることがあるが、それも、実際は百人百様なのである。

世界的に、この、ジェンダー問題が取り上げられ、学者たちも、多くの論文を発表している。
それに、目を通せば、世界的に、より複雑な形相になっているようだが、問題は、簡単なことである。

現在の社会は、人間とは、男である、から始まる概念によって、成っているのである。

これは、ユダヤ、キリスト教と、白人主義からのものである。

女は、男の付属物という、観念である。
それが、最も、人間の情操の核となる、宗教の教えにあるということである。

それゆえ、同性愛などは、宗教の教えにより、罪であり、自然に背く行為であり、それは、罰せられるものであるという、経過に至った。

それを、より根強くしたのが、イスラム教徒である。
イスラム法とは、そのように、厳格にして、人の心を、支配する以外の何ものでもない。

現代社会と研究家たちは言うが、実は、問題は、それを作り上げた、宗教思想が、一番大きな問題なのである。



posted by 天山 at 06:42| 性について5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。