2012年06月22日

性について204

精神疾患としての、性同一性障害、トランスジェンダーと呼ぶ。

だが、これで括ることが出来ない問題がある。
それが、性の多様性である。

簡単に言えば、女であるが、女に性欲を感じる。だから、トランスジェンダーである、とは、ならないのである。

女であるが、男性性が、強い。そして、性的指向が、女である。
その逆もある。

ゲイや、レズビアンではいけないのか・・・

その昔、変態と言われた、性的指向である。
それが、病気であり、障害者だから、社会がそれを認めて、優しく扱うこと・・・

そんな問題ではないのである。

本来は、個々人の多様なあり方のひとつの表出であるはずのトランスジェンダーの受容に、性同一性障害という、疾病概念を要するのは、ある個人の心の病でも障害でもなく、性の社会規範の硬直の問題であり、いわば「「身体の性別とアイデンティティの性別を合一させなければ気がすまないジェンダー規範」を持つ「この社会の病」なのだ」
佐倉知美による、蔦森樹の見解より

確かに・・・
私も、そのように思う。

身体の性別と、アイデンティティの性別を合一させなければ、済まない、ジェンダー規範・・・
ここに、大きな問題がある。

それは、ゲイと、レズビアンに対する、指向の問題に対するものでもある。

何故、同性愛が、いけないのか・・・
何故、同性愛を、社会が、容認できないのか・・・

それは、以前、同性愛に関して書いた部分を読んで、欲しい。

「男は男らしく・女は女らしく」を基調とするジェンダー秩序・ジェンダー体制の縛りさえなければ、だれでももっと自由に、いわゆる男らしいことやいわゆる女らしいことの中から、自分に合ったものを自由に組み合わせて選択することが可能である。
佐倉知美

時代は、そこまで、進んでいるのである。

そこから、自分が、どのようになりたいのか・・・
心が自由であるには、何が必要なのか・・・
と、問える状態にある、社会、つまり、他人の指向を裁くのではなく、受容する社会、そして、それは、成熟した社会と言われるべきである。

本来はそのほうが豊かな人生となるし、それを望む人も多いはずだ。しかし多くの人は、社会の秩序や体制からの有形無形の圧力の前で、意識的に、あるいは無意識に、自らの本当の欲求を曲げてしまうのではないだろうか。
佐倉知美

有形無形の圧力、意識的、無意識に・・・
それは、何によるものなのか・・・

観念である。
長い間に、作られた強力な、観念の仕業である。

欧米では、ある程度、成長した男の子を、父親が、抱き締めるのさえ、ままならないという。

更に、日本人ならば、友人同士で、ホテルのツインルームに宿泊するが、あちらでは、決して、そんなことは、しない。
そうすると、即座に、ゲイと判断される。

この過敏的な感覚は、どこからのものか・・・
宗教である。

いや、宗教に似た、強い観念のものである。

更に、セックスに対する、欲望の無い人という者も、差別の対象になることもある。

一体、いつまで、人類は、メダカのように、皆、一緒を続けてゆくのか・・・

佐倉知美は、更に続けて、
そう考えれば、トランスジェンダーとは単に、自分に合った選択に対して、他人よりも少しだけこだわりが強いだけのことである。それを、何か特別なスゴイことに祭り上げてしまう現状は、やはりどこかおかしい。言うなれば性同一性障害とは、ひとりひとりが自分に合った選択をすることを、ジェンダー秩序・ジェンダー体制の枠組みを越えては認めない社会システム障害なのだ。
と、なる。

結論として、私も、そのように思う。

さて、論文系の書きものは、別にして、私が見聞したことを取り上げて、色々と、連想のように、取り上げてみる。

特に、私は、東南アジアに出掛けて、多くの、トランスジェンダーの人たちに出会い、話を聞くことになる。

更に、タイでは、それが一般化している。
勿論、全くの差別が無いことはないが、それを、当然として受けいれる素地がある。

タイには、ベトナム、カンボジア、ラオス、その他、アフリカや、欧米人の多くが、性転換手術を求めて、やってくる。

勿論、タイ人の、トランスジェンダーが、最も多い。

タイで、面白いのは、あの地方空港のトイレに、その人たち用のトイレが出来たという話を、二年前に聞いた時である。

それは、ゲイでも、心が女の場合は、カトゥイと呼ばれ、同性愛の男女別であり、トランスジェンダー専用のトイレである。

ペニスがあっても、心が女ならば、そのトイレに入るのである。

ちなみに、ゲイでも、体も心も、男としてある場合は、つまり、心が女ではない同性愛の場合は、ゲイと、呼ぶ。

勿論、バイセクシャルもいる。




posted by 天山 at 00:06| 性について5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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